困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、面白法人カヤックをおすすめされたけど、あまりよく知らない!
面白法人カヤックへの転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回はITベンチャーの1社である面白法人カヤックについて知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・ITベンチャーの面白法人カヤックの概要
・面白法人カヤックの2022年第1四半期の決算情報について(2022年5月)
・最近の決算情報から読み取れる面白法人カヤックの戦略についての考察
・ITベンチャーの面白法人カヤックの入社難易度
・面白法人カヤックの平均年収推移
・面白法人カヤックの福利厚生や働く環境
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、面白法人カヤックの業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
- 1. ITベンチャーの面白法人カヤックの概要
- 2. ITベンチャー:面白法人カヤックの2022年第1四半期の決算情報
- 3. 決算情報から読み取れる面白法人カヤックの戦略についての考察
- 4. ITベンチャーの面白法人カヤックの転職・入社難易度
- 5. ITベンチャー面白法人カヤックの平均年収推移
- 6. 面白法人カヤックの福利厚生、働く環境
- 7. まとめ
ITベンチャーの面白法人カヤックの概要
面白法人カヤック概要
面白法人カヤックは1998年8月に、柳澤 大輔氏(CEO)、久場 智喜氏(CBO)、貝畑 政徳(CTO)の学生時代の友人3人で、資本金3万3千円、合資会社として設立された会社です。
面白法人カヤックでは、以下の経営理念を掲げて事業を中心に展開しています。
■企業理念:つくる人を増やす
・つくる側になることは、主体性をもつということ。
・つくることは、自分を見つめること。
・つくることは、誰かに与えること。
面白法人カヤックの沿革
面白法人カヤックの主な会社の沿革は以下のようになっています。
・1998年8月:学生時代の友人3人で、資本金3万3千円、合資会社として設立
・2001年7月:受託事業を担うグループ会社(株)cuppy設立
・2005年1月:合資会社カヤックから、組織変更し、株式会社カヤック設立
・2010年1月:モバゲーオープンプラットフォームにてアプリ提供を開始(これ以降ゲーム事業に集中)
・2010年6月:JavaScript、HTML5、CSSの投稿共有コミュニティサイト「jsdo.it」をリリース
・2011年12月:「キン肉マン」の新作ソーシャルゲームリリース!
・2013年5月:ナカマップがLobiにサービス名を変更、ソーシャルゲーム専門チャットサービスに
・2014年12月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
・2016年2月:株式会社ガルチがカヤックグループにジョイン、カヤック ハノイ支社設立
・2016年8月:鎌倉自宅葬儀社設立
・2017年6月:e-sportsの企画・開発・運営を行う 「ウェルプレイド」と業務・資本提携
・2017年9月:新会社 株式会社カヤックLIVINGを設立
・2018年8月:新会社 株式会社QWAN を設立
・2019年6月:八女・流域資本株式会社を子会社化
・2019年8月:うんこミュージアム TOKYO オープン
・2020年3月:日本最大のゲーム/eスポーツ専用施設「REDEE」オープン
・2020年11月:SANKOグループを子会社化
・2021年9月:株式会社ゲムトレを子会社化、株式会社アドアを子会社化
面白法人カヤックの事業領域やビジネスモデル
面白法人カヤックは現在、クリエイティブプロデュース事業と、ゲームエンタメ事業、eスポーツ事業、ちいき資本主義の4軸で事業を展開しています。
クリエイティブプロデュース事業ですが、サービスの概観は以下のようになっています。
・対面市場:国内デジタル広告事業(2.71兆円)
・ビジネスモデル:受託制作(広告コンテンツ、サービス開発、イベント等)
・強み:アイディア/企画力、技術力/開発力
・今後の主な成長方針:クリエイター育成
・売上以外の主な成長指標:ヒットコンテンツ数
ゲームエンタメ事業ですが、サービスの概観は以下のようになっています。
・対面市場:国内オンラインゲーム市場(1.65兆円)
・ビジネスモデル:ユーザー課金、広告収入
・強み:アイディア/企画力、技術力/開発力
・今後の主な成長方針:カジュアルゲーム開発体制強化
・売上以外の主な成長指標:新作カジュアルゲーム数
eスポーツ サービス事業ですが、サービスの概観は以下のようになっています。
・対面市場:国内eスポーツ市場(66.8億円)
・ビジネスモデル:受託制作、自社運用プラットフォーム、その他事業(教育、マネジメント、施設)
・強み:eスポーツ大会分野の国内最大級の実績とノウハウ、技術力/開発力、ステークホルダーとの関係性
・今後の主な成長方針:大会プラットフォームTonamelの海外展開、ブランド力向上と組織規模拡大
・売上以外の主な成長指標:Toname四半期大会数
ちいき資本主義事業ですが、サービスの概観は以下のようになっています。
・対面市場:地方創生関連市場(2.23兆円)
・ビジネスモデル:自治体向けSaaS、まちのコインの利用料・課金・広告など、関連受託
・強み:技術力/開発力
・今後の主な成長方針:既存プラットフォームの運営・開発投資強化、新プラットフォームの開発/M&A
・売上以外の主な成長指標:まちのコインのユーザー数、SMOUT地域数
ITベンチャー:面白法人カヤックの2022年第1四半期の決算情報
それでは、面白法人カヤックの2022年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
面白法人カヤックの2022年第1四半期の全体業績
四半期の業績ですが、売上高は約40.8億円でYoYで13.0%の成長となっており、引き続き過去最高の売上高となっています。
また、営業利益は、3.5億円となっています。
新作タイトルを 2本リリース出来たことにより、広告出稿等の先行投資も想定より大きくなっていますが、その分は次四半期以降が回収 フェーズとなる想定となっています。
面白法人カヤックの2022年第1四半期のクリエイティブプロデュース事業業績
クリエイティブプロデュース事業の四半期の業績ですが、売上高は約7.9億円となっており、YoYで-2.6%のマイナス成長となっています。
サービスの特性上、 キャンペーンやプロ モーションでの単発の案件が多く、積み上げの成長感が少しずつ出ています。
面白法人カヤックの2022年第1四半期のゲームエンタメサービス事業業績
ゲームエンタメ事業の四半期の業績ですが、売上高は約23.7億円となっており、YoYで141.2%成長となっています。
ハイパーカジュアルゲーム「Draw Saber」がGoogle Play 米国版の無料ゲームランキングで1位を獲得しています。
ゲームエンタメ事業の事業トピックの1つ目は、カヤックアキバスタジオのWebtoon事業の開始です。
今後もゲーム・XR・CGアニメ等の企画制作で培ったナレッジを活用し、 周辺領域での多角化を推進していく予定です。
※Webtoonは韓国発で 世界標準となった縦 読みかつフルカラー のスマホ最適なオンライン漫画で、 世界のWebtoon市場規模は、2021年で約 37億米ドル、2022年 から2028年にかけてはCAGR約31%で成長 し、2028年までに約262億米ドルに達す ると予測されていま す。
日本の様々な企業が参入を発表 しており、日本でも盛り上がりを見せ始めています。
ゲームエンタメ事業の事業トピックの2つ目は、ライブゲーミング市場への参入です。
配信プラットフォームMirrativのゲーム開発パートナーとして、 ゲームとライブ配信を融合させた新しいゲーム体験で、海外でも大きな注目が集まるライブゲーミング市場に参入予定です。
ライブゲーミングは配信者と視聴者が一緒に交流してゲームを楽しむなどの新しいゲーム体験で、海外のスタートアップ 市場でも大きな注目がある領域です。
ミラティブ社からはソーシャルゲームとハイカジ双方に知見がある国内でも数少ない会社であることや、アイデアと技術力の観点からも評価されており、2022年夏よりリリー スを予定していま す。
面白法人カヤックの2022年第1四半期のeスポーツ事業業績
eスポーツ事業の四半期の業績ですが、売上高は約4.4億円となっており、YoYで-25.3%のマイナス成長となっています。
この四半期は新型コ ロナウイルスのオミ クロン株による第6波の影響を受け案件が後ろ倒し、または規模縮小等の影響により、売上減となっています。
eスポーツ事業のTonamel大会数ですが、3102件となっており、前々四半期から増加したオフライン大 会、特にトレーディ ングカード関連の大 会が、新型コロナウ イルスのオミクロン 株による第6波のピークと重なった影 響で減少し、伸びが 弱くなっていますが、4月以降は徐々に復調を見せています。
eスポーツ事業の事業トピックの1つ目は、トレーディングカードゲーム大会支援サイト「イザジン」のサービス譲渡です。
大会主催者支援を行う「Tonamel」との協調性により、 この領域での事業成長をさらに推進していく予定です。
「イザジン」は、トレーディング カードゲーム大会関連の情報サービスとしては国内最大規模となっており、業界の中では非常に有名なサービスとなっています。
eスポーツ事業の事業トピックの2つ目は、ウェルプレイド・ライゼスト株式会社の日本eスポーツ業界初のIPOに向けた準備です。
グループの経営戦略として、子会社の上場はグループワイドの長期的成長と 企業価値最大化のための重要な手段と位置づけています。
面白法人カヤックの2022年第1四半期のちいき資本主義事業業績
ちいき資本主義事業の四半期の業績ですが、売上高は約1.5億円となっており、YoYで-16.3%のマイナス成長となっています。
ちいき資本主義事業のSMOUT導入地域数は、768地域となっており、市場の上限である自治体数は約1700のため、全体の40%以上の導入となっています。
移住や関係人口に関わ るプラットフォームとしては国内最大で、ユーザー数の成 長も続いており、 引き続きサービスの機能拡張を続けながら、需要の喚起につ ながるコミュニケー ションも強化して、 市場拡大を進めています。
ちいき資本主義事業のまちのコインユーザー数は、29282人となっています。
面白法人カヤックの2022年第1四半期のその他事業業績
その他事業の四半期の業績ですが、売上高は約2.8億円となっており、YoYで26.6%の成長となっています。
決算情報から読み取れる面白法人カヤックの戦略についての考察
決算情報から面白法人カヤックでは上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:ゲーム事業やクリエイティブ事業の安定収入をeスポーツや地域関連事業へ積極的に投資していき、収益を最大化させる。
さらに、上記のことに加えて、カヤックではクリエイターの方が多いということもあり、今後はアニメやXR、Webtoonなどの新規性の高い周辺領域に拡張、さらに新規事業としてメタバースなどの分野にも進出しやすい組織にもなっているため、中長期的にはそのような分野のビジネスでも期待が持てます。
ITベンチャーの面白法人カヤックの転職・入社難易度
面白法人カヤックの転職・入社難易度は、高めです。
カヤックでは、サイコロで賞与にプラスされる額面を決める「サイコロ給制度」、オフィスはもちろん会議や面接の様子を自由に見ることができる「いしころぼうし研修」など特徴的なシステムが存在する企業です。
そのため、採用広報での企業の知名度が高く、採用倍率が高い傾向にあります、さらに未経験者の採用は少ないため、難易度は高めとなっています。
ITベンチャー面白法人カヤックの平均年収推移
転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
※面白法人カヤックの有価証券報告書に基づいて作成しています。
面白法人カヤックの平均年収は595万円となっていますが、上場時から比較すると約150万円ほど上昇しており、業績も右肩上がりのため、今後も伸びていくと予想されます。
面白法人カヤックの福利厚生、働く環境
転職を検討するにあたり、福利厚生も重要な検討項目になり得る人もいると思うので、面白法人カヤックの福利厚生についても紹介したいと思います。
面白法人カヤックでは、以下のような福利厚生があります。
・鎌倉職住近接手当:鎌倉や逗子などの開発拠点周辺に住む社員に対して、家賃の一部を補助
・まちの社員食堂:鎌倉で働く人たちのために、鎌倉に拠点を置く企業・団体が合同で「まちの社員食堂」を運営
・まちの保育園 かまくら:鎌倉で働く人・暮らす人のための地域に根ざした保育園
・ぜんいんで報酬を決定:社員同士にて相互投票を半年に一度実施し、そのランキングと比例する形で月給の昇給額が決められます
・サイコロ給(運の要素):給料日前に全社員がサイコロを振り、「月給×(サイコロの出目)%」が、賞与にプラスαされる制度
・月給ランキング(社員の相互評価):毎月の固定給は実力で決まります!半年に1回の改定(社員同士の相互投票によってランキングを決め、結果が月給に反映)
・月給ランキング ワークショップ:「社長視点」を相互に共有するワークショップ
・プロデューサー賞与(上司の評価):四半期ごとに、各事業の業績に応じて賞与原資がプロデューサー(事業責任者)に割り振られます。
・入社前のファーストブレスト:入社前に、カヤックでのキャリアの可能性についてブレスト
・退職前のファイナルブレスト:退職者と一緒に、どうやったら退職しなかったかをブレスト
・360度フルオープンフィードバック:相互のフィードバックを全社員に公開
・旅するかばん持ち:社長が、講演や採用活動などで出張に行く際、若手の社員が一緒についていく制度
・クリエイターアサインシステム:事業や職種の枠を超えて興味があるプロジェクトにアサイン
・ファストパス、ラストパス:一緒に働きたい仲間がいたら、この「ファストパス」を配ることで、受け取った人は書類選考が免除、面接経験のある一部の社員はいきなり最終面接に招待する「ラストパス」も保持
・誕生日休暇:自分の生まれた月に休暇を1日取得することができます。
・HATSU鎌倉:起業家の卵を地域で育てるインキュベーター施設で、コワーキングスペースもあり、起業準備者の他に、地域に住む会社員やフリーランスの方にテレワーク拠点としてご利用いただいています。
・つくってみたラボ:カヤック社員が、仕事や個人でつくった数々の実験作品を公開!
・漫画名刺:カヤック社員は、自分の顔をモチーフにした漫画風名刺を持ちます
・退職者支援:いっしょに働いた仲間は、カヤック退職後も積極的に応援
・ぜんいん社長合宿(年2回):全社員が参加して会社のことを真剣に考える。
面白法人カヤックでは様々な福利厚生が整えられていますが、社内コミュニケーションが円滑に行く施策が充実しており、福利厚生の施策自体が他の会社にはないようなユニークなものがたくさん揃っています。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気のITベンチャー企業の面白法人カヤックの業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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