困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、マネーフォワード(Money Forward)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
マネーフォワード(Money Forward)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は新興のメガベンチャーの1社であるマネーフォワード(Money Forward)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・マネーフォワード(Money Forward)の概要
・マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期の決算情報について(2022年4月)
・マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期の決算情報について(2022年7月)
・最近の決算情報から読み取れるマネーフォワード(Money Forward)の戦略についての考察
・マネーフォワード(Money Forward)の平均年収と平均年収推移
・SaaSベンチャーのマネーフォワード(Money Forward)の入社・転職難易度
・マネーフォワード(Money Forward)の福利厚生や働く環境
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、マネーフォワード(Money Forward)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
マネーフォワード(Money Forward)の2020年の決算情報から時系列で業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
- 1. SaaSベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の概要
- 2. SaaSメガベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期の決算情報
- 3. SaaSメガベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期の決算情報
- 4. 最近の決算情報から読み取れるマネーフォワード(Money Forward)の戦略についての考察
- 5. 新興メガベンチャーのマネーフォワード(Money Forward)の入社・転職難易度
- 6. マネーフォワード(Money Forward)の平均年収と平均年収推移
- 7. マネーフォワード(Money Forward)の福利厚生、働く環境
- 8. まとめ
SaaSベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の概要
マネーフォワード(Money Forward)の概要
マネーフォワード(Money Forward)は2012年に辻 庸介氏によって設立され、2017年9月に創業からわずか約5年で東京証券取引所マザーズ市場を果たした成長著しいSaaS事業の会社です。
マネーフォワード(Money Forward)では、以下のようなミッションやバリューにしたがって、事業運営を行っています。
■ミッション
お金を前へ。人生をもっと前へ。
■ビジョン
すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。
■バリュー
・User Focus:私たちは、いかなる制約があったとしても、常にユーザーを見つめ続け、本質的な課題を理解し、ユーザーの想像を超えたソリューションを提供します。
・Technology Driven:私たちは、テクノロジーこそが世界を大きく変えることができると信じています。テクノロジーを追求し、それをサービスとして社会へ提供していくことで、イノベーションを起こし続けます。
・Fairness:私たちは、ユーザー、社員、株主、社会などのすべてのステークホルダーに対してフェアであること、オープンであることを誓います。
■カルチャー
・Speed:意思決定のスピードを上げ、最速で行動に移し、最速でやり遂げよう。
・Pride:絶えず成長し、最高の結果を出すために、プロとして高い意識をもってやり抜こう。
・Teamwork:One for all, All for one.の精神を大切に、ひとつのチームとなって目標を成し遂げよう。
・Respect:感謝と尊敬を忘れずに、誰に対しても誠実であり続けよう。
・Fun:仕事を楽しみ、成長を楽しみ、人生を楽しもう。
マネーフォワード(Money Forward)の沿革
マネーフォワード(Money Forward)の主な会社の沿革は以下のようになっています。
・2012年5月:マネーブック株式会社設立
・2012年12月:株式会社マネーフォワードに商号変更し、お金の見える化サービス「マネーフォワード」リリース
・2013年11月:「マネーフォワード For Business」をリリース
・2013年12月:お金のウェブメディア「マネトク」をリリース
・2014年5月:「MF クラウド請求書」をリリース
・2015年3月:「MF クラウド給与」をリリース
・2015年8月:「MF クラウドマイナンバー」をリリース
・2015年11月:金融機関利用者向け「マネーフォワード」をリリース
・2016年1月:「MF クラウド経費」をリリース
・2017年6月:MF KESSAI株式会社が「MF KESSAI」をリリース
・2017年9月:東京証券取引所マザーズに上場
・2017年11月:株式会社クラビスを子会社化
・2018年7月:株式会社ナレッジラボを子会社化
・2018年8月:MONEY FORWARD VIETNAM CO.,LTDを設立
・2019年3月:「マネーフォワード クラウド勤怠」をリリース
・2019年9月:マネーフォワードシンカ株式会社をリリース
・2019年11月:スマートキャンプ株式会社を子会社化
・2020年2月:「マネーフォワード お金の相談」、「マネーフォワード クラウド会計 Plus」をリリース
・2020年3月:「マネーフォワード クラウド社会保険」をリリース
・2020年7月:マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社がアントレプレナーファンド「HIRAC FUND」の運用開始
・2020年8月:株式会社アール・アンド・シーを子会社化
・2020年10月:中堅企業向け「マネーフォワード クラウドERP」を発表
・2020年12月:「マネーフォワード開業届」リリース
・2021年1月:「マネーフォワードクラウド債務支払」リリース
・2021年3月:「マネーフォワードFintechプラットフォーム」リリース
・2021年4月:スマートキャンプ社の100%子会社として、ADXL株式会社を設立
・2021年5月:「マネーフォワードクラウド契約」リリース
・2021年6月:東京証券取引所市場第一部へ市場変更
・2021年6月:「マネーフォワードクラウド債権請求」、「マネーフォワードクラウド固定資産」リリース
・2021年7月:「マネーフォワードクラウド人事管理」、「マネーフォワードクラウド年末調整」リリース
・2021年8月:「マネーフォワード IT管理クライド」リリース
・2021年9月:「マネーフォワード Pay for Business」リリース
マネーフォワード(Money Forward)の事業領域やビジネスモデル
マネーフォワードは創業時はお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』をリリース、その1年後には『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』リリースしています。
現在ではクラウド会計事業を中心した企業向けサービス事業と、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」などの中心とした個人向けサービスの2つの大きな事業群の両軸で複数の事業・サービスを展開しています。
■マネーフォワード Home事業
・マネーフォワード ME:ご利用中の銀行・クレジットカード・証券会社・FX・年金・ポイントの口座を自動でまとめ、家計簿を自動作成
・MONEY PLUS:日常生活の中で接する情報をきっかけにお金のことを伝えるくらしの経済メディア
・しらたま:“(しら)ずにお金が(たま)る“自動貯金アプリ
・マネーフォワード お金の相談:自分の好きな時間や好きな場所で、お金の悩みをファイナンシャルプランナーに無料で相談できるサービス
・マネーフォワード おかねせんせい:お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」のデータを分析し、「使う」「貯める」「増やす」、「未来の資産」という4つの観点から最適な行動をアドバイス
・マネーフォワード キャリア:科学的な理論を用いて、求職者と求人企業をマッチングするキャリア支援サービス
・マネーフォワード 固定費の見直し:電気代などの「固定費」の削減をサポートすることで、個人の家計改善を促進するサービス
■マネーフォワード Business事業
・マネーフォワード クラウド会計:法人決算をラクにするクラウド型会計ソフト
・マネーフォワード クラウド会計Plus:IPO準備・中堅企業向けに仕訳承認機能や仕訳更新履歴機能などの内部統制機能を追加したクラウド会計ソフト
・マネーフォワード クラウド確定申告:個人事業主のための確定申告作業をラクにするクラウド型確定申告ソフト
・マネーフォワード クラウド請求:請求書の作成、送付、受取がまとめて管理できる請求書作成ソフト
・マネーフォワード クラウド給与:面倒な給与計算が3ステップで完了できる給与計算ソフト
・マネーフォワード クラウド経費:面倒な経費に関する作業を大幅に削減するクラウド型の経費精算システム
・マネーフォワード クラウドマイナンバー:法人・個人事業主向けのマイナンバー管理システム
・マネーフォワード クラウド勤怠:リアルタイムで従業員の勤怠状況を確認・集計・分析まで行うことができる勤怠管理システム
・マネーフォワード クラウド社会保険:「社会保険手続きをかんたんに」をコンセプトに、社会保険申請手続きに関する業務を効率化するサービス
・マネーフォワード クラウドBox:電子帳簿保存法の要件を満たして、領収証や請求書などの取引関係書類を電子化し、クラウド上で保管ができるサービス
・マネーフォワード 会社設立:フォームに沿って入力していくだけで会社設立に必要な書類を無料で作成できるサービス
・マネーフォワード 開業届:開業届や所得税の青色申告承認申請書など、個人事業主の開業手続きに必要な書類を、web上で無料で作成できるサービス
・マネーフォワード クラウド契約:契約のワークフロー申請から契約締結・保管をクラウド管理できる電子契約サービス
・マネーフォワード クラウド債務支払:請求書やワークフロー管理に関わる業務を効率化するクラウド型債務管理システム
・マネーフォワード クラウド債務請求:請求書発行から売上計上、入金消込まで、債権管理業務を一元管理できるクラウド型債権管理システム
・マネーフォワード クラウド固定資産:固定資産管理業務に関わるすべての方々の業務効率化を実現するクラウド型の固定資産管理システム
・マネーフォワード クラウド人事管理:従業員・組織情報を一元管理する人事管理システム
・マネーフォワード クラウド年末調整:年末調整の申告書の配布や回収、税計算やe-Tax、eLTAX連携による提出までの作業をWeb上で完結できる年末調整ソフト
■マネーフォワード Business 関連サービス
・マネーフォワード クラウドStore:産性向上に役立つさまざまなSaaS・クラウドサービスを『マネーフォワード クラウド』のアカウントで購入できるオンラインストア
・STREAMED:領収書や請求書など紙の証憑をスキャンするだけで会計データに変換できる、経理の記帳業務の自動化に特化したソフトウェア
・Manageboard:会計ソフトのデータをインポートするだけで、手軽に経営分析ができるクラウドサービス
・Victory-ONEシリーズ:手間がかかる入金消込・債権管理業務を自動化・一元化し、会計ソフトなどの周辺サービスともAPI連携することで、作業時間の大幅短縮を実現
・マネーフォワード IT管理クラウド:SaaSのIDの一元管理ができるSaaS管理プラットフォーム
・マネーフォワード Pay for Business:本カードやウォレット払いなど、多様な決済手段を通じてキャッシュレス化を促進し、バックオフィス業務の効率化を実現するキャッシュレスプラットフォーム
・SEIKYU+:企業間決済に必要な与信や請求業務を代行し、売掛金の入金保証※まで行うクラウド型BtoB請求代行サービス
・SHIKIN+:中小企業向けのオンライン型ファクタリングサービス
・HiTTO:人事や労務を中心としたバックオフィス領域全般に特化したAIを搭載している、社内向けAIチャットボット
■マネーフォワード Finance事業
・マネーフォワード ケッサイ:取引先の与信審査から請求書発行、代金回収までの決済業務を一括して代行する企業間後払い決済サービス
・マネーフォワード アーリーペイメント:企業が所有する売掛債権をマネーフォワードケッサイ株式会社に売却することで、売掛金を早期に資金化できるファクタリングサービス
・Money Forward Synca:課題や悩みを持つ経営者に対して、マネーフォワードグループが培ってきた知見・ノウハウ・ネットワークを活用した課題解決を実施
・HIRAC FUND:テクノロジーによる社会課題解決を目指すシード・アーリーステージのスタートアップに特化したアントレプレナーファンド
■SaaSマーケティング支援
・ボクシルSaaS:法人向けITサービスの比較・資料請求サイト
・BOXIL EXPO:SaaSを中心としたサービスとの最適な出会いを実現するオンライン展示会サービス
・BALES:営業活動の効率化を実現するインサイドセールスの代行・コンサルティングサービス
・BALES CLOUD:電話のワンクリック発信、電話の履歴・録音データ・ステータス管理、インサイドセールスメンバーのタスク管理、インサイドセールスチームの行動データの蓄積・可視化などの機能を通じてインサイドセールスの最適化を実現
・ADXL:SaaS領域のマーケティング戦略立案から運用、実行支援、データ分析までを行うデジタルエージェンシー
■マネーフォワード X事業
・マネーフォワードX:、クライアントの様々な課題と向き合い、マネーフォワードが培ってきたテクノロジー&デザインの力を掛け合わせることで新たな便利や快適を叶えるサービス
SaaSメガベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期の決算情報
それでは、マネーフォワード(Money Forward)の2022年度第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期の全体業績
業績ですが、ARRは四半期で約129億円、売上高は約47.5億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約37%と非常に高い水準です。
ストック収益の伸びは加速しており、Businessドメインが前年同期比+46%と成長を牽引しています。
広告宣伝費除きのEBITDA/EBITDAはそれぞれ約5.5億円、約△11.6億円となっています。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約34.3億円となっており、YoYで46%成長となっています。
特に、法人向けストック売上が前年同期比+43%と全体の成長を牽引しています。
法人向け事業群の「Money Forward Business」の各KPIですが、以下のようになっています。
・課金顧客数:201,699(YoY:30.7%成長)
・ARPA:49,561円(YoY:11.0%成長)
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期のMoney Forward HOME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約6.8億円となっており、YoYで24%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。
課金ユーザーは順調に増加しており、36万人を突破しております。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、売上高は約3.7億円となっており、YoYで2%の成長となっています。
金融機関等におけるDXのニーズの高まりを受け、提供サービス数は74件まで増加しています。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第1四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては、売上高は約2.5億円で、YoYでは35%となっています。
。売掛金早期資金化事業が営業・審査体制の拡充により、 フロー収入が前年同期比+28%と大きく加速し、本四半期より、Biz Forwardの売上貢献が開始しています。
SaaSメガベンチャー:マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、マネーフォワード(Money Forward)の2022年度第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期の全体業績
業績ですが、ARRは四半期で約139億円、売上高は約50.8億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約27%と非常に高い水準です。
前年同期に大型のフロー売上を計上したXドメインを除く3ドメインは、前年同期比+39%と高い成長を維持しています。
EBITDAは約-15.8億円、広告宣伝費除きのEBITDAは約1.5億円となっています。
Businessドメインにおいて積極的な広告宣伝費投下を継続したほか、新卒含む採用数増加により、人件費、採用教育費等が増加した要因となっています。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約36.6億円となっており、YoYで43%成長となっています。
法人向けストック売上が前年同期比+44%*1と全体の成長を牽引し、 スマートキャンプも前年同期比+40%と力強い売上成長を実現しています。
法人向け事業群の「Money Forward Business」の各KPIですが、以下のようになっています。
・課金顧客数:213,688(YoY:28.3%成長)
・ARPA:50,605円(YoY:11.2%成長)
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期のMoney Forward HOME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約7.2億円となっており、YoYで19%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。
課金ユーザーは順調に増加しており、38.7万人を突破しております。
グループジョインしたNext Solution社とのPMI推進しており、『マネーフォワード ME』ユーザーを対象に生命保険に特化したセミナーなどを実施し、ユーザーの不安に応え家計を改善する情報を提供すると同時に、 Next Solution社のFPが保険商品等を紹介し、送客を実施しています。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、売上高は約3.8億円となっており、YoYで-38%のマイナス成長となっています。
金融機関等におけるDXのニーズの高まりを受け、提供サービス数は85件まで増加しています。
マネーフォワード(Money Forward)の2022年第2四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては、売上高は約3億円で、YoYでは56%となっています。
請求・決済代行事業(ストック収入)が、大型案件の導入により、前年同期比+75%と高い成長率を実現しており、売掛金早期資金化事業は営業・審査体制の拡充により、フロー収入が前年同期比+49%と大きく加速しています。
最近の決算情報から読み取れるマネーフォワード(Money Forward)の戦略についての考察
直近の決算からマネーフォワード(Money Forward)では以下のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:「Money Forward X」や「Money Forward ME」などは堅調に成長させつつ、成長率が良い「Money Forward Finance」や「Money Forward Business」を競合と競いながら、どこまで成長させられるかが重要。
・「Money Forward Business」事業:SaaSマーケティング事業をフックにして、プロダクトラインナップの拡充と合わせて、バックオフィスSaaSのシェア拡大を実現できるかどうかが鍵。
・「Money Forward Finance」事業:現在成長著しいファクタリング業界で、スピード感高くシェアを拡大できるかが鍵。
マネーフォワード (Money Forward)では今後、収益規模が最も大きい「Money Forward Business」をさらにシェアを拡大させていくにあたり、以下の3つの施策が大きな目玉になると予想します。
①SaaSマーケティング事業による、マネーフォワード各種サービスのリード(見込み顧客)の獲得数、獲得効率の向上。
②マネーフォワード クラウドStoreの投入により、iPaaS的文脈でのマネーフォワード各種サービスのリード(見込み顧客)の受注率の向上。
③プロダクトラインナップにより、既存顧客からのクロスセルによるARPUの向上。
実はこの3つの施策はバラバラのようで一連の繋がりがある施策であると予想ができます。
マネーフォワードを始め、日本のSaaSサービスを展開する企業は今後、メインの領域を軸に近しい事業領域に展開して、1社あたり契約してくれるサービス数を拡大させることで、解約されない状態を作ることを目指していく流れになります。
これはかつて大手企業向けERPパッケージソフトでシェアを拡大していったワークスアプリケーションの戦略に近しいものがあります。
その大きな流れの中で、シェアを拡大するためにはプロダクトの品質はもちろん大事ですが、しっかりとマーケティングで認知やリードの獲得を競合よりもイチ早くできるかどうかが重要になってきます。
さらに、受注率を高めるにあたり、様々な企業が使用しているサービスと多く連携できることが顧客の業務自体の効率化や利便性の寄与に繋がるため、②のiPaaS的施策が大事な要素になってきます。
注釈:iPaaSとは「Integration Platform as a Service」の略で、異なるアプリケーション同士をつなげ、データを統合したりシステムを連携させたりすることができるクラウドサービスのことをさします。
そして、最後に1つでもサービスでも契約してもらえれば、③の施策で他のサービスをひたすらクロスセル提案をして、1社あたりの単価(ARPU)を高めることで、売上を拡大することができるという流れになります。
特に②や③の戦略は他のSaaS企業でも行う確率の高い戦略でしたが、①の戦略はマネーフォワードがいち早く取り組んだことと、元々マーケットでもシェアの高かった「スマートキャンプ」社を買収できたため、他の企業は同じ戦略が取りにくい、ないしは同じ戦略を内製で実施してももかなり時間がかかってしまう可能性があります。
そのため、①の進捗が今後のシェア拡大の鍵を握っていく可能性があるでしょう。
新興メガベンチャーのマネーフォワード(Money Forward)の入社・転職難易度
マネーフォワードの入社・転職難易度は高いです。
ここ3、4年では、SaaSの企業の人気はうなぎの上りとなっているため、入社難易度は上がってきています。
SaaS業界も単一プロダクトから、複数プロダクト(事業)を展開するフェーズに入っており、現在も絶賛、積極的に投資をしているフェーズであり、事業拡大に向けて積極的に採用を行っているため、採用の絶対人数は多いと考えられます。
マネーフォワード(Money Forward)の平均年収と平均年収推移
転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
※グラフはマネーフォワード(Money Forward)の有価証券報告書に基づいて作成しています。
現在のマネーフォワードの平均年収は、648万円となっており、平均年収の推移ですが、上場当時と比較すると人員も拡大しつつも、平均年収は約30万円近く上昇しており、今後も伸びていく可能性はあります。
マネーフォワード(Money Forward)ではC向けサービスからB向けのSaaS事業までバランス良く各種事業が伸びている状態となっており、今後も引き続き新規事業やM&Aなどには投資していくことが予想されるため、転職でそういった新規事業や伸びている注力事業などに携われるチャンスがあるとキャリアアップできる可能性は高まります。
マネーフォワード(Money Forward)の福利厚生、働く環境
マネーフォワード(Money Forward)では、以下のような福利厚生があります。
・従業員持株会
・企業型確定拠出年金
・『マネーフォワード ME』プレミアム無料クーポン
・リラクゼーション(Refresh Areaにて、ボディケア/ストレッチ&アイ・ヘッドスパ・ネイルケアを受けることができます。有料)
・健康診断・婦人科検診・インフルエンザ予防接種
・ファミリーデー
・家事代行(家事代行サービスを初回費用割引で利用することができます)
・ベビーシッター(ベビーシッターサービスを入会金、利用費用割引で利用することができます)
・獣医師ネット相談(獣医師にペットのことを相談できるオンラインサービス「ペトことクリニック β版」を無料で利用することができます)
・介護アシスト(介護に関する電話相談が可能な介護アシストサービスを利用することができます)
・産休・育休
・MF Happy Hour(全従業員が無料で参加可能な全社懇親会を毎月開催)
・シャッフルランチ/ディナー
・法定を上回る有給休暇付与
・近隣住宅手当・近隣引越祝金
・書籍購入補助
・表彰制度(MVP、Culture Hero)
・テックカンファレンス・コミュニティへの参加支援
・OSSの著作権は従業員個人に帰属
・オンライン英会話スクール(サービスを入会費割引で利用可能 )
マネーフォワード(Money Forward)では、あらゆるタイプの福利厚生がバランスよく整えられている印象です。
特に獣医師の相談や介護アシスト、家事代行は珍しく、さらに個人のワークライフバランスのサポートしてもカバー範囲が広い印象があります。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気の新興メガベンチャー企業のマネーフォワード(Money Forward)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
新興メガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
もし、少しでも迷っているようなら、この記事を参考に、キャリアコーチングのサービスを使ってみることも良いかもしれません。
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レバテックエキスパートは、ハイクラスのエンジニアとクリエイターに特化した転職サービスで、レバテックは10年以上の支援実績があり、保有求人数は業界トップクラスです。
年間累計3,000回以上の企業訪問でCTOやPMと頻繁にミーティングを実施し、深い信頼関係から好条件求人を獲得しており、ハイクラス人材の採用を前提とした新規事業の立ち上げを行うこともあるそうで、そういった新規事業に携わって、キャリアアップを目指したい人にオススメです。
Tech Stars Agent
・こんな人にオススメ:WEB事業に携わりたい人
Tech Stars Agent は、IT業界特化型の転職エージェントでIT・WEB業界に精通したプロのキャリアコンサルタントがきめ細かな面談を行います。
キャリアコンサルタントはメンバー全員がエンジニア経験や転職/独立支援の豊富な実績を持ち、きめ細かく面談をサポートしてくれます。
エンジニア出身のキャリアコンサルタント最適な職場が提案してくれるので、転職後のミスマッチも起こりにくいのが特徴です。
転職求人サイトまとめ【エージェントとの面談が面倒な人向け】
転職活動は何となく考えているけど、実際にエージェントとの面談とかまでは、面倒くさいと考えてしまう人には、転職求人サイトの活用をおすすめします。
転職求人サイトの利用する時の流れ・手順
転職求人サイトを利用する時の流れや手順については、こちらになります。
①会員登録(※登録は無料です)
下記の画像をタップして、転職求人サイトの公式HPに飛び、必要な情報を入力します。(3分もかからずに終わります。)
②職務経歴書や経歴データなどを入力、アップロード(※事前に、職務経歴書があれば、5分で完了)
③スカウトメールの受信
スカウトメールは、職務経歴書をアップロードしたり、経歴データを入力しないと、企業側がスカウトメールを送信しません。
求人サイトは、必要情報や履歴書など登録して、自ら気になる企業へ応募することもできますが、企業から、あなたにスカウトがやって来るため、自分がどの会社から評価されるのかなども知ることができます。
全て無料で、たくさんのスカウトを受け取るために、職務経歴書のアップロードと、経歴データの入力は必ず充実させましょう!
✅ おすすめの転職求人サイト3選
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会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』
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会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』は、会員数8万名以上、日本最大級の転職サイトです。
(「即戦力採用ならビズリーチ」というTVCMでおなじみの人も多いかもしれないです。)
現在会員数80,000名以上が利用しており、11万件以上の求人が検索ができる求人検索機能に加えて、ヘッドハンターの検索やスカウト機能もあるサービスとなっています。
挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」
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「キャリトレ」は、1日5分、レコメンドされる求人に対して「興味がある」を選択することで、自分の本当の価値や新しい可能性を発見できる転職サイトです。
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リクナビNEXT
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