困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、じげん(ZIGEN)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
じげん(ZIGEN)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は新興のITメガベンチャーの1社であるじげん(ZIGEN)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・新興のITメガベンチャーのじげん(ZIGEN)の概要
・じげん(ZIGEN)の前々四半期の決算情報について(2020年2月)
・じげん(ZIGEN)の前四半期の決算情報について(2020年5月)
・じげん(ZIGEN)の最新四半期の決算情報について(2020年8月)
・最近の決算情報から読み取れるじげん(ZIGEN)の戦略についての考察
・他の新興ITメガベンチャーと比較したじげん(ZIGEN)の平均年収
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
新興ITメガベンチャーのじげん(ZIGEN)の概要
じげん(ZIGEN)は2006年に平尾丈氏が当時、リクルートより最年少取締役として株式会社じげんの創業に参画して、2008年に同社の代表取締役社長に就任します。
そして、リクルートからMBOすることで、現在の会社自体は生まれていきました。そして、2014年12月に約8年で東京証券取引所マザーズ市場を果たした成長著しい会社です。
じげんは現在、ライフイベント領域(求人・住まい・車など)を中心とした、ライフメディアプラットフォーム事業を展開しています。
しかし、じげんが展開するメディア事業は単純なメディア事業ではなく、以下のようなビジネスモデルの特徴があります。
・複数のインターネットメディア・リアルメディアの情報を統合し、一括して検索・応募・問い合わせを行うことができるEXサイト(アグリゲーションメディア)
・特定の業種や地域の企業の情報をバーティカルに集約した特化型メディア
・提携先のメディアや企業へのソリューション提供
ユーザーがすると「転職」したい時には各転職サイトをそれぞれ検索しなくても、じげんの転職サイトを検索するだけで、各サイトの情報に一括でアクセスできる利点がある一方で、このように情報を一括でまとめているサイトはGoogleのSEO的にも非常に評価がされやすい(上位表示されやすい)構造になっているため、そこがビジネスモデルのポイントになっています。
新興ITメガベンチャー:じげん(ZIGEN)の前々四半期の決算情報
それでは、じげん(ZIGEN)の前々四半期の決算情報をおさらいしてみたいと思います。
じげん(ZIGEN)の前々四半期の全体業績
前々四半期の業績ですが、売上高は四半期で約30億円でトレンドとしては横ばいか減少傾向です。また、営業利益は四半期で約8.7億円で売上と同様に横ばいか減少傾向です。
2019年の中頃から非積み上げ収益が減少傾向が続いています。
じげん(ZIGEN)の前々四半期のインターネットメディア事業業績
前々四半期のインターネットメディア事業の業績ですが直近ではやや減少傾向となっています。特に、人材と不動産の領域がyoYで減少しています。
前々四半期のインターネットメディア事業のKPiですが、顧客数は伸びているものの、アクティブユーザー数が2019年4Qを皮切りに現象傾向が続いていることが、売上の減少に繋がっている可能性が高いです。
じげん(ZIGEN)の前々四半期の戦略投資(M&A)業績
じげん(ZIGEN)では、積み上げ型収益拡充に重要な顧客基盤の拡大や既存顧客基盤に対するクロスセル商材の獲得を投資戦略の柱に据え、継続的なソーシングを通じて年間複数件のM&Aを実施しています。
前々四半期では、「リショップナビ」をはじめとするリフォーム、エネルギーメディア事業を営む 株式会社アイアンドシー・クルーズ(IACC)の100%株式を取得しており、不動産領域における積み上げ型収益と して顧客基盤・収益の拡大を目指しており、今後の成長に期待することができます。
新興ITメガベンチャー:じげん(ZIGEN)の前四半期の決算情報
それでは、上記の前々回の決算情報を踏まえて、じげん(ZIGEN)の前四半期決算を見てみたいと思います。
じげん(ZIGEN)の前四半期の全体業績
前四半期の業績ですが、売上高は四半期で約35億円でYoYでは-3%とトレンドとしては横ばいか減少傾向です。
2019年の中頃から非積み上げ収益が減少傾向が続いていますが、しかし、積み上げ型収益は確実に伸びている形となっています。
また、営業利益は四半期で約9.1億円で売上と同様に横ばいか減少傾向です。
じげん(ZIGEN)の前四半期のインターネットメディア事業業績
前四半期のインターネットメディア事業の業績ですが、売上高は生活領域がYoYで-27%、QoQで-15%と大きく下振れてしまっていますが、不動産領域はリフォームメディアを買収したこともあり、YoYで11%、QoQで76%と大きく成長をしています。
前四半期のインターネットメディア事業のKPIですが、顧客数は一定のペースで堅調に成長しています。
一方でユーザー数に関しては、YoYで-10%となっているものの、QoQでは不動産領域の季節性の影響もあり、改善しています。
じげん(ZIGEN)の前四半期の戦略投資(M&A)業績
じげん(ZIGEN)では、積み上げ型収益拡充に重要な顧客基盤の拡大や既存顧客基盤に対するクロスセル商材の獲得を投資戦略の柱に据え、継続的なソーシングを通じて年間複数件のM&Aを実施しています。
2018年に買収した旅行分野を手掛けるアップルワールドですが、新型コロナウイルスの影響が大きく出ており、通期実績では売上、営業利益ともに1億円強の未達となっています。
新興ITメガベンチャー:じげん(ZIGEN)の最新四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、じげん(ZIGEN)の最新の四半期決算を見てみたいと思います。
じげん(ZIGEN)の最新四半期の全体業績
最新四半期の業績ですが、売上高は四半期で約28億円でYoYでは-9.6%とトレンドとしては減少傾向になっています。
最近では、2019年の中頃から非積み上げ収益が減少傾向が続いていた一方、積み上げ型収益は確実に伸びていましたが、今回は新型コロナウイルスの影響もあり、顧客の休業影響や一部サービスの無償・割引提供により一時的に成長が鈍化し、減少に転じてしまっています。
また、営業利益は四半期で約5.9億円で売上と同様に減少傾向ですが、適切なコストコントロールにより、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う経済活動の制限下に おいても20%超の営業利益率、約30%の売上収益EBITDAマージンを確保しています。
じげん(ZIGEN)の最新四半期のインターネットメディア事業業績
最新四半期のインターネットメディア事業の業績ですが、それぞれの領域の業績は以下のようになっており、特に生活領域の影響が大きいです。
■人材領域
・売上高:約17億円(YoY:-28%)
・要因:新型コロナウィルスの影響
■不動産領域
・売上高:約7.8億円(YoY:32%)
・要因:顧客社数拡大や2020年2月にグループ入りしたアイアンドシー・クルーズ(IACC) (リフォームメディアを主に展開するため不動産領域に分類)の貢献
■生活領域
・売上高:約3.1億円(YoY:-41%)
・要因:新型コロナウィルスの影響
最新四半期のインターネットメディア事業のKPIですが、顧客数は一定のペースで堅調に成長していましたが、今四半期は休業影響や一部サービスの無償・割引提供により顧客基盤は一時的に減少しています。
一方でユーザー数に関しては、横ばいとなっています。
新型コロナウイルスの事業への影響ですが、人材では徐々に採用意欲の復調が見られてきています。
特に不動産は相対的にあまり、影響が少なく、むしろ住宅リフォームの需要は拡大傾向になっています。
生活の旅行領域は、まだまだしばらく新型コロナウイルスの影響は大きく影響しそうです。
最近の決算情報から読み取れるじげん(ZIGEN)の戦略についての考察
直近の決算からじげん(ZIGEN)では以下のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます
■戦略考察
・全体戦略:M&Aを駆使しながら、インターネット化比率が低い×市場規模が大きいライフスタイル領域のメディアで積み上げ型(サブスクリプション)型モデルでの拡大
・戦略の軸①:非積み上げ型収益から積み上げ型(サブスクリプション)型モデルへの変換による収益性の安定化
・戦略の軸②:M&AでハンズオンでのPMIの徹底化
・戦略の軸③:インターネット化比率が低く、市場規模が大きいマーケットでの事業展開
じげん(ZIGEN)では、事業運営の特徴として、経験があまりない(強みがない)事業領域には一切参入せず、自分たちの組織的な強みを最大限に発揮できるモデルを違う産業に横展開をしていくことで収益を伸ばし続けている特徴があり、その中でも大事な軸が以下のものと考えます。
じげん戦略の軸①:非積み上げ型収益から積み上げ型(サブスクリプション)型モデルへの変換による収益性の安定化
じげん(ZIGEN)の戦略の軸の1つ目ですが、非積み上げ型収益から積み上げ型(サブスクリプション)型モデルへの変換による収益性の安定化です。
メディア事業の広告などの非積み上げ型の収益(フロー収益)はSEOや外部経済の影響など受けやすいため、収益性が多少不安定な側面があります。
しかし、積み上げ型(サブスクリプション)型モデルに転換していくことで、収益の持続性を保ち、その後の投資への経済合理性が働くため、投資のスピード判断がしやすくなるなどのメリットがあります
じげん戦略の軸②:M&AでハンズオンでのPMIの徹底化
じげん(ZIGEN)の戦略の軸の2つ目ですが、M&AでハンズオンでPMIを徹底化することにより、成長の再現性の高い組織を構築して、事業領域を横展開しています。
じげん戦略の軸③:インターネット化比率が低く、市場規模が大きいマーケットでの事業展開
じげん(ZIGEN)の戦略の軸の3つ目ですが、基本的にはインターネット化比率が低く、市場規模が大きい市場となっており、リクルートが参入している領域と被っています。
しかし、冒頭で説明したようにじげん(ZIGEN)はアグリゲーションメディアとなっているため、リクルートなどの各サービスとは直接の競合にはならない独自のポジショニングとなってます。
他新興ITメガベンチャーと比較したじげん(ZIGEN)の年収ランキング
最後に転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?
そこで、じげん(ZIGEN)の平均年収を他の新興ITメガベンチャーと比較してみたいと思います。
このように、じげん(ZIGEN)の現在の平均年収は約427万円となっており、他の新興ITメガベンチャーと比較すると10番目に位置しています。
ちなみに、他の新興ITメガベンチャーの業績についての情報が知りたい場合は、こちらの ▶︎ ベンチャー元COOが選ぶ転職おすすめ新興ITメガベンチャー平均年収ランキング10選 の記事を参考にしてみてください。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気の新興ITメガベンチャー企業のじげん(ZIGEN)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
ITメガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
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