困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、マネーフォワードをおすすめされたけど、あまりよく知らない!
マネーフォワードへの転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は新興のメガベンチャーの1社であるマネーフォワードについて知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・マネーフォワードの概要
・マネーフォワードの2020年第1四半期の決算情報について(2020年4月)
・マネーフォワードの2020年第2四半期の決算情報について(2020年7月)
・マネーフォワードの2020年第3四半期の決算情報について(2020年10月)
・マネーフォワードの2020年第4四半期の決算情報について(2021年1月)
・最近の決算情報から読み取れるマネーフォワードの戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
- 1. 新興メガベンチャー:マネーフォワードの概要
- 2. 新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第1四半期の決算情報
- 3. 新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第2四半期の決算情報
- 4. 新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第3四半期の決算情報
- 5. 新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第4四半期の決算情報
- 6. 最近の決算情報から読み取れるマネーフォワードの戦略についての考察
- 7. まとめ
新興メガベンチャー:マネーフォワードの概要
マネーフォワードは2012年に辻 庸介氏によって設立され、2017年9月に創業からわずか約5年で東京証券取引所マザーズ市場を果たした成長著しいSaaS事業の会社です。
マネーフォワードは創業時はお金の見える化サービス『マネーフォワード ME』をリリース、その1年後には『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』リリースし、現在ではクラウド会計事業を中心した企業向けサービス事業と、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」などの中心とした個人向けサービスの2つの大きな事業群の両軸で複数の事業・サービスを展開しています。
新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第1四半期の決算情報
最初にマネーフォワードの2020年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
マネーフォワードの2020年第1四半期の全体業績
ARRは四半期で約78億円、売上高は約24億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約65~70%と非常に高い水準です。
特に、「MF KESSAI」などのFinance領域は前年比で210%、横浜銀行の法人・個人事業主向け会員制サイト共同開発の事業を展開する「X」事業も88%成長と高い成長を実現しています。
また、一番コア事業のマネーフォワードのBusiness領域も今回の四半期で83%とかなり大きく成長しています。
ARRと売上高の違いに関しましては、以下の記事の用語集を参考にしてみてください。
SaaS業界(企業)に転職したい人必見!転職前に学べるSaaS業界(企業)について
EBITDAが今期初めて、黒字化しており、売上総利益率も順調に回復して、きちんと投資が回収できていることが読み取れます。
また、SaaSの場合は成長率が高ければ高いほど、赤字の期間が長くなるが長期的な売上や利益は大きくなるという構図のため、赤字自体は問題ではなく、マネーフォワードのように高い成長率を維持しているかどうか、営業利益率がきちんと改善されているかを同時に見ると経営の健全性が見えてくるため、今回の黒字化はかなりポジティブに捉えても良いでしょう。
マネーフォワードの2020年第1四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約15.5億円となっており、前年同期比で80%成長、前四半期比でも26%成長と大きく成長しています。
マネーフォワード では、今後もバックオフィスに関するプロダクトのラインナップを拡充していく予定で、特に会計領域や人事・労務系のプロダクトをリリースしていく予定のため、さらなる成長が期待ですが、これらの事業領域では既に既存のプレイヤーも多くいるため、顧客基盤を活かして、クロスセルが実現できるかが鍵になります。
マネーフォワードの2020年第1四半期のMoney Forward ME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約3億円となっており、前年同期比で49%成長、前四半期比でも5%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。今回の成長はTVCMや楽天のラクマとの提携などの施策により、課金ユーザーが約2万人増加したことが寄与しています。
マネーフォワードの2020年第1四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、フロー収入が前四半期ベースでは落ちているものの、ストック収入に関しては上昇トレンドとなっており、前年同期比では88%と大きく成長しています。
マネーフォワードの2020年第1四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては「MF KESSAI」が拡大したとこで、売上高は約1.5億円で、上昇トレンドとなっており、前年同期比では210%ととても大きく成長しています。
「MF KESSAI」は以前はベンチャー企業や中小企業の利用が大きかったものの、最近ではシャープなどの大企業にも導入が進んでいます。
新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第2四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、マネーフォワードの2020年第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
マネーフォワードの2020年第2四半期の全体業績
業績ですが、ARRは四半期で約80億円、売上高は約28億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約70%と非常に高い水準です。
特に、「MF KESSAI」などのFinance領域は前年比で206%成長と高い成長を実現しています。
また、一番コア事業のマネーフォワードのBusiness領域も今回も四半期で82%とかなり大きく成長しています。
ARRと売上高の違いに関しましては、以下の記事の用語集を参考にしてみてください。
SaaS業界(企業)に転職したい人必見!転職前に学べるSaaS業界(企業)について
EBITDAが前回に引き続き、黒字化しており、売上総利益率も過去最高となっており、きちんと投資が回収できていることが読み取れます。
また、SaaSの場合は成長率が高ければ高いほど、赤字の期間が長くなるが長期的な売上や利益は大きくなるという構図のため、赤字自体は問題ではなく、マネーフォワードのように高い成長率を維持しているかどうか、営業利益率がきちんと改善されているかを同時に見ると経営の健全性が見えています。
マネーフォワードの2020年第2四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約16.7億円となっており、YoYで76%成長、QoQでも引き続き7%成長と大きく成長しています。
買収した、法人向けSaaS比較・検索サイトの「BOXIL」ですが、YoYで52%と大きく成長しており、新型コロナウイルスやDX化の流れによって、まだまだ成長して行く可能性は高いです。
マネーフォワードの2020年第2四半期のMoney Forward ME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約3.3億円となっており、YoYで26%成長、QoQでも9%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。
「Money Forward ME」は、新規利用者獲得ペースが加速し、今四半期は約70万人増加して、利用者は1050万人を突破しています。
マネーフォワードの2020年第2四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、金融機関とのDXの取り組みが増えたことで、ストック・フロー収入ともに過去最高を記録し、YoYでは68%と大きく成長しています。
また、今回は新しく、以下のような取り組みが発表されています。
・野村證券の資産管理アプリ『OneStock』を共同開発:資産寿命の見える化、資産の一元管理、資産の診断機能により、 将来の資産形成をサポート
・伊予銀行のカードローンアプリに資産管理機能を提供:金融機関の預金残高や入出金額などから予測不足額を算出することが可能
マネーフォワードの2020年第2四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては「MF KESSAI」が拡大したとこで、売上高は約2.2億円で、上昇トレンドとなっており、YoYでは206%、QoQでも154%ととても大きく成長しています。
「MF KESSAI」は累計取扱高100億円突破からわずか半年で、取扱高が約2倍に成長しています。
さらに、静岡銀行、広島銀行の法人顧客向けに『MF KESSAI』の提供を開始しており、今後も金融機関との提携を拡大予定とのことです。
新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第3四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、マネーフォワードの第3四半期決算情報を見てみたいと思います。
マネーフォワードの2020年第3四半期の全体業績
業績ですが、ARRは四半期で約85億円、売上高は約27億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約45%と非常に高い水準です。
X、Financeのフロー収益が減少したものの、ストック収益の伸びは加速しており、Businessドメインが前年同期比+61%と高い成長率を実現しています。
EBITDAが前回に引き続き、黒字化しており、売上総利益率も高水準も維持しており、きちんと投資が回収できていることが読み取れます。
3Qではキャンペーン費用が集中した2Q対比で、広告宣伝費が減少した一方で、4Q(来期)ではBusinessドメインにおいて大型の マーケティング投資を実行予定とのことなので、来期はEBITDAや売上総利益率が一時的に下がってしまうかもしれません。
SaaSの場合は成長率が高ければ高いほど、赤字の期間が長くなるが長期的な売上や利益は大きくなるという構図のため、赤字自体は問題ではなく、マネーフォワードのように高い成長率を維持しているかどうか、営業利益率がきちんと改善されているかを同時に見ると経営の健全性が見えています。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約18.6億円となっており、YoYで61%成長、QoQでも引き続き11%成長と大きく成長しています。
R&AC社のグループジョインも成長に貢献しています。
法人向け事業群の「Money Forward Business」の各KPIですが、課金顧客あたり売上高(ARPA)は、68446となっており、前四半期比較でも約10%も成長しています。
要因としては、会計事務所あたりの顧客数の増加、高単価の中堅企業ユーザーの増加したことと、R&AC社のグループジョイン等の要因があります。
一方で、顧客数ベースの解約率や、MRRベースでの解約率も約1.1~1.2%と非常に低い解約率を保っています。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward Business事業トピック
法人向け事業群の「Money Forward Business」ですが、顧客層に合わせたプロダクトとアプローチ体制を確立を目指しており、具体的には上記のような取り組みを行っています。
特に、プロダクトにおいては、個人事業主・中小企業向けに加えて、IPO準備企業・中堅企業向けにプロダク トラインナップを拡充しています。
今後は、国による制度変更と規制緩和により、さらにクラウド化が加速していく見込みです。
さらに、中堅企業向けプロダクトのラインナップを強化しており、以下のサービスをリリース予定しています。
・Money Forward債務支払:取引先からの請求書の承認から支払いまで債務管理に関わる業務をペーパー レス化し、会計ソフトとも自動で連携できるサービス。
・Money Forward債権請求:受注から入金管理まで債権管理に関わるすべての業務を一元管理でき、 会計ソフトやその他CRMツールなどとも自動連携できるサービス。
・Money Forwardクラウド債権請求:受注から入金管理まで債権管理に関わるすべての業務を一元管理し、 会計ソフトやその他CRMツールなどとも自動連携できるサービス。
・Money Forwardクラウド固定資産:固定資産管理、減価償却・減損処理など、固定資産に関わる業務をクラウド 上で完結し、会計ソフトと自動連携できるサービス。
・Money Forwardクラウド人事管理:従業員情報や人事異動情報の一元管理が可能になる人事DBサービスで、他サービスと連携し、人事労務業務を一気通貫で行うことができるサービス。
本記事の、戦略解説部分で以前から提唱していた「クラウドERP」の構想がついに具体的に発表されました。
給与・勤怠・経費・会計Plusは、上場準備・上場企業などで導入が加速しています。
マネーフォワード クラウドERPの特徴としては、以下のものがあります。
・コスト負担の削減:数年単位のライセンス型契約や初期費用は発生せず、サブスクリプションモデルで提供。
・導入時間の短縮と柔軟な導入プロセス:ハードウェアの購入やサーバーのセットアップが不要で、社内の事業部単位での導入や、一部サービスの導入も可能であるため、トライアルしながら 移行が可能。
・自動アップデート:税制や法律改正のタイミングで、自動アップデート
・他社SaaSとの連携:他社のSaaSとも柔軟に連携できるため、データのアップロードや手入力を減らせる
・セキュリティ・内部統制への対応:SAML連携・ユーザープロビジョニング機能により、セキュアに社員アカウントを管理
国内 No.1で、90%以上のシェアを持つ、入金消込・債権管理 特化型サービス『V-ONEクラウド』を提供 するR&AC社がマネーフォワードにグループジョインしていいます。
『V-ONEクラウド』は中堅企業から大企業まで500社以上が導入しており、中堅~大企業を中心に顧客基盤を築くR&AC社と連携し、会計Plus等の クロスセルを強化していく方針です。
R&AC社とマネーフォワード クラウドの事業シナジーとしては、請求書作成から会計処理まで、必要なサービスを一気通貫で提供が可能になっています。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward HOME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約3.4億円となっており、YoYで26%成長、QoQでも4%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。
課金ユーザーは順調に増加しており、26.5万人を突破しており、新規利用者は3ヵ月で50万人増加と、引き続き順調に成長しています。
メディア/広告収入の売上高は1.1億円となっており、YoYで約8%となっており、傾向としては横ばい傾向です。
例年11月に開催する「お金のEXPO」はオンラインで の実施を予定しているとのことです。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、売上高は約2.4億円となっており、大型案件が集中した2Qの反動でフロー売上は減少した一方、ストック売上は着実に成長しています。
また、今回は新しく、以下のような取り組みが発表されています。
・西京銀行の通帳アプリ『かんたん通帳』を提供開始:通帳をオンライン化し、記帳や取引履歴を把握する際の手間を解消。
⇒ コロナ禍の影響で、非対面で口座取引を確認できる『通帳アプリ』のニーズ が大きく強まっているようで、『通帳アプリ』のアクティブユーザー数は約1.8倍に成長しています。
・NTTデータと共同開発『ほくぎんビジネスポータル』提供開始 50:複数口座の入出金情報を一元管理、非対面チャネルでの顧客接点を創出。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては、OEM開発案件のあった2Q比では減少したものの、売上高は約1.9億円で、YoYでは108%と大きく成長しています。
「MF KESSAI」では、以下のような提携が発表されています。
・福岡銀行と共同事業化に向け実証実験開始:成長企業の資金ニーズを調査・分析し、企業の成長を支援するファイナンス サービスの提供を目指す。
・三菱UFJファクター㈱と業務提携契約:『MF KESSAI』をOEM提供して、三菱UFJファクター㈱のお取引先企業は、請求 業務全般のフルアウトソースを実現。
マネーフォワードでは、新しく起業家主導のベンチャーキャピタルHIRAC FUNDを組成しています。
スタートアップが直面するあらゆる課題に対して、経営及び投資、研究開発、 採用、営業、広報などの経験を持つメンバーがハンズオン支援を実施するとのことで、国内有数の起業家がLPとして参画していることが特徴です。
既に今後大きな成長が期待されるスタートアップ企業3社に投資を実行しており、以下の会社に投資をしています。
・WRAY:女性向けヘルスケアに 特化したD2Cブランド
・Onn:従業員向け オンボーディング支援SaaS
・TENTIAL:スポーツ プラットフォーム事業
新興メガベンチャー:マネーフォワードの2020年第4四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、マネーフォワードの第4四半期決算情報を見てみたいと思います。
マネーフォワードの2020年第4四半期の全体業績
業績ですが、ARRは四半期で約82.5億円、売上高は約33億円でトレンドとしてはそれぞれ上昇傾向で、YoYでの成長率も約33%と非常に高い水準です。
ストック収益の伸びは加速しており、Businessドメインが前年同期比+41%と高い成長率を実現しています。
EBITDAが前回に引き続き、黒字化で維持できており、売上総利益率も高水準も維持し、きちんと投資が回収できていることが読み取れます。
また、Businessドメインにおいて大型のマーケティング投資を実行しています。
マネーフォワードの2020年第4四半期のMoney Forward Business事業業績
法人向け事業群の「Money Forward Business」の売上高は、約22.0億円となっており、YoYで71%成長となっています。
2020年10月から12月にかけて、TVCMを含む大型のマーケティングを実施したことで、認知度向上と新規ユーザー候補(リード)の獲得に貢献し、資料請求件数は、2.7倍に増加しています。
法人向け事業群の「Money Forward Business」の各KPIですが、課金顧客あたり売上高(ARPA)は、前四半期比較でも約2.9%も成長しています。
また、顧客数ベースの解約率や、MRRベースでの解約率も約0.9%と非常に低い解約率を保っています。
マネーフォワードの2020年第3四半期のMoney Forward Business事業トピック
Money Forward Business事業トピックの1つ目としては、『マネーフォワード クラウドBox』のリリースがあります。
本サービスは、領収証や請求書などの書類を電子化してクラウド上で保管することを可能にしており、2020年10月施行の改正電子帳簿保存法の要件にも対応しています。
Money Forward Business事業トピックの2つ目としては、スマートキャンプがグループジョイン後も高成長を継続していることがります。
売上高は、前年同期比でYoY+43%と成長が加速しており、マーケティング支援事業の『BOXIL EXPO』は、日本最大級のオンライン展示会に成長しています。
マネーフォワードの2020年第4四半期のMoney Forward HOME事業業績
個人向け事業群の「Money Forward ME」の売上高は、約3.6億円となっており、YoYで27%成長と、「Money Forward Business」ほどの成長率ではないもの、こちらも大きく成長しています。
課金ユーザーは順調に増加しており、28万人を突破しております。
ユーザーへの提供価値を拡大し、新たなマネタイズポイントを創出するために、新サービス「固定費の見直し」をリリースしています。
メディア/広告収入の売上高は1.4億円となっており、YoYでは約-38%のマイナス成長となっています。
例年4Qに実施するオフライン大型イベント「お金のEXPO」をオンラインに切り 替え実施したものの、売上規模が大きく減少したことで、前年同期比で減収となっています。
マネーフォワードの2020年第4四半期のMoney Forward X事業業績
「Money Forward X」は、主に地銀などの金融機関向けにアプリなどの開発を支援や、デジタルトランスフォーメーションの取り組みなどの受託系の事業になります。
業績としては、売上高は約4.5億円となっており、YoYで43%の成長となっています。
また、今回は新しく、以下のような取り組みが発表されています。
・千葉銀行のユーザー向けwebサービス開発に参画:千葉銀行の住宅ローン情報などをweb上で確認できる「ちばぎんマイポスト」の 開発に参画。今後はその他の地方銀行への展開も視野。
・静岡銀行アプリのUI・UXのコンサルティングを担当:静岡銀行のインターネット支店公式アプリ「しずぎんWebWalletアプリ」におい て、顧客ニーズに寄りそうUI・UXデザイン設計を担当。
・西日本シティ銀行『NCB ビジネスステーション』の提供開始:法人版プラットフォームを通じて、金融サービスに加え、様々な法人向けサービ スをオンラインで提供。
マネーフォワードの2020年第4四半期のMoney Forward Finance事業業績
「Money Forward Finance」は企業間後払い決済サービスの「MF KESSAI」やクラウド会計のデータを活用したオンライン融資サービス「Money Forward BizAccel」などの事業を展開している領域になります。
業績としては、売上高は約1.7億円で、YoYでは41%と大きく成長しているものの、与信管理を強化した影響もあり、前四半期比で ファクタリング事業の取扱額が減少しており。2期連続で減収となっています。
マネーフォワードケッサイは、累計取扱高300億円を突破しています。
最近の決算情報から読み取れるマネーフォワードの戦略についての考察
直近の決算からマネーフォワードでは以下のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:「Money Forward X」や「Money Forward ME」などは堅調に成長させつつ、成長率が良い「Money Forward Finance」や「Money Forward Business」を競合と競いながら、どこまで成長させられるかが重要。
・「Money Forward Business」事業:SaaSマーケティング事業をフックにして、プロダクトラインナップの拡充と合わせて、バックオフィスSaaSのシェア拡大を実現できるかどうかが鍵。
・「Money Forward Finance」事業:現在成長著しいファクタリング業界で、スピード感高くシェアを拡大できるかが鍵。
マネーフォワード では今後、収益規模が最も大きい「Money Forward Business」をさらにシェアを拡大させていくにあたり、以下の3つの施策が大きな目玉になると予想します。
①SaaSマーケティング事業による、マネーフォワード各種サービスのリード(見込み顧客)の獲得数、獲得効率の向上。
②マネーフォワード クラウドStoreの投入により、iPaaS的文脈でのマネーフォワード各種サービスのリード(見込み顧客)の受注率の向上。
③プロダクトラインナップにより、既存顧客からのクロスセルによるARPUの向上。
実はこの3つの施策はバラバラのようで一連の繋がりがある施策であると予想ができます。
マネーフォワードを始め、日本のSaaSサービスを展開する企業は今後、メインの領域を軸に近しい事業領域に展開して、1社あたり契約してくれるサービス数を拡大させることで、解約されない状態を作ることを目指していく流れになります。
これはかつて大手企業向けERPパッケージソフトでシェアを拡大していったワークスアプリケーションの戦略に近しいものがあります。
その大きな流れの中で、シェアを拡大するためにはプロダクトの品質はもちろん大事ですが、しっかりとマーケティングで認知やリードの獲得を競合よりもイチ早くできるかどうかが重要になってきます。
さらに、受注率を高めるにあたり、様々な企業が使用しているサービスと多く連携できることが顧客の業務自体の効率化や利便性の寄与に繋がるため、②のiPaaS的施策が大事な要素になってきます。
注釈:iPaaSとは「Integration Platform as a Service」の略で、異なるアプリケーション同士をつなげ、データを統合したりシステムを連携させたりすることができるクラウドサービスのことをさします。
そして、最後に1つでもサービスでも契約してもらえれば、③の施策で他のサービスをひたすらクロスセル提案をして、1社あたりの単価(ARPU)を高めることで、売上を拡大することができるという流れになります。
特に②や③の戦略は他のSaaS企業でも行う確率の高い戦略でしたが、①の戦略はマネーフォワードがいち早く取り組んだことと、元々マーケットでもシェアの高かった「スマートキャンプ」社を買収できたため、他の企業は同じ戦略が取りにくい、ないしは同じ戦略を内製で実施してももかなり時間がかかってしまう可能性があります。
そのため、①の進捗が今後のシェア拡大の鍵を握っていく可能性があるでしょう。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気の新興メガベンチャー企業のマネーフォワードの業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
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年間累計3,000回以上の企業訪問でCTOやPMと頻繁にミーティングを実施し、深い信頼関係から好条件求人を獲得しており、ハイクラス人材の採用を前提とした新規事業の立ち上げを行うこともあるそうで、そういった新規事業に携わって、キャリアアップを目指したい人にオススメです。
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エンジニア出身のキャリアコンサルタント最適な職場が提案してくれるので、転職後のミスマッチも起こりにくいのが特徴です。
転職求人サイトまとめ【エージェントとの面談が面倒な人向け】
転職活動は何となく考えているけど、実際にエージェントとの面談とかまでは、面倒くさいと考えてしまう人には、転職求人サイトの活用をおすすめします。
求人サイトは、必要情報や履歴書など登録して、自ら気になる企業へ応募することもできますが、企業から、あなたにスカウトがやって来るため、自分がどの会社から評価されるのかなども知ることができます。
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会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』
・こんな人にオススメ:年収600万円以上を目指す全ての方におすすめ!
会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』は、会員数8万名以上、日本最大級の転職サイトです。
(「即戦力採用ならビズリーチ」というTVCMでおなじみの人も多いかもしれないです。)
現在会員数80,000名以上が利用しており、11万件以上の求人が検索ができる求人検索機能に加えて、ヘッドハンターの検索やスカウト機能もあるサービスとなっています。
挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」
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リクナビNEXT
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