困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、Chatwork(チャットワーク)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は、転職市場で人気の高まっているSaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の概要
・Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の決算情報について(2022年5月)
・最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
・SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の入社難易度
・Chatwork(チャットワーク)の平均年収推移
・Chatwork(チャットワーク)の福利厚生や働く環境
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、Chatwork(チャットワーク)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
2020年度の決算情報から時系列でChatwork(チャットワーク)の業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
- 1. SaaSベンチャー:Chatwork(チャットワーク)の概要
- 2. Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の決算情報
- 3. 最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
- 4. SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の入社難易度
- 5. Chatwork(チャットワーク)の平均年収推移
- 6. Chatwork(チャットワーク)の福利厚生や働く環境
- 7. まとめ
SaaSベンチャー:Chatwork(チャットワーク)の概要
Chatwork(チャットワーク)概要
Chatwork(チャットワーク)は、2000年7月に、山本 敏行氏に当初は、有限会社EC studioとして設立されました。
そして、2011年3月には、クラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク」をリリースしており、2019年8月に東証マザーズへと上場しています。
Chatwork(チャットワーク)の沿革
Chatwork(チャットワーク)の主な会社の沿革は以下のようになっています。
・2000年7月:企業向けのホームページ集客を支援するサービスの提供を目的として、EC studioを創業
・2005年12月:株式会社に組織変更し、株式会社EC studioを設立
・2008年4月:キャノンITソリューションズ株式会社とESET製品のダウンロード権の販売代理店契約を締結し、セキュリティ事業を開始
・2011年3月:ビジネスチャット「Chat work」をリリースし、Chatwork事業を開始
・2012年4月:Chatwork株式会社に社名変更
・2012年5月:KDDI株式会社と業務提携契約を締結し、ChatworkのOEM提供開始
・2012年8月:米国カリフォルニア州に子会社、chatwork,incを設立
・2018年11月:chatwork株式会社に社名変更
・2019年9月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
Chatwork(チャットワーク)の事業領域やビジネスモデル
Chatwork(チャットワーク)は、「働くを もっと楽しく、 創造的に」ということをコーポレートミッションとして、以下の2つの事業を展開しています。
・Chatwork事業:ビジネスコミュニケーション用 チャットツール「Chatwork」及び 付随サービスの提供(導入社数は28.5万社を突破)
・セキュリティー事業:ESET社提供のセキュリティ対策ソフトウェア 「ESET」の代理店販売
Chatwork(チャットワーク)が展開するビジネスチャットツールの市場環境としては、市場規模としては6,455億円があり、国内普及率は12.5%となっており、まだまだポテンシャルの大きいマーケットとなっています。
さらに、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワーク需要が大きく拡大したことで、ビジネスチャットの普及は急速に進んでいる状態になっています。
また、2020年12月には、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収を締結して、大きく話題になりました。
Saleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああります。
Chatwork(チャットワーク)の業界におけるポジショニングですが、中小企業を中心に、ユーザーとしてはITスキルが低めの人たちがターゲットとなっています。
実際に、有料ユーザーのうち、ユーザー数ベースで 300人以下の契約が86.8%を占めています。
Chatwork(チャットワーク)では、「Product-Led Growth」 によるサービス成長を実践しています。
Product-Led Growth (以降PLG) とは、米国で注目されているSaaSの成長戦略で、プロダクトを通して顧客獲得を行う戦略のことを指しています。
SaaSでは、主にセールスが牽引する成長戦略である「Sales-Led Growth」が特徴的なものが多く、代表的な会社にSalesforceなどがあります。
Product-Led Growthは、C向けのプロダクトのような側面のあるプロダクトの戦略として有効で、例えば海外ですと以下のようなプロダクトが該当します。
・ZOOM:Web会議サービス
・Slack:チャットサービス
・Dropbox:オンラインストレージサービス
・Wix:ドラッグ&ドロップでホームページが作成できるツール
・shopify:eコマース用のプラットフォーム。
Chatwork(チャットワーク)のビジネスモデルは、無料で使えるプランを広く利用してもらい、活用が進むと機能制限があり有料化する フリーミアムモデルを採用しています。
そして、売上のアップサイドは、初期利用のサポート(オンボーディング)や、活用促進(カスタマーサクセス)を実施することで実現させています。
Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の決算情報
それでは、Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約10.4億円で、YoYで52.3%、QoQで-0.7%の成長となっております。
また、営業利益は約-1.3億円となっており、より獲得効率を高めるためTV CMの予算配分を調整した結果、営業利益が前四半期比で大幅に改善しています。
Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。
・登録ID数:509万
・DAU数:100万
・課金ID数:56万
・ARPU:506円
どのKPIも堅調に推移していますが、ARPUは506.6円と、前年同期比+15.0%と向上。KDDI版Chatworkの売上減少により、前四半期と比較して低下しているが、継続的なトレンドは引き続き順調に推移しています。
Chatwork(チャットワーク)の2022年第1四半期の事業トピック
Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの1つ目は、Chatwork Mobile事業のスタートです。
2022年4月より、企業向けMVNO事業「Chatwork Mobile」をサービス提供を開始しており、業界最安値級の端末と回線を提供することで、中小企業のDX環境の構築を通信インフラ面からも支援し、今後も中小企業のさらなるDX推進に向けて、多様なサービスを展開していく予定です。
最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
直近の決算から、Chatwork(チャットワーク)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:ビジネスチャット市場のシェア拡大をしつつ、ビジネス版のスーパーアプリとして、プラットフォームを構築する。
Chatwork(チャットワーク)を始め、日本のSaaSサービスを展開する企業は今後、自社のメインの領域を軸に近しい事業領域に展開して、1社あたり契約サービス数を拡大させることで、解約されない状態を作ることを目指していく流れになります。
これはかつて大手企業向けERPパッケージソフトでシェアを拡大していったワークスアプリケーションの戦略に近しいものがあります。
その大きな流れの中で、受注率を高め、シェアを拡大するためにはプロダクトの品質を高める方向性として、1つのプロダクトだけで様々な会社の課題を解決できるサービスを展開する方法があります。
さらに、自社のメインの事業領域と近しい領域に進出していくことで、新規の顧客を契約できたり、既存のお客さんに対して、オプション機能として、ひたすらクロスセル提案をして、1社あたりの単価(ARPU)を高めることで、売上を拡大することができるという流れになります。
Chatwork(チャットワーク)の場合は、ビジネスチャットを切り口に、HR系のサービスやバックオフィス系のサービスに展開することを検討しているようです。
しかし、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収があり、今後はSaleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああり、日本での競争も激化していくことが予想されるため、Chatwork(チャットワーク)としては、直近はシェアの拡大・維持が大事になってくるでしょう。
SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の入社難易度
Chatwork(チャットワーク)の転職難易度は現在進行系で高まってきています。
最近では、SaaSの企業の人気はうなぎの上りとなっているため、入社難易度は徐々に上がってきているでしょう。
しかし、Chatwork(チャットワーク)はまだ上場から2年ほどしか経過していないため、現在は絶賛、積極的に投資をしているフェーズであり、事業拡大に向けて積極的に採用を行っているため、採用の絶対人数は多いと考えられます。
Chatwork(チャットワーク)の平均年収推移
最後に、転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
Chatwork(チャットワーク)の最新版の平均年収は、568万円となっており、上場時と比較すると社員数が増加していることで、平均としては下がっていますが、業績がずっと右肩上がりのため、今後も実質の平均年収は上がっていくでしょう。
Chatwork(チャットワーク)の福利厚生や働く環境
Chatwork(チャットワーク)では、以下のような福利厚生があります。
・一歩先の働き方支援制度:働く環境をよりよくするための支援として、PC周辺機器や在宅勤務のためのグッズ費用の一部を会社が支援する制度。(限度額あり)
・ゴーグローバル制度:海外旅行の費用を14,000円支給。スタッフの知見を広げるため、海外旅行の費用を支援する制度。
・ゴーホーム制度:実家へ帰省する費用を1回につき14,000円支給(配偶者がいれば+14,000円)。スタッフと家族との関係を大切にしてもらうための制度。
・飲み会制度:スタッフ間の交流を深めるために、スタッフへ飲み会代を支給する制度。4,000円/回。※自由参加
・食券制度:他部署メンバーと食事で交流を深める際、ランチ代を毎月4,000円まで支給する制度。
・ランチトーク制度:仕事上での悩みや相談を幹部やマネージャーに相談する際、ランチ代を支給する制度。
・セミナー受講制度:最新情報やスキルが学べるセミナー/勉強会の受講費用を全額負担する制度。
・表彰制度:半期ごとに最も活躍した人、最も成長した人に賞状と賞金が贈られる制度。
・ピアボーナス制度:従業員同士がお互いに仕事の成果や貢献に対して賞賛し、認め合い、本人にフィードバックする制度。
・採用紹介制度:スタッフからの紹介で入社につながったら、紹介ボーナスを500,000円支給する制度。紹介したい人を事前に食事に誘う際の飲食代14,000円も支給。
Chatwork(チャットワーク)では、様々な福利厚生が整えられていますが、「ゴーグローバル制度」や「ゴーホーム制度」はかなり特徴的かつ珍しい制度です。
さらに、他社との比較で考えると、費用を負担してくれるような福利厚生が多いため、社員にとってはありがたいですね。
まとめ
SaaSベンチャー企業のChatwork(チャットワーク)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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