転職おすすめ!PR TIMESのの決算、戦略を解説(2021年度版)
悩んでいる人
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筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験や、自身も新卒でメガベンチャー に就職した経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
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今回は、PR TIMESを運営するPR企業のPR TIMESについて知りたい、転職を考えているあなたに、

■本記事の内容

・PR企業のPR TIMESの概要

・PR TIMESの2021年度第1四半期の決算情報について(2021年7月)

・PR TIMESの2021年度第2四半期の決算情報について(2021年 10月)

・PR TIMESの2021年度第3四半期の決算情報について(2022年 1月)

・PR TIMESの2021年度第4四半期の決算情報について(2022年 4月)

・最近の決算情報から読み取れるPR TIMESの戦略についての考察

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。

①会社の現在の業績

②会社の今後の戦略・方針

③会社の事業のビジネスモデル

本記事は、PR TIMESの業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。

2020年の決算情報から時系列でPR TIMESの業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

目次

PR TIMESの概要

PRTIMES ロゴ

PR TIMESの概要

PR TIMESは、2005年12月に株式会社ベクトルの子会社として、設立された企業です。

事業は、企業や官公庁、自治体などが作成した報道機関向けの発表資料・プレスリリース(ニュースリリース)を広く配信するサービス「PR TIMES」を主に運営しています。

PR TIMESの沿革

PR TIMESの主な会社の沿革は以下のようになっています。

・2005年12月:株式会社キジネタコム設立

・2007年2月:株式会社PR TIMESに商号変更

・2007年7月:プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営開始

・2016年3月:東京証券取引所マザーズに上場

・2016年10月:広報効果リサーチサービスの提供を目的として、株式会社PRリサーチを設立

・2017年9月:クラウド型タスク管理ツール「Jooto」を事業譲受

・2018年8月:東京証券取引所市場第一部に市場変更

・2019年6月:東京証券取引所マザーズに上場

PR TIMESの事業領域やビジネスモデル

■PRプラットフォーム事業(以下のサービスを展開)

・PR TIMES:国内シェアNo.1で、月間1万本を超えるプレスリリースが集まるプラットフォーム

・PR TIMES STORY:企業や団体内の当事者が自ら、サービスの開発秘話などの背景や裏話をストーリー形式で公式発表できるサービス

■プロダクト事業(以下のサービスを展開)

・Jooto:タスク・プロジェクト管理ツール。シンプル操作で14万ユーザーが利用。

・Tayori:フォーム、FAQ、チャット、アンケートなどを簡単に設置でき、スマートフォン時代のWeb接客体験を円滑にするカスタマーサポートツール

・Webクリッピング:国内ニュースメディアから指定キーワードを含む記事を抽出、分析できるクリッピングサービス

・PR TIMES LIVE:プレスイベントをライブ配信し、記者に必要素材を提供することでオンライン取材を実現するサービス

・PR TIMES TV:プレスリリースからスマートフォン視聴に最適化した動画を制作してSNS配信する動画PRサービス

・PRカレンダー:主要メディアのメディアデータを収めた無料アプリ

■メディア事業

・BRIDGE:「起業家と投資家を繋ぐ」をコンセプトに国内・アジアのスタートアップを中心としたテクノロジー系ニュースを配信するブログメディア

・U-NOTE:「仕事を楽しく、毎日をかっこ良く。」をコンセプトに、若手ビジネスパーソン向けに仕事のマナー・ノウハウからファッション情報まで網羅しているメディア

・STRAIGHT PRESS:トレンドに敏感な生活者へ向けて、ファッション、ビューティー、エンタメ、ライフスタイル、グルメの最新情報をストレートに発信するニュースサイト

・AdGang:世界中のクリエイティブな広告・宣伝事例を日々紹介するデータベースサイト

・PR TIMES MAGAZINE:『使えば使うほど”自分のもの”になっていく「教科書」』をコンセプトに、情報発信者となりうるすべての方々に向けた広報PRの様々なナレッジを発信するWebメディア

・isuta:ミレニアル世代のイマドキ女子に向けて、心がときめく、“おしゃれ、かわいい、しあわせ”がたくさん詰まったニュースを配信するガールズトレンド情報サイト

・Techable:テクノロジー、ソーシャルメディア、マーケティングの最新トレンドや、次代をつくる国内外のスタートアップの情報を配信するニュースサイト。

・IGNITE:本物にこだわる大人のためのライフスタイル情報サイト。自動車ニュースを中心にファッション・ガジェットなどの幅広いトレンドを配信

・BuzzGang:テレビCM 、PV、ブランドムービー、バイラル動画などの数多ある企業映像の中から、“人の感性に訴え、時には心を揺さぶる”作品を厳選して紹介するメディア

■PRプランニング事業

・エクスペリエンスデザイン:想いが伝わるクリエイティブ創出とPR戦略を融合して、統合的なマーケティングコミュニケーションの企画立案と実行

・PR戦略/戦術立案:“スマホ時代”・“生活者発信時代”に適したPR戦略を策定し、PR企画を立案

・コンテンツ制作・メディア&SNSリレーション:プレスリリースプラットフォームのデータをもとにして、“読まれる”PRマテリアルを制作。種多様なメディアとのリレーション構築や、SNSを活用したプロモーションを実施。

PR TIMESの2021年度第1四半期の決算情報

それでは、2021年度第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。

PR TIMESの2021年度第1四半期の全体業績

PR TIMES:四半期業績ハイライト

 

業績ですが、売上高は約11.2億円で、YoYで37%、QoQで13%の成長となっています。

また、営業利益は約3.9億円となっており、YoYで41%、QoQで98%の高い成長率となっています。

人件費、サーバーやシステム関連など先行投資の結果として、大幅に増加した販売管理費を吸収して営業利益も高い利益率と成長率を実現しています。

PR TIMESの2021年度第1四半期のPR TIMES事業の業績

PRTIMES:PR TIMES事業ハイライト

PR TIMES事業のKPIは以下のようになっています。

・利用企業社数:54426

・プレスリリース件数:(月間)26,072本

・配信メディアユーザー数:21,203名

・パートナーメディア:200媒体

また、PR TIMESの利用価値のひとつはパブリシティの獲得となっており、パブリシティ数は58件で、YoYで7.4%増となっており、四半期過去最高を更新しています。

PR TIMES:新規利用企業社数の推移

新規利用企業社数は、3,793社となっており、YoYで570社増、QoQで484社増と大きく成長しています。

PR TIMES:プレスリリース件数の推移

プレスリリース件数は、68,527件となっており、新型コロナウイルスの影響により、YoYで59.6%増、QoQで17.5%増になっています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年同期に成長鈍化した影響もあるが、上場後過去最高の成長率となっています。

PR TIMESの2021年度第1四半期の事業トピック

Jooto|有料利用企業者数の推移

タスク管理サービスのjootoの有料利用企業社数ですが、1547社となっており、YoYで101社増の7%の成長となっています。

Tayori|有料アカウント数の推移

Web接客体験を円滑にするカスタマーサポートツールのTayoriのユーザー数ですが、有料アカウント数は516アカウントとなっており、YoYで54アカウント増の11.7%の成長となっています。

PR TIMES:個人事業主向けの利用を本格開始

事業のトピックの1つ目としては、個人事業主向けの利用の本格開始です。

法人向けに提供してきた「PR TIMES」の配信利用を、個人事業主にも受付を拡大し、個人事業主の新たな 活動を公に伝えるプレスリリースの発信を本格開始しています。

PR TIMES:フューチャーベンチャーキャピタル社と業務提携

事業のトピックの2つ目としては、フューチャーベンチャーキャピタル社との業務提携です。

フューチャーベンチャーキャピタル社は、地域の地場産業に資するベンチャー企業や、中堅・中小企業等の創業支援・事業承継を支援する「地方創 生ファンド」等を運営するベンチャーキャピタルです。

「地方創生ファンド」等の投資先企業に対し、PR TIMES特別プランの提供とPRセミナーの開催といった PR支援を行い、地方情報流通を促進する予定となっています。

BRIDGE|「参加できるBRIDGE」メンバーシップ開始

事業のトピックの3つ目としては、「参加できるBRIDGE」メンバーシップ開始です。

• スタートアップに関わる人たちを「変化を楽しむ人」とし、新たなコミュニティプログラムとして起業や転職、協業など、人生に変化を与えたい人や企業に、情報ときっかけを提供するための「参加できる BRIDGE」を月1,500円で提供しています。

PR TIMESの2021年度第2四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、2021年度の第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。

PR TIMESの2021年度第2四半期の全体業績

PRTIMES:2021年度第2四半期業績

業績ですが、売上高は約11.6億円で、YoYで26%、QoQで3%の成長となっています。

また、営業利益は約5億円となっており、YoYで42%、QoQで28%の高い成長率となっています。

売上高、営業利益が四半期で過去最高を更新しています。

PR TIMESの2021年度第2四半期のPR TIMES事業の業績

PRTIMES:PR TIMES事業ハイライト

PR TIMES事業のKPIは以下のようになっています。

・利用企業社数:58436

・プレスリリース件数:(月間)26,072本

・配信メディアユーザー数:21,947名

・パートナーメディア:203媒体

また、PR TIMESの利用価値のひとつはパブリシティの獲得となっており、パブリシティ数は58件で、YoYで7.4%増となっており、四半期過去最高を更新しています。

PRTIMES:利用企業社数の推移

新規利用企業社数は、58,436社となっており、YoYで14,920社増、QoQで4010社増と大きく成長しています。

PRTIMES:プレスリリース件数の推移

プレスリリース件数は、71,702件となっており、新型コロナウイルスの影響により、YoYで34.1%増、QoQで4.6%増になっています。

2四半期連続で過去最高を更新しています。

PR TIMESの2021年度第2四半期の事業トピック

PRTIMES:Jooto|有料利用企業社数の推移

タスク管理サービスのjootoの有料利用企業社数ですが、1647社となっており、YoYで100社増の6.5%の成長となっています。

また、ユーザー数は2021年8月に30万人を突破しています。

PRTIMES:Tayori|有料アカウント数の推移

Web接客体験を円滑にするカスタマーサポートツールのTayoriのユーザー数ですが、有料アカウント数は578アカウントとなっており、YoYで62アカウント増の12.0%の成長となっています。

PRTIMES:|Inspire Highと資本業務提携

事業のトピックの1つ目としては、|Inspire Highとの資本業務提携です。

世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラムを手がけるInspire Highに出資しており、Inspire Highの利用拡大、学校広報の開拓、次世代の行動者のPR支援、広報PRの学習体験など事業シナジーを追求していく予定となっています。

PRTIMES:ビッグデータAI解析で広報PR支援を開始

事業のトピックの2つ目としては、ビッグデータAI解析での広報PR支援の開始です。

PR TIMESが保有する100万件超のプレスリリース等のビッグデータをAIで解析、トレンド予測やメディア分析を科学的に 企画・実行する広報PR支援サービスを開始しており、契約期間は6カ月以上・料金は月額60万円以上となっています。

みらいリレーションズと提携してデータ解析システムの共同開発を進めており、PR TIMESの利用企業向けにサービス提供、2021年度末に継続契約21社を目指してPRパートナー事業を本格始動しています。

PR TIMESの2021年度第3四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、2021年度の第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。

PR TIMESの2021年度第3四半期の全体業績

PR TIMES:2021年度第3四半期業績

業績ですが、売上高は約13.6億円で、YoYで27%、QoQで12%の成長となっています。

営業利益は約5.5億円となっており、YoYで32%、QoQで23%の高い成長率となっています。

売上高、営業利益が四半期で過去最高を更新しています。

PR TIMESの2021年度第3四半期のPR TIMES事業の業績

PR TIMES:PR TIMES事業ハイライト

PR TIMES事業のKPIは以下のようになっています。

・利用企業社数:62,415社

・プレスリリース件数:(月間)28,534本

・配信メディアユーザー数:22,559名

・パートナーメディア:206媒体

また、PR TIMESの利用価値のひとつはパブリシティの獲得となっており、パブリシティ数は65件で、YoYで75.7%増となっており、四半期過去最高を更新しています。

PR TIMES:利用企業社数の推移

新規利用企業社数は、62,415社となっており、YoYで15,091社増、QoQで3979社増と大きく成長しています。

PR TIMES:プレスリリース件数の推移

プレスリリース件数は、82,826件となってお、YoYで33.7%増、QoQで15.5%増になっています。

3四半期連続で過去最高を更新しています。

PR TIMESの2021年度第3四半期の事業トピック

PR TIMES:Jootoの有料利用企業社数の推移

タスク管理サービスのjootoの有料利用企業社数ですが、1,727社となっており、YoYで80社増の4.9%の成長となっています。

jootoでは、ソフトバンクグループのSB C&Sと業務提携としており、SB C&Sが全国1万2000社のパートナー企業を通じてJootoを代理販売することになります。

PR TIMES:Tayori事業有料アカウント数の推移

Web接客体験を円滑にするカスタマーサポートツールのTayoriのユーザー数ですが、有料アカウント数は624アカウントとなっており、YoYで46アカウント増の8.0%の成長となっています。

PR TIMESの2021年度第4四半期の決算情報

それでは、上記の決算情報を踏まえて、2021年度の第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。

PR TIMESの2021年度第4四半期の全体業績

PRTIMES:2021年度第4四半期

業績ですが、売上高は約12.4億円で、YoYで25%、QoQで-5%の成長となっています。

営業利益は約3.1億円となっており、YoYで58%、QoQで-50%の高い成長率となっています。

売上高は前年同期比125.0%と高成長をキープしているものの、第4四半期は営業日数が少ないため例年度通り前四半期比で減少しています。

本社移転費用や広告宣伝費、決算賞与等を吸収して、営業利益は前年同期比158.8%と高成長しています。

PR TIMESの2021年度第4四半期のPR TIMES事業の業績

PRTIMES:PR TIMES事業ハイライト

PR TIMES事業のKPIは以下のようになっています。

・利用企業社数:65,660社

・プレスリリース件数:(月間)28,534本

・配信メディアユーザー数:23,114名

・パートナーメディア:210媒体

PRTIMES:利用企業社数の推移

利用企業社数は、65,660社となっており、YoYで15,027社増、QoQで3245社増と大きく成長しています。

PRTIMES:プレスリリース件数の推移

プレスリリース件数は、73,357件となってお、YoYで25.8%増、QoQで11.4%減になっています。

第4四半期は営業日数が少ないため例年度通り前四半期比で減少となっています。

PR TIMESの2021年度第4四半期の事業トピック

PRTIMES:JOOTO事業有料利用企業社数の推移

タスク管理サービスのjootoの有料利用企業社数ですが、1,765社となっており、YoYで80社増の2.2%の成長となっています。

利用企業の組織内浸透に注力して、1社あたりの平均利用単価が3,198円となっています。

PRTIMES:Tayori事業有料アカウント数の推移

Web接客体験を円滑にするカスタマーサポートツールのTayoriのユーザー数ですが、有料アカウント数は661アカウントとなっており、YoYで46アカウント増の5.9%の成長となっています。

また、平均利用単価が5,967円(前四半期比0.5%増)となっています。

JootoとTayoriにかんしては、2025年度の目標を見据えて、組織体制を拡充しながら広告宣伝投資を実施する予定で、Jootoで1億円、Tayoriで0.5億円で計画されています。

最近の決算情報から読み取れるPR TIMESの戦略についての考察

PRTIMES:Milestone 2025 財務目標

直近の中期計画から、以下のことが今後の戦略のポイントになると考えられます。

■戦略考察

・本業のPRTIMESを伸ばしていくために、以下の施策を順次実行して、各KPIを向上。

①領域特化のメディア媒体の買収や媒体提携によって、パブリシティ機会とそのコントロール度合いのの増大

②動画やLINE配信など、従来の文章以外のコンテンツフォーマットの拡充による、コンテンツ量の増大

・既存の顧客のカバー率を活かす×PR領域外のサービス買収によって、顧客企業のLTVを最大化

PR TIMESでは、引き続き本業のPR領域のカバー率を上げるために、上記のような施策を投入していくと考えられますが、その一方でより指数関数的な成長をするためには、できるだけシナジーの見込めるPR領域外の事業を行っていく必要があるでしょう。

PR TIMESは、すでに大きな顧客基盤を有しており、その顧客基盤を使って、LTVを最大化していくことが考えられます。

買収したタスク管理ツールの「jooto」は、そういった施策の1つのベンチマークになるでしょう。

例えば、「jooto」をPR TIMESを導入している企業に対して、クロスセルしていくことが可能と検証されれば、同じような施策を積極的に行っていく可能性は高まるため、「jooto」の扱いに関しては、注目です。

まとめ

PR TIMESを運営するPR TIMESの業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

もし、少しでも迷っているようなら、この記事を参考に、キャリアコーチングのサービスを使ってみることも良いかもしれません。

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