転職活動は面接前の準備で9割決まる!面接で合格率を上げる準備方法
悩んでいる人
悩んでいる人
これから転職を考えていて、転職で失敗したくないので、面接で合格率を上げる方法について知りたい。

困っていること、知りたいこと

面接やカジュアル面談の前に準備した方が本当に良いのか知りたい。

面接やカジュアル面談の前に準備が大事なのはわかるけど、具体的に何をしたら良いのかわからない。

筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験、約10社以上の転職エージェントと面談をした経験や自身もベンチャーでCOOとして、採用業務に携わっていた経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
CareerBiz編集長

今回は転職で失敗しないために、面接で合格率を上げる方法について知りたいと思っているあなたに、

■本記事の内容

・転職活動における、面接やカジュアル面談の前の準備の重要性

・面接やカジュアル面談の前に準備するべきこと

・面接やカジュアル面談の前に準備するべき調査項目

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

目次

転職活動における、面接やカジュアル面談の前の準備の重要性

企業調査

面接前に準備が必要な理由は、兎にも角にも面接での合格率を上げるためです。

相手の企業のことや事業のことを知らずして、自分のことを自己PRしても、内定を獲得できる確率は高くはなりません。

また、準備して面接に臨むに当たって重要なことは、企業へ自分の志望度をアピールすることではありません。

面接や面談での自己PRで、大事なポイントは以下の2つのことです。

・その企業が行なっている事業(ビジネス)についての理解度が高いことをアピールすること。

・自分がその会社で成果を残せそうな理由や貢献できることと、その理由を説明すること。

会社の選考基準にもよりますが、基本的には会社への興味が高い人、志望度が高い人は面接を行なっている人事からすると、それなりに良い印象は持つ傾向は高いです。

しかし、それ以上に中途採用においては、能力(スキル)面を重要視されます。

そのため、アピールにおいて大事なことは志望度ではなく、自分が優秀そうかどうか、成果を残せそうかを面接官に印象付けるこです。

そのためには、しっかりと面接前にその会社に関することの下調べを行い、その企業が行なっている事業(ビジネス)についての理解度を高めてから面接に臨むことは非常に重要となります。

面接やカジュアル面談の前に準備するべきこと

面談

面談やカジュアル面談の前に必ず準備するべきことは以下の3つです。

・会社についての事前調査

・転職エージェントから情報を聞き出す

・面接やカジュアル面談で質問したいことをまとめる

面接やカジュアル面談の前の準備①:会社についての事前調査

1つ目は、会社についての事前調査になります。

当たり前ですが、その会社について知らないと何も対策することができません。

事業内容はもちろん、事業の設立の経緯や、どんな人が働いているかなど、少しでも面接に使えそうな情報は頭に入れてから面接に臨みましょう。

具合的な調査方法については、記事の後半で紹介していますので、このまま読み進めてください。

面接やカジュアル面談の前の準備②転職エージェントから情報を聞き出す

2つ目は、転職エージェントから情報を聞き出すことです。

転職エージェントの人は、よりその企業にマッチした人を推薦するために、企業に現在の経営状況や採用のニーズなどを経営者や人事の人と話していたりします。

そのため、インターネットで調べても全く得られないようなその企業についての良い情報も悪い噂など生の情報を持っていたりする場合が多いです。

転職のエージェントへ聞くべきことや、そもそも転職エージェントの有効な使い方などは、こちらの2つの記事を参考にしてみてください。

転職経験3回でわかった失敗しない転職エージェントの使い方・選び方

複数の転職エージェントに登録して、複数利用するメリットと注意点

面接やカジュアル面談の前の準備③:面接やカジュアル面談で質問したいことをまとめる

3つ目は、会社についての事前調査や転職エージェントからヒアリングしたことを踏まえて、質問したいことをまとめて、実際の面接で質問してみましょう。

面接やカジュアル面談での逆質問については、こちらの記事 【面接の逆質問対策】転職の面接で合否を分ける逆質問の失敗しない方法 に詳しく記載していますので、質問したいことをまとめる際に参考にしてみてください

面接やカジュアル面談の前に準備するべき調査項目

では、具体的にはどのようなことを準備(下調べ)するべきなのかを紹介します。

面接やカジュアル面談の前に準備するべき調査項目は以下の3つの観点になります。

会社の業績や業界全体の傾向

会社の事業のビジネスモデル(募集の背景を理解する)

会社の社長や経営幹部の経歴

面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目①:会社の業績や業界全体の傾向

面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目の1つ目は、会社の業績や業界全体の傾向について知ることです。

上場企業であれば、IR資料の決算資料を読みましょう。

有価証券報告書などは量も多く、書き方も難しいので、少なくとも過去3年分の決算説明会資料を読むのがわかりやすくて良いと思います。

具体的な数字を覚えておくに越したことはないですが、伸びているのか、下がっているのか、横ばいなのか程度の傾向とその要因を把握する程度で十分です。

しかし、なぜそのような傾向になっているのかという仮説を持つことが非常に重要です。

もっと余裕があれば、その会社の競合会社の資料も2~3社見ることで、業界全体の傾向も押さえておくことと、その会社の業界内での立ち位置がより具体的に把握できると思います。

具体的には以下の2つのポイントを見ておくのがオススメです。

①売上と営業利益は伸びているのか、下がっているのか、横ばい傾向なのか。

※好調なのか不調なのかに関わらず、その要因は何なのかまで読み解きましょう。

※事業が複数ある場合は、事業別に傾向を読み解きましょう。

②新規事業でどのようなことを取り組んでいるのか。

※3年前の資料には記載があるのに、最新の決算資料にその新規事業の記載が無くなっていたり、扱いが小さくなっている場合は撤退や縮小傾向になっている可能性が高いです。

例えば、mixi社の決算を例として見ていきたいと思います。

引用:https://ssl4.eir-parts.net/doc/2121/ir_material_for_fiscal_ym1/76614/00.pdf

上記の図を見ると、主力事業のモンスターストライクがあるエンターテイメント事業は2020年での短期的には盛り返してますが、中期的には売上傾向がダウントレンドになっており、同時に、営業損益もかなり少なっていきているように見えます。

また、同時に売上原価と販促費の傾向を見てみると、あまり傾向は変わっていないように見えます。(横ばい)

コスト構造はあまり変わっていないにも関わらず、売上が減少傾向になってきており、つまり、会社全体では以下のようなことが考えられます。

・主力事業のモンストの収益率が悪化している。

・ゲーム事業で競合にシェアを奪われてきている。

・主力事業のモンストの収益を補填する新規事業の投資を積極化している可能性が高い。

一方で、新規事業について見てみると。

スポーツ領域を中心に、新規サービスをローンチしたり、M&A(企業買収)を行なっていることが読み取れます。

新規サービスの方はリリースしたばかりなので、今後どうなるのか不透明なところが多いですが、M&A(企業買収)の方は少なくとも億単位で投資はしているはずなので、1~2年で無くなる可能性などは低く、最低でも3~5年くらいは事業を継続して、伸ばしていく可能性は高いでしょう。

最近では、メルカリがサッカーの「鹿島アントラーズ」を買収したりなど、インターネット企業がスポーツ事業に積極的に進出することがより増えてきました。

上記のことから、以下のようなことが考えられます。

・主力事業のモンストの収益率が悪化している。

・ゲーム事業で競合にシェアを奪われてきている。

・主力事業のモンストの収益を補填する新規事業の投資を積極化している可能性が高い。

・ゲームなどのネット事業サイクルが早く、スポーツなどニーズの変化が起きにくい領域に投資を強めて、事業基盤を安定化させようとしている。

実際に、カジュアル面談や面接の前ではこのような仮説を立てながら、質問の時などに今後の経営の方向性や、自分が関わるであろう事業の方向性や投資の意思決定がどうなっているのかなどを聞くと、自分の将来のイメージがより強く描けるのと、面接官にもきちんとビジネスを考えて動ける人なんだなという印象を持ってもらえると思います。

また、未上場のスタートアップやベンチャー企業の場合は、情報が公開されていないため、売上等の情報を把握することが難しいです。

その場合は、上場企業と比べて得られる情報量は少ないですが、官報ブログというメディアを見るとオススメです。

・官報ブログ

http://kanpo-kanpo.blog.jp

こちらには上場企業も含めて、企業の決算情報の概略が載っています。

全ての会社の全ての情報が記載されているわけではございませんが、未上場のスタートアップやベンチャー企業の場合は以下の数字に注目すると少しではありますが、情報を得ることができます。

■見るべき数値

当期純利益

当期純利益は最終的な損益のことです。ほとんどのスタートアップやベンチャーは投資にどんどんお金を回しているために、赤字である場合が多いです。

ここでは赤字であることが問題ではなく、どれくらいの赤字があるのか、そのお金は何に使ってこれくらいの赤字が出ているのか考えてみることが大事です。

利益剰余金

利益剰余金とは、簡単に言うと今までの損益の累計の数字です。ここも、先ほどの当期純利益と同じように赤字になっている場合がほとんどです。

ここでは、この会社はどれくらいの期間で累計損失を回収できそうなのか、当期純利益の推移から判断してみると良いでしょう。

面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目②会社の事業のビジネスモデル(募集の背景を理解する)

面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目の2つ目は、会社の事業のビジネスモデルについて知ることです。

ビジネスモデルとは、基本的には「何をどこから仕入れて(or 作って)、どのお客さんに何を提供して、売上を立てているのか」を見ることです。

例えば、家電メーカーだとこんな感じです。(本当はもっとかなり複雑ですが)

・仕入れや開発

→ 部品メーカー(or 卸)や原材料メーカー(or 卸)などから、部品を仕入れて、商品を開発

・どのお客さんに販売

→ 直販の場合は消費者 or ヤマダ電気等の家電量販店等に商品を提供

他の例としては、食べログとかだとこんな感じになると思います。

・仕入れや開発

→ 食べログというサービスを開発して、SEOやマーケティング費用などをかけてユーザーを集客。

・どのお客さんに販売

→ ①食べログユーザーに対して、有料の月額課金という販売と、②食べログに広告出稿をしたい企業に広告枠というものを販売

簡単にですが、こんな感じで見ると、食べログだと事業を成り立たせるために、こんな職種の人が必要そうだと想像つきませんでしょうか?

・開発する人:エンジニア、デザイナー、サービス企画

・広告を売る人:BtoBの営業職

会社の事業が理解できれば、求人の募集の背景もある程度理解することができると思います。

つまり、その会社の事業にとってどういう職種の人が必要なのか、そしてその人はどのような業務をするのがおおよそ理解できます。

そして、面接やカジュアル面談に当たっては、以下のようなことについて、仮説を立てて、面接の質問の場で質問してみると多くの情報を引き出すことができると思います。

・そのビジネスをより伸ばしていくために必要なことや何が伸ばすためのポイントなのか

・そのビジネスで現在、課題になってそうなこと

・そのビジネスにとって将来課題となりそうなこと

また、企業の採用の人事もこの人は「事前に準備をしてくる人」、「仮説を持って行動ができる、PDCAを回せる人」などのポジティブな印象を持ってもらえると思います。

ちなみに、世の中のビジネスモデルってどんなものがあるのか知りたい方は、下の本がオススメです。



面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目③会社の社長や経営幹部の経歴

面接やカジュアル面談の前に準備すべき調査項目の3つ目は、会社の社長や経営幹部の経歴です。

こちらを知っておくべき理由は、会社メンバーの思考の癖やカルチャー的なものを把握できる場合が多いからです。

特に、社長や経営幹部の新卒で属していた会社に注目すると良いです。

ほとんどのビジネスマンはやはり新卒の時の初等教育でどんな刺激を受けたかで、その後の仕事へのスタンスやマインドが決まることが多いと思います。

そのため、もし社長の新卒の会社がゴリゴリの足で稼ぐ営業が強い会社の場合は、そのような手法やそれに必要なマインドで事業を進めたり、社員にそれを求める場合が多いです。

面接に臨む前に、「この会社は社長がこういう経歴だから、こういうカルチャーの可能性がありそう」など仮説を持つことは大事だと思います。

社長等の経歴を調べるときは、HPやインタビュー記事などを探すのがおすすめです。

面接で合格率を上げる準備方法のまとめ

今回、転職で失敗しないために、面接で合格率を上げる準備方法について紹介してみました。

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

今回は、転職・求人サイトの使い方などを紹介しましたが、転職エージェントにも同時に登録してみて、自分の行動に強制力を持たせてみることは大事です。(ライザップに頼るようなものです)

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