困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、ラクスル(RakSul)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
ラクスル(RakSul)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は新興メガベンチャーの1社であるラクスル(RakSul)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の概要
・ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の決算情報について(2021年12月)
・ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期の決算情報について(2022年3月)
・ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期の決算情報について(2022年6月)
・最近の決算情報から読み取れるラクスル(RakSul)の戦略についての考察
・他の新興メガベンチャーと比較したラクスル(RakSul)の平均年収と平均年収推移
・新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の入社難易度
・ラクスル(RakSul)の福利厚生や働く環境
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、ラクスル(RakSul)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
2020年の決算情報から時系列でラクスル(RakSul)の業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
- 1. 新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の概要
- 2. 新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の決算情報
- 3. 新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期の決算情報
- 4. 新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期の決算情報
- 5. 最近の決算情報から読み取れるラクスル(RakSul)の戦略についての考察
- 6. 新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の入社難易度
- 7. 他の新興メガベンチャーと比較したラクスル(RakSul)の平均年収と平均年収推移
- 8. ラクスル(RakSul)の福利厚生や働く環境
- 9. まとめ
新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の概要
ラクスル(RakSul)概要
ラクスル(RakSul)は2009年に松本 恭攝氏によって設立され、2018年5月に約9年で東京証券取引所マザーズ市場を果たした成長著しい会社です。
ラクスル(RakSul)の沿革
ラクスル(RakSul)の主な会社の沿革は以下のようになっています。
・2009年9月:印刷の新しい発注の仕組み作りを目的としてtectonics株式会社を設立
・2010年1月:社名をラクスル株式会社に変更
・2010年4月:印刷通販の価格比較サービスサイト「印刷比較.com」の運営を開始
・2010年9月:「印刷比較.com」を「ラクスル」に名称変更・サイトリニューアル
・2013年3月:印刷のシェアリングプラットフォーム「ラクスル」をリリース
・2014年6月:テレビCMの放送を開始
・2015年3月:広告のプラットフォームとして集客支援(広告)サービスの提供を開始
・2015年10月:海外展開のための100%子会社としてRAKSUL INTERNATIONAL PTE. LTDをシンガポールに設立
・2015年12月:物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を開始。
・2018年5月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
・2019年8月:東京証券取引所市場第一部へ市場変更
・2020年4月:広告のプラットフォーム「ノバセル」を開始
ラクスル(RakSul)の事業領域やビジネスモデル
ラクスル(RakSul)は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」ということをビジョンに以下の3つの事業を展開しており、EC/MarketplaceとSaaS の 2つのビジネスモデルを 1つの業界の中で同時に展開し、 取引コストと業務コストの効率化を通じて、伝統的産業 を生産性・収益性の高い業界に変革を目指しています。
・ラクスル:印刷・広告のシェアリングプラットフォーム(市場規模:6.3億円)
・ハコベル:物流のシェアリングプラットフォーム(市場規模:14億円)
・ノバセル:TV・タクシー広告のプラットフォーム(市場規模:1.7億円)
・ジョーシス:コーポレートIT(市場規模:6.2億円)
メイン事業の『ラクスル』がターゲットとするネット印刷市場は3兆円の市場規模を誇る国内商業印刷及び事務用印刷市場の中のうち3〜4%である1,100億円前後です。
しかし、ネット印刷が最も普及しているドイツにおいては、既に印刷市場全体の50%ほどを占有しています。
つまり、日本のネット印刷がドイツと同程度まで普及すると仮定すると、1.5兆円のマーケットサイズまで成長する可能性があり、今後も成長の余地がとてもある産業です。
ラクスル(RakSul)の強みは以下の3つとなっています。
①市場規模の大きな領域へのアクセス
②顧客・サプライヤー基盤の継続的な拡大
③スケート共にしてきた事業の重層化と収益性の向上
また、上記に加えて、①エンジニアを中心とした プロダクト開発に関わるメンバーがいること(開発力)、②企画から効果検証まですべて内製で行なっており、累計50億円以上の広告宣伝実施しているマーケティング力、R&D目的で印刷機を3台保有し、③最適な生産プロセスを設計し横展開できるオペレーション能力の3つが競争優位性を生んでいます。
新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の決算情報
それでは、ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約70.0億円で、YoYで30.4%の成長となっています。
営業利益は約0.4億円となっており、ラクスル及び運べるにおいて緊急事態宣言等の影響を一部受けつつも、後半にかけて回復傾向になっています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期のラクスル事業業績
ラクスルは、売上高は約54.6億円となっており、営業利益は5.4億円となっています。
緊急事態宣言の影響を限定的に受けつつも堅調に拡大しています。
ラクスルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間購入者数
・全ユーザー:427,152(YoY:22.2%)
・法人ユーザー:218,083(YoY:20.3%)
■年間平均注文回数
・全ユーザー:3.94(YoY:5.4%)
・法人ユーザー:5.27(YoY:6.9%)
■平均注文単価
・全ユーザー:12,645(YoY: -0.9%)
・法人ユーザー:15,059(YoY: -1.4%)
年間購入者数は着実に増加している一方で、年間平均注文回数は減少傾向にあります。
ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期のハコベル事業業績
ハコベルは、売上高は約7.4億円となっており、営業利益は-0.7億円となっています。
引き続き増収基調ではあるものの、緊急事態宣言下で増収ベース及び売上総利益率に一部影響があります。
■利用顧客数
・4,970社(YoY:22.4%)
■ARPU
・61.6万円(YoY:15.2%)
利用顧客数は営業及びマーケティングにより、ARPUは顧客の配送オペレーションに深く入り込んでいくことにより、継続的に向上を目指しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期のノバセル事業業績
ノバセルは、売上高は約7.2億円となっており、営業利益は-0.2億円となっています。
オリンピック及び閑散期の影響があったものの、順調に推移しています。
ノバセルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間利用社数
・180社(YoY:29.5%)
■平均放映月数
・2.16ヶ月:(YoY:13.5%)
■月平均単価
・6200万円:(YoY: 69.6%)
ラクスル(RakSul)の2022年度第1四半期の事業トピック
事業トピックは、ダンボールワン社の完全子会社です。
ダンボールワン社の完全子会社は、ラクスルセグメントにおける領域拡大の一手として、行っています。
国内のダンボールEC市場は約85億円あり、ダンボールワン社は約50%のシェアを持っています。
新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期の決算情報
それでは、上記のの決算情報を踏まえて、ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約80.0億円で、YoYで20.8%の成長となっています。
営業利益は約2.3億円となっており、ボトムの利益を創出しながら も、成長投資を継続しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期のラクスル事業業績
ラクスルは、売上高は約60.9億円となっており、営業利益は6.9億円となっています。
新型コロナ環境下においても順調に成長し、過去最高額の売上高及び売上総利益となっています。
ラクスルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間購入者数
・全ユーザー:451,765(YoY:28.2%)
・法人ユーザー:227,831(YoY:24.2%)
■年間平均注文回数
・全ユーザー:3.97(YoY:5.6%)
・法人ユーザー:5.33(YoY:7.0%)
■平均注文単価
・全ユーザー:12,427(YoY: -5.3%)
・法人ユーザー:14,859(YoY: -4.9%)
年間購入者数と年間平均注 文回数の成長率が引き続き上昇しており、足元は小ロットの注文増加のため、平均注文単価が減少し、平均注文回数(頻度) は増加しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期のハコベル事業業績
ハコベルは、売上高は約8.3億円となっており、営業利益は-0.4億円となっています。
フードデリバリーの一時的な需要増が発生した昨年2Qとの比較では減少しているものの、 引き続き増収基調となっています。
■利用顧客数
・4,567社(YoY:4.9%)
■ARPU
・63.5万円(YoY:9.9%)
利用顧客数、ARPU共に成長しており、足元は小口顧客獲得のマーケ ティングを控え、大口顧客の獲得にフォーカスしているた め、顧客数の伸びは鈍化しています。
ARPUは顧客の配送 オペレーションに深く入り込 んでいくことにより、継続的に拡大しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第2四半期のノバセル事業業績
ノバセルは、売上高は約10.0億円となっており、営業利益は0.6億円となっています。
新規顧客の増加及び案件の 大型化に伴い、売上高が拡大しているが、相対的にマージン水準の低い大型案件の比率が増加したため、売上総利益率は低下しています。
新収益認識基準適用により放映は純額、制作とSaaSは総額で売上高計上となっています。
ノバセルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間利用社数
・193社(YoY:12.9%)
■平均放映月数
・2.23ヶ月:(YoY:40.4%)
■月平均単価
・6800万円:(YoY: 54.8%)
新興メガベンチャー:ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期の決算情報
それでは、上記のの決算情報を踏まえて、ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。
ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約93.8億円で、YoYで32.9%の成長となっています。
営業利益は約3.7億円となっており、過去最高のEBITDA水準で、年間換算では20億円を超える ペースで推移しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期のラクスル事業業績
ラクスルは、売上高は約78.9億円となっており、営業利益は10.5億円となっています。
ダンボールワンの業績貢献に より、大幅な増収となっています。
ラクスルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間購入者数
・全ユーザー:474,497(YoY:27.4%)
・法人ユーザー:238,390(YoY:23.3%)
■年間平均注文回数
・全ユーザー:3.94(YoY:2.0%)
・法人ユーザー:5.3(YoY:3.2%)
■平均注文単価
・全ユーザー:12,320(YoY: -6.4%)
・法人ユーザー:14,753(YoY: -5.9%)
年間購入者数と年間平均注 文回数の成長率が引き続き上昇しており、足元は小ロットの注文増加のため、平均注文単価が減少し、平均注文回数(頻度) は増加しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期のハコベル事業業績
ハコベルは、売上高は約8.6億円となっており、営業利益は-0.1億円となっています。
ハコベルコネクト(SaaS)の 利用社数は23社、 平均月次単価は28万円 売上総利益率への貢献は1.7%となっています。
■利用顧客数
・4,157社(YoY:-13.6%)
■ARPU
・74.8万円(YoY:37.5%)
足元は小口顧客獲得のマーケ ティングを控え、大口顧客の 獲得にフォーカスしているた め、利用顧客数は減少しています。
ARPUは顧客の配送 オペレーションに深く入り込 んでいくことにより、継続的に拡大しています。
ラクスル(RakSul)の2022年度第3四半期のノバセル事業業績
ノバセルは、売上高は約5.3億円となっており、営業利益は-1.2億円となっています。
スタートアップ企業顧客の資金調達環境の変化により 需要が弱含んだものの、 売上総利益率の上昇により 売上総利益は堅調に推移しています。
ノバセルの重要KPIですが、以下のようになっています。
■年間利用社数
・210社(YoY:36.4%)
■平均放映月数
・2.02ヶ月:(YoY:0.2%)
■月平均単価
・6500万円:(YoY: 17.5%)
最近の決算情報から読み取れるラクスル(RakSul)の戦略についての考察
直近の決算からラクスル(RakSul)では以下のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:ECのマーケットプレイスだけでなく、SaaSビジネスモデルを投入することで、より安定的な収益を生み出して、その利益分を新規事業へ投入する
・ラクスル事業:引き続き業界自体のマーケット拡大をしつつ、営業利益率の改善を継続して、利益幅の拡大・確保
・ハコベル事業:マーケット自体が創成期のため、マーケットの拡大のための投資を継続し、売上総利益と営業利益の改善を行っていく
・ノバセル事業:さらに売上のトップラインを引き上げつつ、顧客基盤を活かして他の販促サービスの提供にもつなげていく
主力事業のラクスル事業とハコベル事業は、マーケット自体が大きく拡大しており、特にラクスル事業はマーケット拡大の余地は10倍以上あるため、適切なコストコントロールをしながら、TVCMなどを中心に引き続きマーケット拡大とシェアの拡大を行うことができると予想できます。
さらに、ハコベルでは、SaaS型のサブスクリプションモデルに収益を転換することで、ストック型の収益モデルになるため、よりマーケットで評価される企業になる余地があります。
現在、注力している「ノバセル」事業は、「マゼラン」を営むXICA社など競合環境が決して簡単な市場ではありません。
そのため、しばらくは顧客獲得のためのマーケティングへの投資は拡大していくと予想されます。
しかし、2020月10月に株式取得が決まったペライチとの提携など、今後もマーケティングという枠組みの中で事業を拡大していくことが予想されます。
新興メガベンチャーのラクスル(RakSul)の入社難易度
ラクスル(RakSul)の転職難易度は高いです。
前職での実務経験やスキルを求められる職種が多く、即戦力となれる人が求められる傾向にあります。
また、ビジョンやビジョンから作られている行動指針についてのマッチング感が非常に重要となっています。
ラクスル(RakSul)の行動指針は以下の3つとなっています。
①技術・仕組
・仕組化/技術による問題解決。
・無駄を撤廃・削減することで、生産性を改善。
・独自の発想・創意工夫による効果的な解決の提案。
②高解像度
・状況を実際に自分で見て・経験し把握した情報に基づく課題設定。
・不確実なものを確実にするため小さな実験を経ている状態。
・その上で正しい課題の優先順位付けが出来ていること。
③互助連携
・他部署・他職種のメンバーと連携した施策立案・実行。
・誰から見ても、何をやっているのか分かる情報開示。
他の新興メガベンチャーと比較したラクスル(RakSul)の平均年収と平均年収推移
転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
ラクスル(RakSul)の最新版の平均年収は、647万円となっており、上場2年目からは、人員の拡大もあり、平均年収自体は50万円ほど下がっていますが、再度100万円ほど上昇しています。
さらに、ラクスル(RakSul)は今後も引き続き積極的に既存事業の成長を狙って、投資していくことが予想されるため、事業の成長とともにキャリアアップできる可能性は高まります。
ラクスル(RakSul)の福利厚生や働く環境
ラクスル(RakSul)では、以下のような福利厚生があります。
・表彰制度
・エンジニア支援制度(月に一度、自由な課題解決に集中する「hack it day」、海外コンベンションへの参加支援、技術書籍購入支援など他多数)
・条件付リモートワーク制度
・時差出勤制度
・育休復職祝い金制度
・6時間DAY制度
・兼業許可制度
・スキルアップ支援制
・サンクスホリデー制度(勤続年数にあわせた特別休暇)
・出産&育児休暇制度
・住宅補助制度
・食事・お菓子・ドリンク補助制度
・部活動制度
・社員割引制度
エンジニア支援制度や、多種多様なワークライフバランスを実現することができる制度など、福利厚生がかなり充実しています。
一人暮らしの社員から、ママさん社員など全てバランスよく何かしたらの特典が用意されています。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気の新興ITメガベンチャー企業のラクスル(RakSul)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
新興メガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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