転職おすすめ!SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の決算や戦略を解説(2021年度版)
悩んでいる人
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SaaSベンチャーChatwork(チャットワーク)への転職を考えていて、Chatwork(チャットワーク)について色々知りたいです。

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転職エージェントから、Chatwork(チャットワーク)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!

SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!

こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!

筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験や、自身も新卒でメガベンチャー に就職した経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
CareerBiz編集長

今回は、転職市場で人気の高まっているSaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)について知りたい、転職を考えているあなたに、

■本記事の内容

・SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の概要

・Chatwork(チャットワーク)の2021年第1四半期の決算情報について(2021年5月)

・Chatwork(チャットワーク)の2021年第2四半期の決算情報について(2021年8月)

・Chatwork(チャットワーク)の2021年第3四半期の決算情報について(2021年11月)

・Chatwork(チャットワーク)の2021年第4四半期の決算情報について(2022年2月)

・最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。

①会社の現在の業績

②会社の今後の戦略・方針

③会社の事業のビジネスモデル

本記事は、Chatwork(チャットワーク)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。

2020年度の決算情報から時系列でChatwork(チャットワーク)の業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

目次

SaaSベンチャー:Chatwork(チャットワーク)の概要

Chatwork(チャットワーク)概要

チャットワークロゴ

Chatwork(チャットワーク)は、2000年7月に、山本 敏行氏に当初は、有限会社EC studioとして設立されました。

そして、2011年3月には、クラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク」をリリースしており、2019年8月に東証マザーズへと上場しています。

Chatwork(チャットワーク)の沿革

Chatwork(チャットワーク)の主な会社の沿革は以下のようになっています。

・2000年7月:企業向けのホームページ集客を支援するサービスの提供を目的として、EC studioを創業

・2005年12月:株式会社に組織変更し、株式会社EC studioを設立

・2008年4月:キャノンITソリューションズ株式会社とESET製品のダウンロード権の販売代理店契約を締結し、セキュリティ事業を開始

・2011年3月:ビジネスチャット「Chat work」をリリースし、Chatwork事業を開始

・2012年4月:Chatwork株式会社に社名変更

・2012年5月:KDDI株式会社と業務提携契約を締結し、ChatworkのOEM提供開始

・2012年8月:米国カリフォルニア州に子会社、chatwork,incを設立

・2018年11月:chatwork株式会社に社名変更

・2019年9月:東京証券取引所マザーズに株式を上場

Chatwork(チャットワーク)の事業領域やビジネスモデル

Chatwork(チャットワーク)は、「働くを もっと楽しく、 創造的に」ということをコーポレートミッションとして、以下の2つの事業を展開しています。

chatwork:事業概要

・Chatwork事業:ビジネスコミュニケーション用 チャットツール「Chatwork」及び 付随サービスの提供(導入社数は28.5万社を突破)

・セキュリティー事業:ESET社提供のセキュリティ対策ソフトウェア 「ESET」の代理店販売

chatwork:市場環境

Chatwork(チャットワーク)が展開するビジネスチャットツールの市場環境としては、市場規模としては6,455億円があり、国内普及率は12.5%となっており、まだまだポテンシャルの大きいマーケットとなっています。

さらに、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワーク需要が大きく拡大したことで、ビジネスチャットの普及は急速に進んでいる状態になっています。

また、2020年12月には、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収を締結して、大きく話題になりました。

Saleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああります。

chatwork:業界ポジショニング

Chatwork(チャットワーク)の業界におけるポジショニングですが、中小企業を中心に、ユーザーとしてはITスキルが低めの人たちがターゲットとなっています。

実際に、有料ユーザーのうち、ユーザー数ベースで 300人以下の契約が86.8%を占めています。

chatwork:「Product-Led Growth」 によるサービス成長を実践

Chatwork(チャットワーク)では、「Product-Led Growth」 によるサービス成長を実践しています。

Product-Led Growth (以降PLG) とは、米国で注目されているSaaSの成長戦略で、プロダクトを通して顧客獲得を行う戦略のことを指しています。

SaaSでは、主にセールスが牽引する成長戦略である「Sales-Led Growth」が特徴的なものが多く、代表的な会社にSalesforceなどがあります。

Product-Led Growthは、C向けのプロダクトのような側面のあるプロダクトの戦略として有効で、例えば海外ですと以下のようなプロダクトが該当します。

・ZOOM:Web会議サービス

・Slack:チャットサービス

・Dropbox:オンラインストレージサービス

・Wix:ドラッグ&ドロップでホームページが作成できるツール

・shopify:eコマース用のプラットフォーム。

chatwork:カスタマーサクセス施策により加速

Chatwork(チャットワーク)のビジネスモデルは、無料で使えるプランを広く利用してもらい、活用が進むと機能制限があり有料化する フリーミアムモデルを採用しています。

そして、売上のアップサイドは、初期利用のサポート(オンボーディング)や、活用促進(カスタマーサクセス)を実施することで実現させています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第1四半期の決算情報

それでは、Chatwork(チャットワーク)の2021年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第1四半期の全体業績

chatwork:業績サマリー

業績ですが、売上高は約6.8億円で、YoYで27.1%、QoQで6.1%の成長となっております。

また、営業利益は約-0.1億円となっており、 営業利益以下は先行投資としての人件費・広告宣伝費の増加により、当四半期ではマイナスとなっていますが、今後も、シェア拡大における最重要フェーズとして投資スピードを最大限加速していく方針となっています。

chatwork:登録ID数・DAU数推移

chatwork:課金ID数・ARPU推移

 

Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。

・登録ID数:416万

・DAU数:89万

・課金ID数:47万

・ARPU:421円

どのKPIも堅調に推移していますが、AARPUは前年同期比+19.8%と、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第1四半期の事業トピック

chatwork:個人向けプランを組織向けプランに統合

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの1つ目は、個人向けプランの組織向けプランへの統合です。

これにより、組織向けのビジネスプランにおける最低利用人数を撤廃し、個人や少人数組織でのビジネスプラン利用を可能としており、5人未満での組織利用を促進するとともに、料金プランのシンプル化、開発コストの低減、顧客単価の向上を図っています。

chatwork:大型カンファレンスの実施を拡大

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの2つ目は、大型カンファレンスの実施の拡大です。

今期は数千人規模の大型カンファレンスを10回以上開催予定(2020年は4回実施)となっており、いずれも多数の協賛企業が参画しています。

オンラインが主流となった時代に最適なマーケティング手法を積極的に活用することで、ユーザー数のさらなる拡大を狙っています。

chatwork:オンライン学習コンテンツ「Chatwork School」の提供開始

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの3つ目は、オンライン学習コンテンツ「Chatwork School」の提供開始です。

2021年3月、初期設定や操作方法を解説したオンライン学習コンテンツ「Chatwork School」の提供を開始しており、Chatworkの活用方法を、動画やドキュメントを用いて目的別のコースの形で提供し、ユーザーのセルフ・オン ボーディング(初期活用)を支援しています。

chatwork:DX推進を支援する「Chatwork DX相談窓口」を提供開始

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの4つ目は、DX推進を支援する「Chatwork DX相談窓口」の提供開始です。

2021年4月、DXソリューション戦略の一環として「Chatwork DX相談窓口」の提供を開始しており、DX推進について専任の担当者が無料診断を行った上で、最適なサービスを個社ごとに提案するサービスとなっています。

今後も提案するサービス数を拡充することでARPU向上をは૽り、プラットフォーム価値の向上を進めていきます。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第2四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2021年第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第2四半期の全体業績

チャットワーク:業績サマリー

業績ですが、売上高は約7.3億円で、YoYで19.9%、QoQで6.6%の成長となっております。

また、営業利益は約-1.1億円となっており、 営業利益以下はは引き続き先行投資としての人件費・広告宣伝費の増加により、当四半期ではマイナスとなっています。

中期経営計画に記載の通り、先行投資として採用及びマーケティング活動を加速しています。

特に当四半期は初めてのTV CMの検証を開始したこともあり、マイナス幅が拡大していますが、今後もシェア拡大における最重要フェーズとして投資スピードを最大限加速していく方針となっています。

チャットワーク:登録ID数・DAU数推移 チャットワーク:課金ID数・ARPU推移

Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。

・登録ID数:439万(YoY:23.3%成長)

・DAU数:93万(YoY:14.9%成長)

・課金ID数:48.8万(YoY:12.4%成長)

・ARPU:445円(YoY:15.9%成長)

どのKPIも堅調に推移していますが、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第2四半期の事業トピック

チャットワーク:スターティアレイズ社のクラウドストレージ事業を連結子会社化

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの1つ目は、スターティアレイズ社のクラウドストレージ事業を連結子会社化です。

クラウドストレージは市場規模は2024年度で約210億円と予測されており、CAGR12.8%で拡大する成長マーケットとなっています。

スターティアレイズ社のセキュアSAMBAは、2007年にサービスを開始し3,250社に導入されており、法人向けクラウド型オンラインストレージとして 従業員100人未満では3年連続シェアNo.1となっています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第3四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2021年第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第3四半期の全体業績

chatwork:業績サマリー

業績ですが、売上高は約8.9億円で、YoYで43.8%、QoQで21.4%の成長となっております。

また、営業利益は約-2.2億円となっており、 営業利益以下はは引き続き先行投資としての人件費・広告宣伝費の増加により、当四半期ではマイナスとなっています。

中期経営計画に記載の通り、先行投資として採用及びマーケティング活動を加速しています。

chatwork:登録ID数・DAU数推移

chatwork:課金ID数・ARPU推移

Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。

・登録ID数:458万(YoY:21.8%成長)

・DAU数:96万(YoY:17.2%成長)

・課金ID数:52.3万(YoY:17.3%成長)

・ARPU:465円(YoY:16.6%成長)

どのKPIも堅調に推移していますが、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第3四半期の事業トピック

chatwork:TV CM放映の検証が進み首都圏へ展開

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの1つ目は、TVCM放映の検証が進み首都圏への展開です。

6月より初めてのTVCMを開始しており、地方都市で実施し効果を検証したところ、通常の想定を大きく超える認知率向上が得られ、年末にかけて関東・関西でも大きく放送予定となっています。

また、Chatworkの認知をより拡大するため、ブランド戦略を展開しており、同領域における世界的リーダーであるLANDOR & FITCHをパートナーに迎えブランドコンセプトを共同開発し、新タグライン「シゴトはずむ」を発表しています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第4四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2021年第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第4四半期の全体業績

chatwork:業績サマリー(四半期)

業績ですが、売上高は約10.5億円で、YoYで62.7%、QoQで18.5%の成長となっております。

また、営業利益は約-3.4億円となっており、 営業利益以下はは引き続き先行投資としての人件費・広告宣伝費の増加により、当四半期ではマイナスとなっています。

chatwork:登録ID数・DAU数推移

chatwork:課金ID数・ARPU推移

Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。

・登録ID数:476万(YoY:20.5%成長)

・DAU数:97万(YoY:14.9%成長)

・課金ID数:54.9万(YoY:19.8%成長)

・ARPU:528円(YoY:28.9%成長)

どのKPIも堅調に推移していますが、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。

Chatwork(チャットワーク)の2021年第4四半期の事業トピック

chatwork:Chatworkスーパーアプリファンドが本格展開

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの1つ目は、Chatworkスーパーアプリファンドの本格展開です。

Chatworkと事業シナジーのある企業への出資を行うChatworkスーパーアプリファンドを組成し、ユーザー送客に よる収益に加え、資本でもスーパーアプリの成長を取り込む予定で、今後も積極的に展開予定です。

昨年7月に取得したクラウドストレージ事業の取得に加え、2021年12月、株式会社ネットオン(採用業務クラウド「採 用係長」を提供)並びに株式会社ベター・プレイス(福祉・医療業界向けサービスを提供)への出資を実施しています。

chatwork:TV CM放映を首都圏へ拡大

Chatwork(チャットワーク)の事業トピックの2つ目は、TV CM放映の首都圏への拡大です。

10月よりTV CMを関東・関西で大きく展開し、通常の想定を大きく超える認知率向上を確認しており、今後もシェア拡大における最重要フェーズとして、各種KPIやLTV/CACにて適切に投資対効果を管理しながら、マーケ ティング投資を行っていく予定です。

最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察

chatwork:将来の成長イメージ

直近の決算から、Chatwork(チャットワーク)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。

■戦略考察

・全体戦略:ビジネスチャット市場のシェア拡大をしつつ、ビジネス版のスーパーアプリとして、プラットフォームを構築する。

Chatwork(チャットワーク)を始め、日本のSaaSサービスを展開する企業は今後、自社のメインの領域を軸に近しい事業領域に展開して、1社あたり契約サービス数を拡大させることで、解約されない状態を作ることを目指していく流れになります。

これはかつて大手企業向けERPパッケージソフトでシェアを拡大していったワークスアプリケーションの戦略に近しいものがあります。

その大きな流れの中で、受注率を高め、シェアを拡大するためにはプロダクトの品質を高める方向性として、1つのプロダクトだけで様々な会社の課題を解決できるサービスを展開する方法があります。

さらに、自社のメインの事業領域と近しい領域に進出していくことで、新規の顧客を契約できたり、既存のお客さんに対して、オプション機能として、ひたすらクロスセル提案をして、1社あたりの単価(ARPU)を高めることで、売上を拡大することができるという流れになります。

Chatwork(チャットワーク)の場合は、ビジネスチャットを切り口に、HR系のサービスやバックオフィス系のサービスに展開することを検討しているようです。

しかし、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収があり、今後はSaleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああり、日本での競争も激化していくことが予想されるため、Chatwork(チャットワーク)としては、直近はシェアの拡大・維持が大事になってくるでしょう。

まとめ

SaaSベンチャー企業のChatwork(チャットワーク)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

もし、少しでも迷っているようなら、この記事を参考に、キャリアコーチングのサービスを使ってみることも良いかもしれません。

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