困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、エムスリー(m3)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
エムスリー(m3)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回はメガベンチャーの1社であるエムスリー(m3)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・メガベンチャーのエムスリー(m3)の概要
・エムスリー(m3)の2021年度第1四半期の決算情報について(2021年7月)
・エムスリー(m3)の2021年度第2四半期の決算情報について(2021年10月)
・エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の決算情報について(2022年2月)
・エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の決算情報について(2022年4月)
・最近の決算情報から読み取れるエムスリー(m3)の戦略についての考察
・メガベンチャーのエムスリー(m3)の入社難易度
・エムスリー(m3)の平均年収と平均年収推移
・エムスリー(m3)の福利厚生や働く環境
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、エムスリー(m3)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
2019年の決算情報から時系列でエムスリー(m3)の業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
- 1. メガベンチャー:エムスリー(m3)の概要
- 2. メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第1四半期の決算情報
- 3. メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第2四半期の決算情報
- 4. メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の決算情報
- 5. メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の決算情報
- 6. 最近の決算情報から読み取れるエムスリー(m3)の戦略についての考察
- 7. メガベンチャーのエムスリー(m3)の入社難易度
- 8. 他のメガベンチャーと比較したエムスリー(m3)の平均年収と平均年収推移
- 9. エムスリー(m3)の福利厚生や働く環境
- 10. まとめ
メガベンチャー:エムスリー(m3)の概要
エムスリー(m3)は2000年にインターネットを活用した医療関連事業を行うために、ソニーコミュニケーションネットワークの出資により設立され、2004に設立からわずか4年で上場を果たした会社です。
2017年には米フォーブス誌による、世界で最も革新的な成長企業ランキングにおいて世界5位(日本企業では1位)に選出されています。
事業は当初、毎日の診療に役立つ最新の医療情報、医薬品情報が掲載されている「MR君」を提供するところから始まっており、現在、事業は医療従事者から、医療施設、一般人まで多岐に渡るターゲットに対して、以下のような様々な医療系の事業を展開しています。
・m3.com:日本最大級の医療従事者専用サイト
・MR君:毎日の診療に役立つ最新の医療情報、医薬品情報を、製薬企業のMRが届けてくれる情報サービス
・エムスリーキャリア:医師・薬剤師のための転職支援サービス
・治験君:治験支援サービス
・AskDoctors:アイチケットクラウド:診療予約システム一般の方が健康について、インターネットで気軽に医師に相談できるQ&Aサイト
※他にもいくつか事業を展開しています。
メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第1四半期の決算情報
それでは、エムスリー(m3)の2021年度第1四半期の決算情報から見ていきたいと思います。
エムスリー(m3)の2021年度第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約464億円でYoYで31%の成長で、トレンドとしては上昇傾向です。
営業利益は約246億円でYoYで119%の大幅な成長となっています。
エムスリー(m3)の2021年度第1四半期のメディカルプラットフォーム事業業績
製薬マーケティング支援 受注成長ですが、FY20に続き、製薬会社からの需要が継続しており、製薬会社のDXがより本格化し、新規受注は新型コロナ前の4倍の水準となっています。
メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第2四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、エムスリー(m3)の2021年度第2四半期の決算情報を見ていきたいと思います。
エムスリー(m3)の2021年度第2四半期の全体業績
業績ですが、売上高は2Qまでの累計で約976億円でYoYで30%の成長で、トレンドとしては上昇傾向です。
営業利益は約619億円でYoYで159%の大幅な成長となっています。
また、各事業の数字と、トピックとしては以下のようになっています。
■メディカルプラットフォーム事業
・売上収益:384億円(YoY:24%成長)
・営業利益:167億円(YoY:22%成長)
・トピック:製薬産業のDX構造変化が進行中、需要は引き続き堅調。
■エビデンスソリューション事業
・売上収益:101億円(YoY:6%成長)
・営業利益:20億円(YoY:26%成長)
・トピック:受注残は296億円に増加し、COVID19関連のプロジェク トも増加。
■キャリアソリューション事業
・売上収益:81億円(YoY:0%成長)
・営業利益:34億円(YoY:22%成長)
・トピック:ワクチン接種支援の影響もあり、業績は伸張。
■サイトソリューション事業
・売上収益:174億円(YoY:119%成長)
・営業利益:25億円(YoY:209%成長)
・トピック:ワクチン接種支援が堅調になり、訪問看護など、通常のビジネスも伸張。
■エマージング事業
・売上収益:151億円(YoY:6%成長)
・営業利益:-4億円
■海外事業
・売上収益:243億円(YoY:33%成長)
・営業利益:381億円(YoY:650%成長)
・トピック:北米の治験事業の貢献はQ2で一巡したものの、全体的に好調で、中国IPO関連利益が大幅貢献。
メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の決算情報を見ていきたいと思います。
エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の全体業績
業績ですが、売上高は3Qまでの累計で約1541億円でYoYで25%の成長で、トレンドとしては上昇傾向です。
営業利益は約846億円でYoYで101%の大幅な成長となっています。
また、各事業の数字と、トピックとしては以下のようになっています。
■メディカルプラットフォーム事業
・売上収益:646億円(YoY:16%成長)
・営業利益:167億円(YoY:12%成長)
・トピック:DX構造改革進行中、今期Q3も事業が拡大し、成長ドライバーである人材採用はQ2期中からの施策により順調に大きく伸長。
■エビデンスソリューション事業
・売上収益:161億円(YoY:12%成長)
・営業利益:38億円(YoY:45%成長)
・トピック:コロナの影響が一巡、回復軌道となり、受注残は300億円に増加し、COVID19関連の国内プロジェクト(治療薬、ワクチン)も増加。
■キャリアソリューション事業
・売上収益:110億円(YoY:1%成長)
・営業利益:40億円(YoY:20%成長)
・トピック:ワクチン接種支援もあり、業績は伸長しており、通常事業もコロナマイナス影響が薄れてきており全体としては引き続き回復傾向となっています。
■サイトソリューション事業
・売上収益:256億円(YoY:105%成長)
・営業利益:45億円(YoY:202%成長)
・トピック:ワクチン接種支援や治験関連事業が堅調に推移し、訪問看護など、通常事業も伸長しています。
■エマージング事業
・売上収益:24億円(YoY:3%成長)
・営業利益:12億円(YoY:75%成長)
■海外事業
・売上収益:378億円(YoY:27%成長)
・営業利益:414億円(YoY:395%成長)
・トピック:中国の実績を除いた事業の利益成長は+40%でどの地域も堅調に推移し、特に、北米、欧州の事業は前年比利益+45%と好調となっています。
エムスリー(m3)の2021年度第3四半期の事業トピック
エムスリーの事業トピックの1つ目は、M3AIの設立です。
優良なAIを取り揃え、AIを活用した診療現場DXをさらに推進し、約200の医療機関で利用・100万件以上の解析を実施しています。
エムスリーの事業トピックの2つ目は、3Hグループの子会社化です。
製薬企業の営業マーケティング分野に加え、治験のe化においても 圧倒的なリーディングポジションを構築しています。
エムスリーの事業トピックの3つ目は、MirVracha の子会社化です。
MirVrachaは、2011年創業で、ロシアの医師の約6割に当たる40万人以上が登録する医療従事者専 門サイトを運営しています。
ロシアで医師プラッ トフォームを活かしたサービ スを本格展開予定です。
メガベンチャー:エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の決算情報を見ていきたいと思います。
エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の全体業績
業績ですが、売上高は通期で約2091億円でYoYで23%の成長で、トレンドとしては上昇傾向です。
営業利益は約951億円でYoYで54%の大幅な成長となっています。
また、各事業の数字と、トピックとしては以下のようになっています。
■メディカルプラットフォーム事業
・売上収益:859億円(YoY:11%成長)
・営業利益:395億円(YoY:4%成長)
・トピック:コロナ要因のDX急進(Web講演会など)は落ち着きつつ ある一方で、でDX構造改革は進展しており、FY22期首受注残は 前年比25%伸長となっています。
■エビデンスソリューション事業
・売上収益:227億円(YoY:17%成長)
・営業利益:56億円(YoY:56%成長)
・トピック:受注残は337億円で、コロナ関連のプロジェクト(治療薬・ ワクチン)も引き続き堅調となっており、治験のe化、DCTなども進展しています。
■キャリアソリューション事業
・売上収益:140億円(YoY:4%成長)
・営業利益:46億円(YoY:24%成長)
・トピック:コロナワクチン接種支援もあり、業績は伸長し、通常事業もコロナマイナス影響が薄れてきており全体としては回復傾向となっています。
■サイトソリューション事業
・売上収益:351億円(YoY:113%成長)
・営業利益:33億円(YoY:121%成長)
・トピック:コロナワクチン接種支援や治験関連事業が堅調し、訪問看護など、通常事業も伸長しています
■エマージング事業
・売上収益:33億円(YoY:1%成長)
・営業利益:-6億円
■海外事業
・売上収益:518億円(YoY:23%成長)
・営業利益:448億円(YoY:256%成長)
・トピック:中国の実績を除いた事業の利益成長は+23%でどの地域も堅調しています。
エムスリー(m3)の2021年度第4四半期の事業トピック
エムスリーの事業トピックの1つ目は、デジスマ診療です。
デジスマ診療は、M3ソリューションズで本格的に展開を開始し、さらなる販売拡大を目指す予定です。
エムスリーの事業トピックの2つ目は、ソニーとのJVとして株式会社サプリムの設立です。
「クリエイティブな発想と先進技術で、健康で 楽しく生きる人を1人でも増やすためのソ リューションを提供する会社」を目指し、テクノロジーと医療の知見を融合したソ リューション事業を展開予定です。
第一弾として、在宅リハビリ支援サービス「リ ハカツ」の提供を開始する予定です。
最近の決算情報から読み取れるエムスリー(m3)の戦略についての考察
直近の決算からエムスリー(m3)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:国内のm3.comの顧客基盤を活かした、主力事業の利益分を使って新規の事業タイプ数と海外の展開国を最大化させる。
実際に、事業領域の拡大とともにMA検討数は急激に増加 実施件数や1件あたりの買収額も拡大する傾向となっています。
メガベンチャーのエムスリー(m3)の入社難易度
エムスリー(m3)の転職難易度は非常に高いです。
エムスリー(m3)ではコンサルティングファーム出身の人や、メガベンチャー出身者などハイキャリアかつプロフェッショナルな人が多く、論理的思考力に優れ、かつ既存の概念にとらわれない発想を持った人材を求めており、採用基準は高いと言われています。
また、エムスリー(m3)では、医療業界における強固なビジネスの基盤が整っていつつも、新規事業の立ち上げを常に積極的に取り組んでいます。
元コンサルティングファーム出身者が多かったり、社長が元マッキンゼー出身などのことからも、面接では論理性の高さを問われる質問が多く、フェルミ推定等のビジネスフレームワークを使った質問もあるそうです。
そのため、適切かつ、すばやく論理的な回答ができるように対策も一定必要になってくるでしょう。
他のメガベンチャーと比較したエムスリー(m3)の平均年収と平均年収推移
転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
エムスリー(m3)の最新版の平均年収は、870万円となっており、2010~2015年くらいにかけて平均年収は一度、落ち込み気味でしたが、また2016年以降は右肩上がりにトレンド変化しており、さらに近年ではIT×医療分野は勢いよく伸びている分野でもあるため、引き続き伸びていく可能性もあります。
エムスリー(m3)では今後も引き続き医療を軸として新規事業などには投資していくことが予想されるため、転職でそういった新規事業や伸びている注力事業などに携われるチャンスがあるとキャリアアップできる可能性は高まります。
エムスリー(m3)の福利厚生や働く環境
エムスリー(m3)では、以下のような福利厚生があります。
・借上社宅制度
・各種社会保険
・確定拠出年金制度
・持株会制度
・健康保険組合
エムスリー(m3)では、一般的に用意されている福利厚生のみで、特に特徴的な福利厚生はない印象ですが、上記の通り、年収は高いです。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気のメガベンチャー企業のエムスリー(m3)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
メガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
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