困っていること、知りたいこと
転職活動で内定を獲得して、オファー面談でどうしたら良いのかわからない
こらからオファー面談を行うが、きちんと年収・給与について交渉したいと考えている
お金の話は、他人とは正直しづらいし、交渉なんてできる自信がない
他の人は年収(給与)交渉はどれくらいしているのか気になる
こんな疑問や不安を持っている人のお悩みにお答えします!
そこで、今回はオファーの1番大事な質問・確認事項の年収交渉について知りたいあなたに、
・オファー面談とオファー面談で確認すべき質問事項(ポイント)
・オファー面談での年収(給与)交渉の実情
・オファー面談での年収交渉を行う具体的な方法
・オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
オファー面談とは何か?
「オファー面談」とは、企業が内定者と入社にあたっての契約をするために、入社意志や雇用条件などを事前に確認する面談です。
かつては、「処遇面談」とか「条件提示面談」、「内定者面談」、「入社確認面談」ともいわれたりもしてました。
「オファー面談」は選考ではなく、お互いの最終的な確認の場であるため、基本的には変に緊張などしなくても大丈夫ですが、ごく稀にオファー面談で内定を取り消させるというようなことも0ではない場合もあるため、きちんとした準備は必ず行いましょう。
また、オファー面談は人事がすごくいい人で、なんでも質問してくれて大丈夫というようなスタンスでもないと、基本的には1回しか行わない場合がほとんどです。
そのため、事前に確認すべきことを洗い出し、自分なりの回答などを用意するなどの準備して行うことをおすすめします。
オファー面談で確認すべき質問事項(ポイント)
それでは、実際にオファー面談で確認すべき質問事項(ポイント)を解説していきたいと思います。
基本的にはオファー面談は以下のように考えて
①より条件を引き出す交渉の場ではなく、入社後のミスマッチを防ぐためのリスクヘッジをする場
②企業と自分のお互いの期待値をすり合わせる場
と捉えて、少しでも自分の入社後のリスクやミスマッチを下げるつもりで臨むことをおすすめします。
具体的には最低、以下の10個の質問事項を用意することをおすすめします。
①面接で評価された理由やポイント
②入社後の想定業務内容
③配属ポジションやキャリアプラン
④年収などの経済条件
⑤報酬制度や評価制度
⑥福利厚生
⑦労働条件
⑧入社日
⑨会社の雰囲気
⑩会社の業績
それぞれの詳しい内容に関しては、こちらの記事 ▶︎ オファー面談で失敗しないために確認すべき質問事項【年収や福利厚生も大事】
で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
オファー面談での年収交渉・給与交渉の実情
それでは、具体的なオファー面談での年収(給与)交渉方法の前に、世の中のビジネスパーソンは年収(給与)交渉についてどのように考えているのか、どのようにアクションをしているのかご紹介したいと思います。
正直なところ、このように思っている人は比較的多いのではないのでしょうか?
・お金の話は、他人とは正直しづらいし、交渉なんてできる自信がない
・お金にガメツイと思われるのは、少し嫌だ
・他の人は年収(給与)交渉はどれくらいしているのか気になる
実はこのように考えている人は、他の人の動向を知れば、思ったよりも悩まなくて済むかも知れないです。
第55回「ミドルの転職における年収交渉」について(アンケート実施期間 : 2018年7月3日 ~ 2018年7月12日 / 有効回答数 : 132名)
こちらのアンケート結果によると、企業側と年収交渉したことある人は、約95%と実はほとんど人がしていることがわかります。
このようにほとんどの人がしてるため、企業側の人事も慣れていることと予想できるため、変に遠慮せず思い切って、交渉してみる方がお得かもしれません。
そして、実際に年収交渉で最高でどれほどの年収アップをしたのか実現したのかをみると、50~150万円あたりのところがボリュームゾーンとなっています。
実際に私の経験でも、50~150万円あたりで年収アップを実現した経験があります。
オファー面談で年収交渉・給与交渉を行う具体的な方法
それでは、具体的にオファー面談でどのように年収交渉を行うべきか解説していきたいと思います。
ちなみに、今から解説するやり方で私は、約50%の確率で当初のオファー 条件から年収アップのオファー提示を頂いた経験があります。
オファー面談の年収交渉・給与交渉の大前提
オファー面談での交渉ごとにおいて、実は年収(給与)交渉に関しては、実は一番難易度が高いのが実情です。
理由は他の社員との公平性を保とうとするためです。
特にベンチャーやスタートアップなどの小さい会社においては、毎回、新入社員の度に統一した基準もなく、年収交渉に応じてしまうと社員間の給与がバラバラになり、後々に社員同士の飲み会などで、事実が明るみになると、必ず不満を持ってしまう人が出てしまうリスクがあったりします。
その一方で大企業などでは、会社によって違いますが、人事は報酬制度や評価制度、前職の給与などの基準からオファー金額(年収提示)を行います。
交渉行う上で、きちんと相手の企業側の論理や背景なども理解することは非常に大事で、その上で自分が持っている手札を使って交渉を行いましょう。
オファー面談で年収交渉・給与交渉のポイント①:年収(給与)交渉は内定獲得後に行う
オファー面談で年収(給与)交渉のポイントの1つ目は、年収(給与)交渉は内定獲得後に行うです。
私が人事業務をしていて、まだ内定も出していないときに面接の最後の質問の時に給与交渉をしてくるが何人かいました。
しかし、その面接の合否すら出していないのに、諸々要求をされて、印象は正直あまり良くはありませんでした。
基本的に企業は内定を出した後は、その人に是が非でも入社して欲しいと考えています。
何故なら、会社にもよりますが、人気の企業ほど選考してから内定まで到達する人の割合は、0.5~5%くらいだったりするわけです。
そのため、やはりこちらから年収アップなり交渉する場合は、それに応じてくれる気構えを持っているタイミングで行うほうが、要求を聞こうという心持ちになります。
オファー面談で年収交渉・給与交渉のポイント②:内定先を複数確保する(できれば2つ以上)
オファー面談で年収(給与)交渉のポイントの2つ目は、内定先を複数確保するです。
当たり前ですが、交渉の大原則は、交渉相手よりも交渉をする材料の手札をどれだけ多く持てるか、強い手札を持てるかが重要です。
そのため、あなたの能力を客観的に一定証明できる「他の内定先の存在」があると、より効果的になります。
先ほども申し上げましたが、基本的に企業は内定を出した後は、その人に是が非でも入社して欲しいと考えており、他に内定先が存在する場合は企業側も他の内定先に条件面で負けないかを気にしたりします。
そのため、少なくとも年収(給与)交渉を行う上では、他の内定先を複数持てた時点である程度、交渉を優位に進めることができると考えて良いです。
もちろん、内定先の企業側の考え方もありますが、あなたが人事の立場の時にAさんとBさんではどちらの方が交渉を進めようと思いますか?
・前提:オファー金額は680万円
・Aさん:「年収は最低700万以上欲しいです」
・Bさん:「私は他に3社からオファーを頂いて、1社は720万、2社目は750万、3社目は730万の金額です」
実際に、皆さんご存知のNetflixは従業員に対し定期的に他社の面接を受けるように奨励しており、市場からの評価を元に給与をどうするのか決めています。
このように、ただお願いするのではなく、なぜその金額なのかの客観的な指標があるのとないのとでは、交渉の材料としての大きな差があります。
オファー面談で年収交渉・給与交渉のポイント③:お願い・要求の姿勢はNG
オファー面談で年収(給与)交渉のポイントの3つ目は、お願い・要求の姿勢はNGということです。
オファー 面談で年収(給与)のことをきちんと話して、互いの合意形成を行うことは、とても大事ですが、それが全面に出てしまうと、人事の人には「お金ばかり気にする人」というような印象になりやすく、あまり良い印象が残りません。
※心理学でのブーメラン効果に近いです。
ブーメラン効果とは、説得されればされるほど、反発してしまう心理状態のことです。
そのため、大事なのは年収アップをお願いしたり、要求するような姿勢は出さず、相手の考えるきっかけや情報を与えることが非常に重要です。
あくまで、情報を与えて、選択するのはそちらですというような相手に選択を迫るやり方です。
オファー 面談具体的には以下のような話の流れで、年収(給与)交渉の話に持っていくことをおすすめします。
タイミングはできれば、オファー 面談の後半から終盤にかけてが良いです。
■オファー 面談で年収(給与)交渉の話に持っていく流れ
①自分の給与の算定根拠を詳細に聞く
※お金絡みの話になると、人事は他の内定先の情報などを聞いてくる場合があります。
②(他の内定先の情報を聞かれたら)他の内定先のオファー条件を伝える
③年収(給与)も他の条件とともに、内定を承諾する大きな1つの検討軸になることを伝える
④上記の情報を伝えた上で、「御社は他の企業と比べて志望度は高い」とさり気なく伝えるコミュニケーションを取る
※これによって、単に条件を引き出そうとしてくる人という印象は薄れ、企業側の真剣にあなたの要望に答えようという姿勢に切り替わる場合があります。
さらに、もし転職エージェントを使っている場合は、転職エージェントにも内定先のオファーされた年収(給与)情報を教えておくことをおすすめします。
理由は、転職エージェント経由から人事にそのような情報が流れるため、人事はその辺りの情報をもとにオファー条件を再考するキッカケになったりするからです。
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法
皆さんは、年収交渉や給与交渉をした結果、印象が悪くなり、オファー面談で落ちたり、内定取り消しになるのではないかと、心配する方もいらっしゃると思います。
実際には、オファー面談で落ちたり、内定取り消しになることは、ほとんどは起きないですが、ごく稀に場合によっては存在するのが実情です。
そのため、オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないためには、オファー面談で以下の3つの行動で回避できる確率が高まります。
①面接官が内定承諾してくれそうと捉えられる質問を積極的にする
②オファー面談後に、オフィスの執務室を案内してもらうにお願いする
③面接官に面接官自身の会社でのキャリアプランを聞く
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法①:面接官が内定承諾してくれそうと捉えられる質問を積極的にする
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法の1つ目は、面接官が内定承諾してくれそうと捉えられる質問を積極的にすることです。
面接官が内定に前向きに捉えられる質問とは、具体的には内定を前提とした場合の自分の業務内容や役割、期待値などです。
例えば、以下のような質問をしたりすると、面接官は内定承諾してくれるのではないかと考えてくれます。
・例:もし、御社で働かせて頂く場合、わたしの業務内容について詳細に教えて頂いてもよろしいでしょうか?
・例もし、御社で働かせて頂く場合、私のチームの中での役割はどのような形になりそうでしょうか?
大事なポイントは、「もし、御社で働かせて頂く場合」という、仮定の話で実際に働くことをイメージさせることです。
この一言があるだけでも、候補者が内定を前向きに考えてくれている(内定承諾をしてくれる)と面接官は考える確率はあがります。
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法②:オファー面談後に、オフィスの執務室を案内してもらうにお願いする
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法の2つ目は、オファー面談後に、オフィスの執務室を案内してもらうにお願いするです。
こちらも、①と同じように、面接官に内定承諾をしてもらえるのではないかと思ってもらうようにする、積極性をアピールするためのテクニックです。
また、候補者の方にとっても実際のオフィスの執務室を案内してもらうことは、実際の社内の雰囲気や社員さんの働く様子が見れるなどのメリットもあります。
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法③:面接官に面接官自身の会社でのキャリアプランを聞く
オファー面談で落ちたり、内定取り消しにならないための方法の3つ目は、面接官に面接官自身の会社でのキャリアプランを聞くです。
こちらも、①や②と同じように、面接官に内定承諾をしてもらえるのではないかと思ってもらうようにする、積極性をアピールするためのテクニックです。
皆さんが面接官の立場だとして、候補者の方に自分の会社でのキャリアについて、質問されたら、どのように感じるでしょうか?
少なくとも、候補者の方がこの会社に働くことに対して、興味がありそうと思ったりするのではないでしょうか?
そのため、オファー面談の最後の質問で、面接官に対してキャリプランを聞いてみることで、その会社への興味関心度合いを間接的に伝えることが重要です。
また、候補者の方にとっても、面接官に対してキャリプランを聞いてみることで、実際の会社での働くイメージが少しでも具体的になるのではないでしょうか?
オファー面談の年収交渉・給与交渉のまとめ
いかがでしたでしょうか?
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