困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、ユーザベース(UZABASE)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
ユーザベース(UZABASE)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は新興メガベンチャーの1社であるユーザベース(UZABASE)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・新興メガベンチャーのユーザベース(UZABASE)の概要
・ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期の決算情報について(2020年5月)
・ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期の決算情報について(2020年8月)
・ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期の決算情報について(2020年11月)
・ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期の決算情報について(2021年2月)
・最近の決算情報から読み取れるユーザベース(UZABASE)の戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、ユーザベース(UZABASE)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
新興メガベンチャーのユーザベース(UZABASE)の概要
ユーザベース(UZABASE)は、2008年4月に現CEOでコーポレートディレクション、UBS出身の梅田 優祐氏、アビームコンサルティング出身で現COOの稲垣 裕介氏、UBS証券出身で現在は経営顧問をしている、新野良介氏の3名の共同創業で始まった会社です。
2009年5月に経済情報サービス「SPEEDA」をリリースしており、2013年3月に「NewsPicks」をリリースしております。
そして、2016年10月に東京証券取引所マザーズへの株式上場を果たしています。
「経済情報で、世界を変える」ということをミッションに、現在は以下の7つ事業を中心に事業展開を行っています。
■SPEEDA事業
・SPEEDA:経済情報プラットフォーム。金融機関、事業会社向けに世界中の企業財務データ、業界レポート、市場データ、M&A情報など、企業戦略の分析や策定に必要な情報を提供。
・MIMIR:先端領域における専門家の知見へア クセス可能な「SPEEDA Expert Research」を展開。
■その他B2B事業
・FORCAS:B2Bマーケティングプラットフォーム。ユーザベースグループの企業データベースと顧客の内部データを統合し、データ分析に基づいて成約確度の高い企業を特定。ABM(アカウント・ベースドマーケティング)の実践を支援
・FORCAS sales:顧客の課題起点の営業を実現し、営業 組織の生産性を向上。
・INITIAL:スタートアップ情報プラットフォーム。 スタートアップの事業概要、資金調達、投資家、提携先、オリジナル記事などをワンストップで提供
■NewsPiks事業
・NEWSPOCKS:日本市場向けの経済ニュースメディア。国内外100メディアのニュースの他、NewsPicks編集部のオリジナル記事・動画コンテンツを配信し、業界人や専門家のコメントと併せて閲覧可能
・Alpha Drive:コンサルティング事業。法人向けに新規事業開発・次世代⼈材育成・組織活性化の推進及びユーザベースグループのSaaSサービスの導入を支援
■その他
・EDGE:特定のテーマに紐づくスタートアッ プ、カオスマップ、市場規模予測、 資金調達、ニュースなどを提供。(北米に特化)
・UB VENTURES:ベンチャーキャピタル事業。シードからアーリーステージのSaaSとメディア関連のスタートアップに特化して投資
新興メガベンチャー:ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期の決算情報
それでは、ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期の全体業績
業績ですが、MRRは7.2億円となっており、ARRは87億円となっており、YoYで11%の成長となっています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期のSPEEDA事業業績
主力事業のSPEEDA事業の業績ですが、MRRは契約ID数の増加に伴い、4.2億円となっており、YoYで24%の高い成長率を誇っています。
さらに、営業利益率は約40%と高利益体質の事業となっています。
エキスパートリサーチ事業を展開するMIMIRを買収して、SPEEDAに統合することで、より強固な経済情報プラットフォームへと進化していく予定です。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期のFORCAS事業業績
FORCAS事業の業績ですが、MRRが0.8億円となっており、YoYで102%の非常に高い成長率を誇っています。さらに、単月黒字化も達成しています。
エキスパートリサーチ事業を展開するMIMIRを買収して、SPEEDAに統合することで、より強固な経済情報プラットフォームへと進化していく予定です。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期のINITIAL事業業績
INITIAL事業の業績ですが、すでに黒字に転換しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期のNewsPicks事業業績
NewsPicks事業の業績ですが、MRRが1.8億円となっており、YoYで24%の高い成長率を誇っています。
最近では少し成長が鈍化していたものの、新型コロナウイルスの影響によって有料会員数の数が通常の3倍以上のペースで増加したこともあり、次回の決算ではMRRが大きく成長する見込みです。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第1四半期のQuarts事業業績
Quarts事業の業績ですが、MRRが1200万円となっています。
NewsPicksと同様に新型コロナウイルスの影響によって有料会員数の数が通常の2倍のペースで増加したこともあり、次回の決算ではMRRが大きく成長する見込みです。
しかし、逆に新型コロナウイルスの影響によって広告売上がが減ってしまっています。
広告事業を中心に大規模な リストラを実施(人員数を約 40%削減)して、早期(2021年-2022年)の 確実な黒字化を優先する方針となっています。
新興メガベンチャー:ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期の全体業績
業績ですが、MRRは7.9億円となっており、ARRは95億円に拡大しています。売上高は、YoYで12%成長となっています。
営業利益は、-1億円となっていますが、Quartz事業の赤字幅は縮小し、計画を上回るペースで進捗し、通期黒字化にむけて順調となっています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期のSPEEDA事業業績
主力事業のSPEEDA事業の業績ですが、MRRは4.3億円となっており、YoYで16%成長率を誇っています。
営業利益率は10.4億円で、MIMIR社の買収後も約40%と高利益体質の事業となっており、YoYで27%成長となっています。
SPEEDA事業のトピックとしては、MIMIR社の買収に続き、世界180カ国以上、約10000名のエキスパートネットワークを保有している米国GlobalWonks,Incと資本業務提携しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期のFORCAS事業業績
FORCAS事業の業績ですが、MRRが0.8億円となっており、今四半期は、新型コロナウイルスの影響もあり、成長ペースが鈍化しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期のNewsPicks事業業績
NewsPicks事業の業績ですが、MRRが2.2億円となっており、YoYで52%の高い成長率を誇っています。
最近では少し成長が鈍化していたものの、新型コロナウイルスの影響やマーケティングコストを2Qで集中投資したことなどによって有料会員数の数が通常の3倍以上のペースで増加したことと、有料課金事業だけでなく、コロナ下にも関わらず広告事業も成長したことが要因です。
ただし、マーケティングコストを2Qで集中投資し た事、新規事業のNewsPicks NewSchoolに投資した事で利益はYoY-0.5億円減少して、0.8億円の着地となっています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第2四半期のQuarts事業業績
Quarts事業の業績ですが、MRRが1500万円となっています。
NewsPicksと同様に新型コロナウイルスの影響によって有料会員数の数が通常の2倍のペースで増加したこともあり、ARRは約2億円となっています。
さらに、課金事業は順調に拡大するも、広告事業は1Qに引き続き2Qもコロナウイルスの影響を受け、売上は前年同期比大幅減となっており、YoYで約-7.3億円となっています。
昨年来のコスト構造改革により、売上高が前年同期比で大幅減も赤字幅は縮小して、-12.1億円となっています。
3Q以降、収益性は更に改善予定となっています。
新興メガベンチャー:ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期の全体業績
業績ですが、MRRは8.2億円となっており、ARRは98億円に拡大しています。
営業利益は、累計3.9億円となっており、Quartz事業を除く国内事業のEBITDAが19.2億まで拡大し、 連結で黒字化を達成しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期のSPEEDA事業業績
主力事業のSPEEDA事業の業績ですが、MRRは4.4億円となっており、YoYで15%の成長率を誇っています。
SPEEDA事業のトピックとしては、買収したMIMIRのエキスパートリサーチ事業をSPEEDAに統合しております。
第一線で活躍する専門家の知見を含む、総合的な経済情報プラット フォームへSPEEDAを刷新し、新機能のFLASH Opinion をリリースしています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期のFORCAS事業業績
FORCAS事業の業績ですが、MRRが0.9億円となっており、MRRの純増ペースは回復傾向になっています。
また、3Q累計でも黒字を維持しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期のNewsPicks事業業績
NewsPicks事業の業績ですが、MRRが2.3億円となっており、2Qの反動によりMRRは微増にとどまっています。
広告事業は3Qに過去最高の売上高を記録。
また、NewSchoolなどの新 規事業も立上がり、事業全体の成長率が大きく加速しています。
NewsPicks事業の広告事業の売上は、コロナ下においても広告事業の売上高は力強く成長しており、 4Qは過去最高売上高を更新する見込みとなっています。
NewsPicks事業の事業トピックとしては、コミュニティ活性化を目的に、NewsPicksアプリのリニューアル第1弾がリリースされたことがあります。
内容としては、UIをダイナミックインターフェースへと変更しています。
今後も、第2弾、第3弾の機能拡張も予定されています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第3四半期のQuarts事業業績
Quarts事業の業績ですが、MRRが1600万円となっており、有料課金事業は引き続き安定的に成長となっています。
今回、より高い成長が見込めるB2B SaaS事業とNewsPicks事業に経営資源を集中させるため、Quartz事業からの撤退が決定されました。
Quartz事業撤退による今期業績への影響としては、今期に計上される最終損失は約58億円の見込みとなっています。
また、11月からQuartz事業が連結対象外となるため、来期においては、赤字事業からの撤退と年間約6億円のQuartz社に関するのれん償却費の負担が無くなるため、利益は大きく上向く見込む予定です。
新興メガベンチャー:ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期の全体業績
業績ですが、MRRは8.4億円となっており、YoYは23%成長となっており、ARRは101億円に拡大しています。
営業利益は、累計9.1億円となっており、 連結で黒字化を達成しています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期のSPEEDA事業業績
主力事業のSPEEDA事業の業績ですが、MRRは4.6億円となっており、YoYで13%の成長率を誇っています。
今回から、重要なKPIが公表され、直近12ヶ月の平均月次解約率推移は1.3%となっており、2020年はコロナの影響もあり、解約率が増加しているため、2021年の最大のテーマは解約率の低下になっています。
また、SPEEDAのEBITDAは20億円を突破しており、2021年はエキスパートリサーチ事業立ち上げに対して投資していく予定となっています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期のFORCAS事業業績
FORCAS事業の業績ですが、MRRが1億円となっており、MRRの純増ペースは回復傾向になっており、YoYで33%成長となっています。
また、赤字は縮小していますが、2021年はFORCUS Salesへの成長投資で赤字は若干拡大する見込みとなっています。
ユーザベース(UZABASE)の2020年第4四半期のNewsPicks事業業績
NewsPicks事業の業績ですが、MRRが2.4億円となっており、法人会員の牽引により、純増ペースが回復傾向になっています。
NewsPicks事業の広告事業の売上は、2018年から投資を行なってきた動画広告が売上に貢献し、4Qも過去最高売上高を更新しています。
NewsPicks事業の事業トピックとしては、ユーザベース:NTTドコモとの戦略的提携で法人向け有料課金事業の強化があります。
これにより、NTTドコモの法人顧客全国約60万社の従業員にたいして、NewsPicks Enterpriseの仕組みを活用して、NewsPicksのプレミ アムプランのコンテンツや「ビジネスdアカウント」ログ インで、特設タブやオリジナルコンテンツの閲覧も可能になります。
最近の決算情報から読み取れるユーザベース(UZABASE)の戦略についての考察
直近の決算からユーザベース(UZABASE)では以下のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:B2Cサービスでビジネスパーソンへのリーチを拡大して、ユーザーIDを共通化していき、サービス間のネットワーク効果を強固にする。
・SPEEDA事業:エキスパートネットワーク サービスの開発及び運営と、カスタマーサクセスの強化を含めた営業・マーケ ティングの強化へと投資することでのシェア拡大。
・NEWSPICKS事業:有料課金事業の大きな成長を継続的なものとし、大規模なプロダクト改善にむけた開発と、認知拡 大に向けたマーケティングへと投資することでシェアの拡大。
ユーザベース(UZABASE)はB2B向けサービスも、B2C向けサービスも独自のポジショニングを築いており、今後もそれぞれのサービスは投資した分は成長することが予想されます。
特にB2B向けのSaaSサービスはSaaSビジネスの知見が豊富という組織的に強みや、SPEEDAの顧客基盤やNewsPicksのビジネスパーソンへのリーチ力(マーケティング力)などを活かして、新しい事業領域に参入していく可能性があります。
直近では、海外募集による新株式発行により50億円を調達しています。資金用途としては、上記のスライドに記載がありますが、基本的にはSPEEDA事業、NewsPicks事業を次なるステージへ成長させるための戦略投資となっています。
基本的には両事業とも狭義の競合サービスはなく、さらに主力事業への投資を強めて、収益性の拡大を大きくして、その後に異なる領域への挑戦を3~5年ほどかけて行うのではないかと考えられます。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気の新興メガベンチャー企業のユーザベース(UZABASE)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
新興メガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
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