
困っていること、知りたいこと
スタートアップやベンチャーについて知りたい、転職を検討している
スタートアップ・ベンチャー企業への転職を検討しているが、色々と心配や不安がある。
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!

現在、リクルートや楽天、Yahoo、LINE、DeNA、サイバーエージェントなどいわゆるITメガベンチャーが新卒市場、転職市場問わず、人気の企業が多いことが特徴です。
そういった流れもあり、メガベンチャーだけでなく、最近ではアーリーからミドルのスタートアップやベンチャーへ転職する人も増えてきています。
そこで、今回はスタートアップやベンチャー企業へ転職を考えているが、ベンチャー企業への転職に不安があるあなたに、
■本記事の内容
・実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスク
・たった1つのスタートアップやベンチャーへ転職するリスク
・転職のリスクの高いスタートアップやベンチャー企業の特徴
・スタートアップやベンチャーへ転職して失敗しないために大事なこと
・いきなりスタートアップやベンチャーへ転職するのは少し怖いと思った人向け
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
- 1. 実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスク
- 2. たった1つのスタートアップやベンチャーへ転職するリスク
- 3. 転職のリスクの高いスタートアップやベンチャー企業の特徴
- 4. スタートアップやベンチャーに転職するデメリット
- 5. スタートアップやベンチャーへ転職して失敗しないために大事なこと
- 6. いきなりスタートアップやベンチャーへ転職するのは少し怖いと思った人向け
- 7. 実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスクまとめ
実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスク
一般的に、スタートアップやベンチャー企業に転職することは、リスクがある、もしくはリスクが大きいと思っている方が多いと思います。
確かに、数字だけを見ると大企業と比べると倒産するリスクや創業事業の事業撤退の確率は高そうに見えるかも知れません。
出典:日本ベンチャーキャピタル協会
しかし、昨今では、上記の表のようにスタートアップやベンチャー企業への資金の流入も格段に増え、さらに数十億単位で資金調達を行う会社も多くなってきており、創業から2~3年程度ですぐ倒産させたり、資金調達ができずに身売りを行うようなケースは、ほとんど無くなってきているのが実情です。
さらに、先程言及したスタートアップやベンチャー企業への資金の流入が増えたことと、優秀な人材に対する採用競争が激しくなったことなどで、給与を高く設定するスタートアップ・ベンチャーも増加しており、日本経済新聞社がまとめた2021年の「NEXTユニコーン調査」では、2020年度の平均年収は上場企業の平均に匹敵し、21年度は630万円と5%(29万円)増える見通しとなっています。
このようにスタートアップやベンチャー企業は、昔と比べると資金面で安定してきているため、すぐに倒産するなどのリスクはほとんどないと言えるかもしれません。
しかし、とはいえまだ気持ち的にスタートアップやベンチャー企業で働くことに一定の不安がある人もいるでしょう。
そこで、よく「ベンチャー リスク」と検索した時によく記事に書かれている、以下のような、ベンチャーの転職リスクと言われているケースに対して、実際はどうなのか解説していきたいと思います。
■ベンチャーの転職リスクと言われているケース
①倒産/給与未払いのリスク
②給料・年収が下がるリスク
③自分のやりたいことができないリスク
④人間関係が合わないリスク
ベンチャーのリスクと言われているケース①:倒産/給与未払いのリスク
ベンチャーのリスクと言われているケースの1つ目は、倒産/給与未払いのリスクです。
まず、前提として、ベンチャー企業と申し上げても、いくつかの種類が存在しており、主には資本金の出どころに注目して、以下の3つに大別できます。
①創業者の100%自己資金で運営されているベンチャー企業
②銀行等の借入金を利用して運営されているベンチャー企業
③VC(ベンチャーキャピタル)、エンジェル投資家などから出資を受けて運営されているベンチャー企業
先ほどお見せしたこちらのグラフのように、ここ10年くらいで特にVC(ベンチャーキャピタル)、エンジェル投資家からの資金流入が大幅に増加してきており、③の形態を取っているベンチャー企業が多くなってきています。
また、③のパターンのベンチャー企業では、初回の資金調達(シードステージ)で1000万~1億円程度の資金調達を行うため、場合にもよりますが、1~2年ほどは存続でき、次の資金調達では、数千万~5億円程度資金調達を行うため、よほど破滅的な資金の使い方をしていなければ、さらに2~3年は会社は存続することができます。
このように、①や②のパターンでない限り、きちんと出資を受けている③の会社であれば、明日にでも会社がなくなるということは、そこまで発生しないのが実情です。
しかし、皆さんの中には、③のパターンの会社でも、赤字の会社はどうなんだ?という疑問があるかもしれません。
確かに、黒字になっていることに越したことはありませんが、赤字の会社でも、続けて出資を受けることや、赤字上場も行うことは可能で、実際に上場直前まで赤字だった会社は多いですし、最近ではSaaS系の企業は上場後の1年後などに黒字に転換してる会社がほとんどです。
ただし、それは事業の売上や顧客数などの重要なKPIがしっかり伸びていて、将来的に大きな利益が見込まれると考えられる場合に限ります。
そのため、③のようなベンチャー企業への転職にあたっては事前に、資金調達の様子はどうなのか、事業のKPIは伸びているのかしっかりと確認すれば、相手方が嘘をつくや、不正会計をしていない限りは、いきなり倒産が起きるようなことはありません。
また、同様に給与の未払いなどの問題も基本的には起きる確率は低いです。
理由は、③のパターンのベンチャー企業は、第三者から出資を受けているため、必ず上場もしくは他の会社への売却をして、出資者に対してキャピタルゲイン(株式を売却した分の収益)を還元しなければならないため、給与の未払いや労使問題などを起こしてしまうと、上場審査で落ちてしまうため、基本的にはそういった問題を起こさないように行動するからです。
ベンチャーのリスクと言われているケース②:給料・年収が下がるリスク
ベンチャーのリスクと言われているケースの2つ目は、給料・年収が下がるリスクです。
こちらも、まず前提として、ベンチャーかどうかは関わらず、転職する場合に大きく以下のパターンが存在します。
①同職種×同業界での転職(例:IT業界のマーケターから、IT業界のマーケターとしての転職)
②同職種×異業界での転職(例:消費財メーカーのマーケターから、IT業界のマーケターとしての転職)
③異職種×同業界での転職(例:IT業界の営業から、IT業界のマーケターとしての転職)
④異職種×異業界での転職(例:飲食店での料理人から、IT業界のエンジニアとしての転職)
また、一般的に業界や職種によって、給与の水準は異なります。
例えば、IT業界の中でも、営業職とエンジニア職では、給与水準が1.5~2倍ほど違う場合があります。
そのため、上記のように①以外のパターンでは、業界の違いや職種の違いによって、ベンチャー企業への転職かどうかは関係ない理由で、給与や年収が下がる可能性はあります。
少し極端な例かもしれませんが、④を想定した時に
例えばプロ野球選手として超一流の大谷翔平選手(推定年俸:約9億円)を、肩が強くて、背が高くて、反射神経も良いという理由で、サッカーのJリーグのチームが、大谷翔平選手をゴールキーパーの選手として野球選手時代の同じ年俸で雇うことはしないですよね?(J1選手の平均給与:約3000万円)
このように、同じ業界なのか、自分が今まで経験していた同じ職種なのかによって、大きく給与は規定されてしまうということがご理解頂けたと思います。
そのため、ベンチャーだから一律的に給与や年収が下がってしまうという思い込みは捨てて、どのパターンであれば、自分を高く評価してもらえるのかという視点で考えて選択することが大事です。
一般的には、①のパターンでかつ、きちんとスキルが高い前提であれば、現職の同水準以上の給与は出してくれる場合が多いです。
また、②の場合でも例えば、昨今だとDX化があまり進んでいない、業界に対してDX化を進められる人材などは、給与が高くなる傾向になるでしょう。
実際に、中途ではありませんが、三菱UFJ銀行では、デジタル技術などの専門人材が対象で、年収は大卒1年目から1000万円以上になる可能性がある給与体系に変更するという発表もありました。
べンチャーのリスクと言われているケース③:自分のやりたいことができないリスク
ベンチャーのリスクと言われているケースの3つ目は、自分のやりたいことができないリスクです。
確かに、結果などは出しているのにも関わらず、会社の事情によって、配置換えが起きたり、新規事業等の場合は事業撤退するなどの意思決定が会社内ではあります。
しかし、この話は、ベンチャーか大企業かどうかは一切関係なく、自分がしっかりとスキルを周りから認められているかどうかや、信頼を獲得できているかどうかが影響しています。
ベンチャー企業だからといって、自分の言い分や大企業よりも通じるわけではありません。
確かに、社長などに直接意見できる機会は圧倒的に増えたり、大企業と比べると社内政治もなく、フラットに意見を聞いてもらえることは間違いないですが、それが認められるのかは別の話です。
きちんと周りから信頼を勝ち得ていることや、提案内容に筋が通っていることは大前提です。
べンチャーのリスクと言われているケース④:人間関係が合わないリスク
ベンチャーのリスクと言われているケースの4つ目は、人間関係が合わないリスクです。
これも上記の自分のやりたいことができないリスクと同様に、ベンチャー企業や大企業など会社の規模に関わらず、起きうる問題です。
逆にベンチャー企業の場合は、入社前に面談などを通じて、人事以外の社員と話すことなどは希望を出せば可能だったりするため、むしろリスクを軽減させることが可能です。
そのため、しっかりとオファー内定後は、しっかりとそのあたりのリスクを見極めることが大切です。
たった1つのスタートアップやベンチャーへ転職するリスク
ここまで、ベンチャー企業やスタートアップへ転職することのリスクについて解説してきました。
基本的に、ベンチャー企業やスタートアップへ転職することでのリスクはあまりないことを解説してきましたが、たった1つだけリスクが存在します。
そのたった1つのリスクとは、【給与が上がることが確約されているわけではない】ということです。
当たり前と感じるかも知れませんが、あくまでも大企業との比較ですが、年功序列ではなくジョブ型と言われるような職能や成果と結びたいた給与体系だったり、そもそも給与体系がなかったりするこで、誰もが認めるほどの結果を出さないと給与が上がらないということがあります。
また、ベンチャー企業やスタートアップでは業績が伸びて、会社自体が成長してくると、中途採用でスキルと経験を持った経歴がキレイなエリートみたいな人が入ってきたりします。
そのため、そういった人に上のポジションを取られてしまったりすると、相対的に”あなた”の給与は上がりにくくなってしまうこともあります。
よって、ベンチャー企業やスタートアップで給与を上げ続けたいと考える際には、結果を出すことが大前提で、例えばマネージャースキルを身につけようとするなど、常に自己研鑽を励み、会社内での上のポジションを獲得することが、給与を上げるという意味では重要となってきます。
転職のリスクの高いスタートアップやベンチャー企業の特徴
先ほどから、ベンチャーのリスクと言われているケースに対して、実はそこまでリスクは少ないという解説をしてきました。
しかし、とはいえ転職のリスクが高いスタートアップやベンチャー企業も存在します。
よって、転職のリスクが高い転職に危険なスタートアップやベンチャー企業の特徴について紹介したいと思います。
結論から申し上げると、転職に危険なスタートアップやベンチャー企業の特徴については、以下の3つのものがあります。
①結果を出しているVC(ベンチャー・キャピタル)やエンジェル投資家が出資していない
②短期間で正社員の採用人数が多すぎる
③資金調達前後すぐに全国向けのTVCMなどを行っている
こちらの転職に危険なスタートアップやベンチャー企業の特徴については、こちらの記事で詳細に解説していますので、参考にして頂けましたら幸いです。
▶ 【転職後のリスク回避】転職に危険、リスクの高いベンチャー・スタートアップの特徴
スタートアップやベンチャーに転職するデメリット
スタートアップやベンチャーに転職する・就職するデメリットについて解説したいと思います。
デメリットとしては、以下の3つのことがあり、それぞれ解説していきたいと思います。
①実は成長する機会がない場合がある
②実は給与が全然上がらない場合がある
③実は会社とミスマッチする場合がある
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリット①:実は成長する機会がない場合がある
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリットの1つ目は、実は成長する機会がない場合があるです。
スタートアップやベンチャーは実力主義なところがある一方で、大企業のように評価制度や1on1などの上司との定期的な面談がなかったりすることがあります。
また、人材を育成しようとする意識もかなり希薄なため、大企業では今後の育成も踏まえて、こういった業務を任せて経験を積ませようという意識も働いたりしますが、スタートアップやベンチャーでは自分から積極的に提案を行なったり、コミュニケーションを取らないと入社からずっと同じことをしていたり、上司などが指示した職務しかしていなかったという場合も往々にあります。
また、スタートアップやベンチャーでは会社が成長していくと、外部からどんどん優秀なスペシャリストが入社してくる場合があり、そういった人にどんどんチャレンジングな業務が行き渡ってしまい、自分が成長できたかもしれない機会を奪われてしまう可能性もあります。
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリット②:実は給与が全然上がらない場合がある
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリットの2つ目は、実は給与が全然上がらない場合があるです。
スタートアップやベンチャーでは、評価制度や報酬制度がない場合が多いです。
そのため、経営者の気まぐれで急に給与が上がったりすることもあれば、そういった気まぐれが起きず、ずっと給与が据え置きのまま時間だけが過ぎていく場合も少なくありません。
また、勤怠システムなどもなく、残業時間などが計算されていない場合もあり、今まで残業代をもらっていたような人は相対的に給与が下がってしまうような場合もあります。
さらに、ほとんどのスタートアップやベンチャー企業は、能力主義的な評価をすることがほとんどのため、転職後に明確に結果が出せていない場合や上司からの信頼・評価が得られていない場合は給与に反映されない場合がほとんどのため、常に期待以上の成果を残そうとする意識や行動が必要です。
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリット③:実は会社とミスマッチする場合がある
スタートアップやベンチャーに転職・就職するデメリットの3つ目は、実は会社とミスマッチする場合があるです。
スタートアップやベンチャーでは会社自体が社員の人数が少なく、また、創業期の会社は比較的変わっているような強烈のキャラクターを持った人が多かったりします。
また、社長の性格やキャラクターがそのまま社風に反映されている場合が多く、さらに社員が少し内向きで村社会的なノリがあったりして、新入社員が溶け込みにくいこともしばしばあります。
そのため、せっかく入社したものの数日経過して、その会社の本質が見えてきた途端、実は自分と合わなかったということも起きかねません。
さらに、大企業の場合などは新卒一括採用などで、ある程度カルチャーなどが近しい人がまとまった単位で採用され、中途社員の割合が少ないため、会社のカルチャーが大きく変わる要素が少ないですが、スタートアップやベンチャー企業では、常にバックグラウンドが異なる主に中途の新しい社員が入社してきます。
そのため、会社のカルチャー自体が多少なりとも変化したり、働く周りの人達自体が変化することで、自分への影響も少なくないため、そういった変化の中でミスマッチが起きる場合があります。
スタートアップやベンチャーへ転職して失敗しないために大事なこと
スタートアップやベンチャーへ転職することのメリットやデメリットについて解説しましたが、スタートアップやベンチャーへ転職することは、不安や心配をしてしまう人も多いと思います。
しかし、転職する前に事前に確認するべきことなどをすれば、しっかりとリスクを下げることは可能です。
スタートアップやベンチャーへ転職して失敗しないために大事なことは以下の3つのことです。
・転職する目的や軸を明確にして、キャリアプランを持つ
・入社後に何をするのか、会社側ときちんと期待値の擦り合わせをする
・一緒に働く人がどんな人か事前に把握する
特に最初の転職する目的や軸を明確にして、キャリアプランを持つことは非常に大事です。
理由は目的や軸が曖昧だと、その後の行動力・実行力が大きく差が出てしますからです。
当然、行動力・実行力に差が出ると、その後の結果にも大きく影響を及ぼす可能性が高く、結果が出始めたら、さらに行動力・実行力が変わり、それがまた結果へと繋がります。
さらに、結果が出てくれば、年収アップや昇進の可能性も拡大します。
昇進をすれば、チャレンジングな業務をできて、キャリアプランを実現することも可能となってくるでしょう。
このように、転職する目的や軸を明確にして、キャリアプランを持つことは、ビジネスパーソンとして、人生の好循環を切り開くキッカケとなる行為となるので、是非、転職する目的や軸を明確にして、キャリアプランを持つことはおすすめです。
具体的な転職する目的や軸を考えたいと思った人は、こちらの記事、転職活動で失敗しない戦略的な転職の軸の考え方・決め方【例文付】を参考に是非、考えてみてください。
いきなりスタートアップやベンチャーへ転職するのは少し怖いと思った人向け
いきなり、数人から数十人のスタートアップやベンチャーへ転職するのは、不安や心配を抱くのは仕方ありません。
そこで、数人から数十人のスタートアップやベンチャーへ転職するのは不安や心配があるが、もう少し大きいメガベンチャーなら不安や心配もなくなりそうという方はこれらの記事を参考にして、メガベンチャーのイメージを持って頂くのも良いと思います。
▶転職おすすめの新興メガベンチャー!平均年収や時価総額でランキング比較
▶転職おすすめのメガベンチャー!平均年収や時価総額でランキング比較
実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスクまとめ
今回、実はほとんどない、スタートアップやベンチャーへ転職するリスクについて紹介してみました。
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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③無料面談
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