2020年版|300冊以上読んで組織や部下のマネジメントを考える上で参考になったおすすめビジネス書10選

ビジネス書は世の中にたくさんありますが、どれを読んだら役に立つの?と思っている方もいるのではないでしょうか。

私も電車の移動時間や朝起きた時、寝る前などに1時間程度、ビジネス書を読むようにしています。

今回は今までに300冊以上のビジネス書を読んで、スタートアップのCOOで組織作りも行なっていた私が20代、30代のビジネスパーソンが読むべき組織や部下のマネジメントを考える上で本当に参考になったオススメのビジネス書を10冊厳選しました。

自分の小さな「箱」から脱出する方法


こちらの書籍は、人間関係の悪化の根本原因と解消法を物語を通じて、筋道立てて分かりやすく教えてくれる本です。

今までの人生で親や兄弟、親友や恋人、同僚など誰かと関係性が悪化したことは誰しも一度はあると思います。

そして、その関係が悪化したのは自分のせいではなく、相手の方に原因があったと思っている人もいるのではないでしょうか?

しかし、本書ではそのような状態を「箱に入っている」と表現されています。

そして、「箱に入っている状態」とは相手のことなど考えず自分のことしか考えていない状態で、自分の選択を正当化しようとするという心理が働いている状態でもあります。

さらに厄介なことに自分が箱に入っている状態になると、相手も箱に入ってしまう状態になってしまうのです、そして逆も然りです。

これをビジネスの現場でチーム内で1人でも同じチームメンバーに対して、箱に入っているような人がいたと仮定すると、そのチームは果たして機能するでしょうか?

ましてや、自分自身がチームメンバーの誰かに対して、箱に入っている状態になってしまったら、どうでしょうか?

しかし、自分の小さな「箱」から脱出する方法を読めば、自分自身が箱に入っている状態や、他人が箱に入っているのかも気づけるようになり、さらにその克服方法も書かれているので、対処することは可能になります。

これはビジネスの現場だけでなく、友人関係から恋人、夫婦関係など全ての人間関係に通じる非常に応用範囲が広い考え方です。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人やそれらについて悩んでいる人は解決に非常に役立つ書籍です。

図解|鬼速PDCA


この書籍の鬼速PDCAとは著者の株式会社ZUUのCEOである冨田和成氏が野村證券で最年少記録を出し続けた、努力を100%結果に変えるフレームワークである。

PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検証)、ACTION(調整)の4ステップからなるPDCAサイクルは、ビジネスパーソンであれば誰もが知っているフレームワークだと思います。

しかし、知っているだけでPDCAを愚直に実行に移せている人はどれだけいるでしょうか?ましてや、組織単位できちんと実行できている組織はどれくらいあるでしょうか?

大抵の人は個人としては、何となく部分的に実践しているだけの場合が多く、それがチーム単位での仕事になると余計になあなあになっている場合も多いと思います。

本書では、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検証)、ACTION(調整)の4ステップがどのようなものなのかはもちろんのこと、個人レベルのタスクや業務レベルのPDCAの回し方から、組織単位でどのようにPDCAを回していくのかを著者の実体験と著者が経営する株式会社ZUUでの実践方法も具体的に記されています。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントに悩んでいる方でより個人や組織を成長させていきたいと考えている方に非常に役立つ書籍です。

熱狂する社員|企業競争力を決定するモチベーションの3要素


この書籍はモチベーションの秘密を解き明かすため、著者たちが世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を敢行して作られた本です。

ある調査によれば、現代日本では、20代~30代の正社員の実に75%が、仕事に対してやりがいを感じておらず、昨今ではES(従業員満足度)も大事だと叫ばれれるようになってきましたが、ほとんどの会社はうまくできていないのが現状だと思います。

また、経営者や組織をマネジメントしないといけない立場の人も、具体的にどのような方向性でES(従業員満足度)を実現したら良いのかわからない人も多いと思います。

本書では、仕事へのモチベーションを公平感・達成感・連帯感の3要素によって説明できるとした上で、それぞれを高めるための具体的な施策と指針が述べられています。

「働きがいのある職場とは何か」、「良い会社とは何か」、という問いへの回答は、会社を経営している人やマネジメントの側にいる人にはもちろんのこと、これから転職などで職場を選ぶ立場にいる人にとっても、多くの気づきを得ることができると思います。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントに悩んでいる方でより個人や組織を成長させていきたいと考えている方や働きがいのある職場にしていきたいと考えている人事の人などにも非常に参考になる書籍です。

THE CULTURE CODE|カルチャーコード|最強チームを作る方法


この書籍では著者のダニエル・コイルが、Google、デザイン企業IDEO、ピクサー、アメリカ海軍ネイビーシールズ、全米プロバスケットボールのサンアントニオ・スパーズといったプロ集団に加え、ネット通販のザッポスから、コメディ集団のアップライト・シチズンズ・ブリゲード、さらには悪名高い宝石泥棒集団まで幅広いチームを実際に訪ねて分析し、そこから成功しているチームの文化に共通するスキルやそこまで至る具体的な戦略が述べられています。

しかし、紹介されているのは成功例だけではなく、失敗例も紹介されている。

そして、具体的な「してはいけないこと」、よくある失敗の対処法、そして雰囲気の悪いチームを生まれ変わらせる方法も学ぶことができる。

成功したチームの共通のスキルでは、以下の3つのことが紹介されています。

①「安全な環境をつくる」

②「弱さを見せる」。

③「共通の目標を持つ」

皆さん、強いチームの文化を作っていくためには、野心的で挑戦的なビジョンを持った有能なリーダーが高度なスキルを持つ優秀なメンバーを集め、最先端のテクノロジーも使いながら、迅速な意思決定を行い、それを淡々と実行していくことが必要だと考えている人も多いのではないでしょうか?

しかし、上記の共通スキルを見るとわかる通り、強いチームの文化を作っていくためには昨今では心理的安全性の大切さななどが取り上げられるように、さり気ない日常の当たり前のコミュニケーションから生まれるのではないかと言えるのではないでしょうか?

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントに悩んでいる方でより組織を強くしていきたい、再現性の高い成長を実現できる組織を作っていきたい方に非常に参考になる書籍です。

全員経営者マインドセット|MSマトリクスで実現する次世代組織


この書籍は中古車買取販売のガリバーインターナショナル(現IDOM)において、創業4年で株式公開、5年間で500店舗出店などを実現した組織を支えてきた経営戦略・組織戦略のエキスパートである、著者の吉田行宏氏が経営者・マネジャー層向けに、過去の実践経験から編み出した組織づくりのための手法を紹介した本です。

その手法の「MSマトリクス」とは、マインドをタテ軸に、スキルをヨコ軸にとったマトリクス上で、自分やメンバーそれぞれの位置を示すことで、組織のあり方や改善の方向性を可視化することができるオリジナルのフレームワークです。

そして、本書ではマインドとは何によって構成されている概念なのか、スキルとは具体的に何なのかが網羅的に紹介されています。

自社の社員やチームメンバーが「MSマトリクス」でどのようにマッピングされるのか可視化することで、現状の会社やチームの状態を診断することができ、さらにそこから具体的にどのように採用や組織のルール策定、育成などの組織的なアクション取るべきなのかも紹介されています。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントや育成に悩んでいる方で現状の組織の課題感を把握したい、より組織を強くしていきたい、継続して再現性の高い成長を実現できる組織を作っていきたい方に非常に参考になる書籍です。

Measure What Matters|伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR


こちらの書籍は、GoogleやAmazonの初期段階で投資をしたVCの元会長、ジョン・ドーア氏によるOKRについて書かれている本です。

OKRとは、Objective & Key Resultsという目標管理のマネジメント方法の一種で、元Intel(インテル)のCEOであるアンディ・グローブ氏によってインテルで導入されたものです。

Google、Facebook、インテルなど世界的なIT企業はもちろんのこと、日本でもメルカリが導入したのをキッカケに日本のIT企業でも現在、広がり始めている目標管理のマネジメント手法です。

OKRが会社組織にもたらすメリットは「やるべきときに、やるべきことに集中し、見当違いな仕事を洗い出す」ことにあります。

皆さんの会社は本当にやるべきことだけに集中して事業を行なっていますか?無駄なリソースを使ったり、あまり目的が定まっていないような事業に中途半端に手を出したりしてないでしょうか?

本書ではOKRについての具体的な運用方法や、それをGoogleがどのように運用して、今の巨大な会社に成長していったのかが描かれています。

他のOKRのハウツー本とは異なり、こちらはOKRについてのジョン・ドーア氏の哲学に近いビジネスに対する思想も垣間見ることができ、OKRの意味理解が進む一冊です。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人で、目標ドリブンで生産性の高い組織にしたい、継続して再現性の高い成長を実現できる組織を作っていきたい方に非常に参考になる書籍です。

HIGHT OUTPUT MANAGER (ハイアウトプットマネジメント)|人を育て、成果を最大にするマネジメント


こちらの書籍は先ほども紹介した、元Intel(インテル)のCEOであるアンディ・グローブ氏が後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて書いた本です。

皆さんは、マネージャーとして組織のアウトプットを最大化させるためには、何が必要だと思いますか?自身が最大の成果を残すことでしょうか?それとも、部下のモチベーションを最大にすることでしょうか?

アンディ・グローブ氏はマネージャーやアウトプットについて本書で以下のように説いています。

マネジャーのアウトプット =自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットである。

マネージャーとしてアウトプットを上げるならば、自身の生産性を高めることよりも、自分の組織(部下や後輩、チームなど)の生産性を高めたほうが効率的であり、その「テコ作用」が大事。

マネジャーの最も重要な仕事は、部下から最高の業績を引き出すことである。したがって高いアウトプットの妨げとなるものが2つあるとすれば、マネジャーとしての取り組み方は2つあることになる。それは、訓練と動機付けである。

本書では、テコの作用をどのように組織に働かせていくのか、そして、部下から最高の業績を引き出す具体的な方法などが紹介されています。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人で、組織としての最高の業績を作り出したい人、継続して再現性の高い成長を実現できる組織を作っていきたい方に非常に参考になる書籍です。

1兆ドルコーチ|シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え

この書籍は優れた経営者であり、スティーブ・ジョブス、ラリー・ペイジ、エリック・シュミット、マークザッカーバーグ、ジェフ・ベソスなどはじめ、数々のシリコンバレーの経営者をコーチしてきたビル・キャンベルについてビルに深い影響を受けた80人以上のインタビューを元に編集されている。

本書では、具体的にビルが「何をどうやってそれらの経営者たちにコーチしたのか」の描写がされている。

ビル・キャンベル氏は成功のカギは以下の要素であると述べられている。

・オペレーショナル・エクセレンス

・ピープル・ファースト

・決断力

・優れたコミュニケーション

・最も厄介な人材から最大限の力を引き出す

・優れたプロダクトへのこだわり

・解雇する人を手厚く扱う原則

また、ビル・キャンベル氏はが求めたコーチ可能な資質とは以下のものである。

・正直さ

・謙虚さ

・諦めず努力を厭わない姿勢

・常に学ぼうとする意欲

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、コーチを目指している人で、組織の成果を向上させたい人、コーチとして成長したい人に非常に参考になる書籍です。

人は理では動かず、情で動く|田中角栄 人心収攬の極意


この書籍は、昭和を代表する政治家で第64,65代の内閣総理大臣を務めた、田中角栄氏の人心掌握術について具体的なエピソードを交えて紹介しているものである。

現代のビジネスではロジカルシンキングやロジカルなコミュニケーションなどは当たり前になってきていると思います。

しかし、その一方でロジカルに説明しているのに上司や部下、同僚などから提案や施策に対して賛同や共感が得られない、納得してくれないことなどを経験している人も多いのではないでしょうか?

本書では具体的に田中角栄氏の人を引きつける人心掌握術はもちろんのこと、金銭に対する哲学や対人関係論、意思決定方法などリーダーが身につけるべき考え方が散りばめられています。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントに悩んでいる方にとって、人を動かすにはどうしたら良いのか、その参考に非常に役立つ書籍です。

伸びる会社は「これ」をやらない!


この書籍は最近、要潤さんが主演しているタクシー広告など有名になってきた「識学」の株式会社識学の社長、安藤氏の著書です。

識学とは人間の意識構造を徹底的に研究し、思考の癖や誤解と錯覚がどのように発生しているかの解明に成功した学問で、人の意識構造を5つの領域・ブロックは「位置」「結果」「変化」「恐怖」「目標」に分け、それぞれの領域を正しく認識させることで成果を出すという考え方です。

引用:株式会社識学

そして、この著書はこの識学になぞらって、組織をどのようにマネジメントするべきか、社長は社内でどのように振る舞うべきかなどが具体的な事例付きで述べられています。

さらに、成長ができない会社の特徴も一緒に具体的に書かれています。

最近の流行りのティール組織やホロクラシー組織とは少し趣向が真反対の考え方で、少し煽り的な文章もありますが、より成果の出せる組織を生み出すための本質的なエッセンスは散りばめられている内容だと思います。

20代、30代のビジネスパーソンで会社を経営している方、組織のマネジメントを行なっている人、組織運営について悩んでいる人、部下のマネジメントに悩んでいる方は組織課題の解決に非常に役立つ書籍です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

是非、今回ご紹介した中からあなたの目的にあった本を1冊からまずは読んでみてください。

余裕があれば、紹介した10冊だけでなく、同じ筆者の本も読んでみると良いと思います。

そして読んだ内容をぜひ実行してください。

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