転職活動の1次面接(人事面接)の特徴と失敗しない対策ポイント
悩んでいる人
悩んでいる人
転職活動を考えていて(行なっていて)、1次面接(人事面接)の対策について色々知りたいです。

困っていること、知りたいこと

人事との1次面接は最終面接や二次面接と何が違うのか、わからない。

人事との1次面接はどんなことを選考されるのか気になる。

人事との1次面接の具体的な突破方法、対策のポイントを知りたい。

こんな疑問や不安を持っている人のお悩みにお答えします!

筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験や、自身もSaaS企業でCOOとして人事業務で選考設計や面接官も務めた経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
CareerBiz編集長

転職活動において、選考では必ず避けては通れないのが人事との面接です。

しかし、そもそも人事面接とは他の面接と、何が違うのか、気になる人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は転職の1次面接(人事面接)の特徴や、失敗しないための1次面接(人事面接)の対策のポイントを知りたいと考えているあなたに、

・1次面接(人事面接)の特徴とは?

・1次面接(人事面接)で人事が候補者を選考しているポイント

・1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴

・1次面接(人事面接)の対策ポイント

・1次面接(人事面接)で人事に評価されやすいコミュニケーションの方法

・1次面接(人事面接)で人事によく質問される質問リスト

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

目次

1次面接(人事面接)の特徴とは?

1次面接(人事面接)対策

 

まず、1次面接(人事面接)とはどのような特徴があるのか、他の面接との比較で解説したいと思います。

上記の図は、各面接別に面接での評価軸をまとめたものです。

各社で個別の評価軸や重視している軸はそれぞれ存在していると思いますが、おおよその範囲はカバーしています。

上記の図を踏まえて、1次面接(人事面接)は、以下のような特徴があります。

・社長や経営陣が行う最終面接との評価項目が被っている場合が多い

・スキルなどの能力(スキル)評価よりも、その人の人物面の深掘りにフォーカスした質問が多い

・ミッション・ビジョンへのマッチング感を評価している場合が多い

1次面接(人事面接)では、おおよそスキルなどの能力(スキル)評価よりも、その人の人物面の深掘りにフォーカスした質問が多く、いわゆるマインド面のマッチングを選考している場合が多いです。

そのため、きちんと対策した上で仮に落ちてしまった場合は、その会社とのカルチャーマッチがしなかったなどと考えて、あまり落ち込んだりしなくても大丈夫です。

1次面接(人事面接)で人事が候補者を選考しているポイント

1次面接(人事面接)で人事が候補者を選考しているポイント

では、実際に1次面接で、人事の人は候補者をどのポイントから選考しているのか、詳しく解説してみたいと思います。

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイント①:論理的思考能力やビジネスコミュニケーション能力

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイントの1つ目は、論理的思考能力やビジネスコミュニケーション能力です。

論理的思考能力とビジネスコミュニケーション能力は、全ての選考で評価されるポイントになることが多いです。

選考の方法としては、何か特定の質問では無く、面接中での質問に対する態度や言葉使い、話す内容などのコミュニケーションの部分で判断されます。

しかし、この論理的思考能力やビジネスコミュニケーションという評価観点は人事は他の選考過程と比較して、きちんと評価している場合が多いです。

そのため、以下のことに気をつけて、面接でのコミュニケーションを行うことが大事です。

①結論から述べて、構造的かつ簡潔に説明する。

②質問されたことに、素直に聞かれたことだけを答える。質問されていないことをダラダラと喋らない。

③質問の意図や内容などを正しく汲み取ってから、回答する。少しでも疑問や認識の齟齬がありそうなら、その場できちんと質問する。

上記の3つですが、意外とできていない人が多かったりします。

しかし、この3つはビジネスコミュニケーションとして、普段の業務でも使う、必要最低限かつ、できて当たり前のことだと思います。

そのため、もし今の時点で自分はできていないと思う人がいましたら、癖を付ければ改善できるため、普段の仕事で意識して改善を試みてください。

②に関しては、聞いてもいないことをダラダラと話し続けられると、面接官としてはかなり印象が悪くなってしまいます。

さらに、③に関しても、できないと「この人は話を聞かない人」、「仕事で指示しても、理解していないのに勝手に進めて後で手戻りが発生しそうな人」など、印象が悪くなってしまうので、もし、面接官の質問の内容が意図がわからない場合は、素直にもう一度聞き直して、意図を確認しながら回答することが良いです。

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイント②:ミッション、ビッジョンに対する共感

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイントの2つ目は、ミッション、ビッジョンに対する共感です。

企業でミッションやビジョンへの扱いは会社によって、大きく2通りに別れることが多いです。

実はミッションやビジョンをHPに記載しているが、社内では事実上運用されておらず、とりあえず作っただけになっている会社は結構あります。

むしろミッションやビジョンを本気で追求して、それを事業の戦略・戦術に落とした上で組織に浸透させ、採用の段階でそれを守っているところは、残念ながら少数派だと思っていただいた方が良いかもしれません。

しかし、本気でミッションやビジョンを追求している会社は、入社の採用基準として、「ミッションやビジョンへ共感しているか」を採用している場合が多いです。

具体的には面接時に、「弊社のミッションやビジョンについてどう思われましたか?」など感想を求められるような質問が多かったりします。

その場合を想定して、事前にHP等で確認して、その会社のミッションやビジョンが、どのようなものなのか、それに対して自分がどう思うのかの感想を考えておくと良いです。

しかし、その企業へのミッションやビジョンに対して、自分はあまり共感しないという場合も多々あると思います。

その場合は、入社してもカルチャーと合わない場合が多いため、面接が仮に合格してもその後に辞退することも、1つの選択肢かもしれません。

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイント③:マインド(行動規範や価値観)に対するマッチ度

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイントの3つ目は、マインド(行動規範や価値観)に対するマッチ度です。

人事との一次面接においては、マインド評価(人物面評価)が大きな比重を占める場合が多いです。

マインド評価の採用基準となりうるのは、その会社で制定されている、バリューや行動規範、クレドなどと呼ばれるものが使われることが多いです。

例えば、メルカリのバリューは以下の3つです。

・Go Bold(大胆にやろう)

・All for One(全ては成功のために)

・Be a Pro(プロフェッショナルであれ)

メルカリでは、例えば、失敗を多少許容してでも大胆にチャレンジすることが社員に求められているわけです。

そのため、失敗を恐れて安全策しか取らないような人は恐らくメルカリは積極的に採用もしないし、仮に入社してもそういう人は評価されないでしょう。

そのため、ミッションやビジョンと同じように、自分の性格や仕事のスタイルと合わないと感じた場合は、入社後も合わない場合が多いため、面接が仮に合格してもその後に辞退することも英断かもしれません。

もし、共感できたり、自分の性格や仕事のスタイルとその会社のバリューなどが合っていると思った場合は、面接でそのバリューに共感したとかではなく、そのバリューを体現していると思うようなエピソードを回答で入れてみると評価される場合があります。

例えば、メルカリの例で言えば、このようなイメージで回答ができると良いと思います。

※あくまで例としてメルカリを挙げているだけなので、実際のメルカリでの選考の合格等を担保するわけではないです。

■面接官からの質問

→ あなたの過去の仕事で一番成果を残せたことと、その理由は何ですか?

■回答

→ 私が一番成果を残せたことは、マーケティングでTiktokのマーケティングに初期からチャレンジをして、全体のCPAを30%改善できたことです。

私がTiktokのマーケティングを行なっていた当時はまだ他社でも全く事例がない状況でしたが、しっかりとTiktokをユーザーとして使い倒して媒体を理解し、代理店から頂いたデモグラの数値などと自社サービスのターゲットを分析して、しっかりとROIが合うと判断して、実施の判断をしました。

さらに、効果を高めるためにTiktokをユーザーとして使い倒して、どのようなクリエイティブがユーザーに刺さるのか分析して、その特徴を押えた動画クリエイティブをいくつかのパターンを試して、最初のクリエイティブと比較して、CTRを10%改善することに成功できました。

いかがでしょうか?決して、自分で大胆さやプロフェッショナルなどということを述べてはいませんが、さりげなく「初期からのチャレンジ」や「成果のためにしっかりやることをやる」などを盛り込んで、まるでバリューを体現しそうな人ということを印象付けられていると思います。

当たり前ですが、話の内容を盛ったり、嘘をつくことは絶対にやってはいけません。

きちんと、自分の仕事の内容やスタンスについては正直に話をしましょう。

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイント④:転職理由

1次面接(人事面接)で人事が選考しているポイントの4つ目は、転職理由です。

人事は、候補者の転職理由を聞くことを通じて、候補者の以下の観点を把握しようとしています。

・候補者の次の職場や人間関係、仕事内容、働き方で求めていること

・物事をポジティブに捉えるのか、ネガティブに捉えるのか

・キャリアプランやキャリアに対しての目的意識がはっきりしている人か、そうではない人なのか

転職理由を伝え得る際に、大前提として、以下のようなネガティブな転職理由を面接で積極的に言わないことは大事です。

・前職の同僚や上司が嫌だった。

・上司が無能で、ずっと提案していたことが通らなかった。

結論から申し上げて、面接で転職理由の伝え方で大事なポイントは以下の2つです。

・転職での目的を伝える。

・(伝え方に気を付けながら)本音で語る。

転職理由を伝える時に大事なポイント①:転職の目的を伝える

正しく転職の目的を伝えるためには、面接前に、自分が転職を通じて、何をしたいのか、何を得たいのかなどの転職の目的をしっかり整理することが大事です。

面接官の立場からすると、「目的意識」の希薄な発言や態度は、「この人はあまり深く物事を考えない人」というような思慮が浅いマイナスの印象を受けやすいです。

面接でそのように思われてしまうのも、すごく勿体無いですし、せっかく有意義な転職にするには、自分で納得感の高い目的をしっかり言語化して、それを面接官に伝えることが大切です。

転職での軸に整理の具体的な方法については

こちらの記事▶ 転職活動で失敗しない戦略的な転職の軸の考え方・決め方【例文付】を参考にしてみてください

また、実際の面接の準備に関しては

こちらの記事▶ 転職活動は面接前の準備で9割決まる!面接で合格率を上げる準備方法 を参考にしてみてください。

転職理由を伝える時に大事なポイント②:(伝え方に気を付けながら)本音で語る

次に大事なポイントは、本音で語るです。

当然、伝え方を考えなければならないですが、実は本音で語るということは非常に重要です。

面接官をしていると、原稿を暗記しているかのような語り口で、その人のリアリティーを感じない人が一定数います。

そのような頭で考えてきたようなリアリティーの低い話は、共感することがほとんどないのと、体裁を取り繕う人だったり、まるで嘘を付いている人というような印象を受けたりします。

面接官も人なので、臨場感のあるその人の本音が垣間見えると、話に惹き込まれますし、その面接官が似たような体験をしていると、面接官からの共感も引き出すことができます。

共感を引き出せると、グッと印象も良くなったりするので、当然、内定までの確率は格段にアップします。

ただし、先ほども申し上げたように伝え方には気を付けなければなりません。

具体的には以下の2つの点を意識して、面接で伝えると良いでしょう。

・経験から学んだことを伝えて、ポジティブに話を終わらせる。

・他責ではなく、あくまで、自責で物事を捉えていることを伝える。

例えば、面接ではこのような形で伝えると良いでしょう。

■悪い例

部署の業績が落ちてきていて、自分で改善案をずっと部長に提案していたのですが、全然聞いてもらえず、この会社で働くことは難しいなと感じて、転職を決めました。

→ 単純に上司が聞いてくれないという他責思考で終わっているため、あまり印象は良くありません。

■良い例

部署の業績が落ちてきていて、自分で改善案をずっと数字とか出して論理的に詰めて部長に提案していたのですが、全然聞いてもらえず、部長は比較的直感的に意思決定をする人で、自分とは仕事の進め方があまり合わないなと改めて思ってしまい、転職を決めました。しかし、今考えると、数字などを持ち出して正論ばかり言うのではなく、普段からのコミュニケーションも部長とはそこまである方でなかったので、普段からのコミュニケーションも含めて、巻き込み方にも至らない点があったと思っています。

いかがでしょうか?上記の良い例も決してポジティブな転職理由にはなっていないと思いますが、そこまでマイナスの印象は受けないと思います。

本音で語ることは一見、リスクのように思う人もいるかもしれませんが、言い方さえ気をつければ逆にかなり有効なテクニックなので、おすすめです。

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴

それでは、逆に1次面接(人事面接)で不合格にされてしまう人の特徴を紹介したいと思います。

1次面接(人事面接)で不合格にされてしまう人の特徴は結論から申し上げると、以下の4つです。

面接での成功確率を上げるためには、これらの逆の行動を取りましょう。

①転職理由やキャリアプランが不明確

②コミュニケーション能力不足

③企業の情報を把握していない

④スキル不足

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴①:転職理由やキャリアプランが不明確

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴の1つ目は、転職理由やキャリアプランが不明確です。

面接全体でも、目標がない人、キャリアプランがない人は、入社しても伸びていく可能性がないと判断し不合格になる傾向があります。

皆さんが仮に面接官の立場を想像した時に、目標があって自分なりの今後のプランが具体的な人の方が、何となくですが、自分から意欲的に情報をキャッチアップしたり、スキル獲得のための自己研鑽をしそうなイメージはありませんか?

実際の採用要綱にあるかはともかく、面接では何となくの印象で合否が決まってしまう場合があります。

そのため、このような転職理由やキャリアプランについては、具体的に回答ができるように準備を行いましょう。

転職での軸に整理の具体的な方法については

こちらの記事▶ 転職活動で失敗しない戦略的な転職の軸の考え方・決め方【例文付】を参考にしてみてください

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴②:コミュニケーション能力不足

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴の2つ目は、コミュニケーション能力不足です。

コミュニケーション能力とは具体的には、以下のようなビジネス上のコミュニケーションのことを指します。

①結論から述べて、構造的かつ簡潔に説明する。

②質問されたことに、素直に聞かれたことだけを答える。質問されていないことをダラダラと喋らない。

③質問の意図や内容などを正しく汲み取ってから、回答する。少しでも疑問や認識の齟齬がありそうなら、その場できちんと質問する。

上記の3つですが、本当に意外とできていない人が多いです。

もし今の時点で自分はできていないと思う人がいましたら、日常で癖になるように努力すれば改善できるため、普段の仕事からかなり意識して改善を試みてください。

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴③:企業の情報を把握していない

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴の3つ目は、企業の情報を把握していないです。

当たり前ですが、面接前には必ず面接を受ける会社のことについて、できる限り下調べを行わないと、実際に面接で準備をしない人や、うちの会社はあまり興味なさそうという理由で不合格になってしまう可能性があります。

実際の面接の準備に関しては

こちらの記事▶ 転職活動は面接前の準備で9割決まる!面接で合格率を上げる準備方法 を参考にしてみてください。

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴④:能力不足

1次面接(人事面接)で人事に不合格になる人の特徴の4つ目は、能力不足です。

こちらに関しては、正直対策を行うことは不可能ですが、事前にしっかりと求人の募集要項を確認して、自分とマッチしそうな求人か判断して選考を受けましょう。

1次面接(人事面接)の対策ポイント

1次面接(人事面接)の対策ポイント

それでは、次は1次面接(人事面接)の対策ポイントを解説したいと思います。

1次面接(人事面接)の対策ポイントは結論から申し上げると、以下の3つです。

①転職理由や自分のキャリアについて言語化する

②企業について調べる

③自分のスキル・経験を棚卸しする

1次面接(人事面接)の対策ポイント①:転職理由や自分のキャリアについて言語化する

1次面接(人事面接)の対策ポイントの1つ目は、転職理由や自分のキャリアについて言語化するです。

冒頭の方でも解説しましたが、人事面接では、転職理由や将来のキャリアプランについて、質問される場合が多いです。

また、面接全体でも、目標がない人、キャリアプランがない人は、入社しても伸びていく可能性がないと判断し不合格になる傾向があります。

皆さんが仮に面接官の立場を想像した時に、目標があって自分なりの今後のプランが具体的な人の方が、何となくですが、自分から意欲的に情報をキャッチアップしたり、スキル獲得のための自己研鑽をしそうなイメージはありませんか?

そのため、転職理由やキャリアプランについては、具体的に回答ができるように準備を行いましょう。

転職での軸に整理の具体的な方法については

こちらの記事▶ 転職活動で失敗しない戦略的な転職の軸の考え方・決め方【例文付】を参考にしてみてください。

こちらの記事の内容に沿って、自分の転職理由やキャリアプランについて、言語化すれば、面接の対策になります。

1次面接(人事面接)の対策ポイント②:企業の情報について調べる

1次面接(人事面接)の対策ポイントの2つ目は、企業の情報について調べるです。

面接前に準備するべき企業情報の調査項目は以下の3つの観点になります。

会社の業績や業界全体の傾向

会社の事業のビジネスモデル(募集の背景を理解する)

会社の社長や経営幹部の経歴

企業の情報について、調べる方法については

こちらの記事▶ 転職活動は面接前の準備で9割決まる!面接で合格率を上げる準備方法

 に詳細にまとめていますので、是非参考にしてみてください。

1次面接(人事面接)の対策ポイント③:自分のスキル・経験を棚卸しする

1次面接(人事面接)の対策ポイントの3つ目は、自分のスキル・経験を棚卸しするです。

1次面接(人事面接)では、マインド面の方を深堀りされると先ほど、解説させていただきました。

しかし、スキル面も多少、当然、質問されます。

そのため、自分のスキル・経験を棚卸しすることできちんと、面接で説明できるようにしておくことは非常に重要です。

1次面接(人事面接)で人事に評価されやすいコミュニケーションの方法

1次面接(人事面接)で人事に評価されやすいコミュニケーションの方法

1次面接で、人事が評価している観点を紹介しましたが、今度は、人事に評価されやすい面接でのコミュニケーションの方法を解説したいと思います。

面接で人事の人にプラスの評価を得るために大事なポイントは、共感を引き出すことです。

具体的に人事の人から共感を引き出すためのポイントは「自分が組織のこと理解している」ということを伝えることです。

何故、人事の人に「自分が組織のこと理解している」ことを伝えることがポイントとなるのかは、以下の2つの理由です。

■人事の人に「自分が組織のこと理解している」ことを伝えることがポイントになる理由

①人事は現場社員と社長や経営陣との板挟みの状況に置かれていることが多いため、組織や組織の苦労について理解を示してくれると嬉しいと思う場合がある。

②人事は事業を、ある意味自分の「子ども」のような感覚を持っている場合が多いため、それに興味や理解があると嬉しいと思う場合がある。

「組織のこと理解している」ことをアピールするためには、以下の2つのタイミングでアピールすることが大切です。

・過去の具体的な職務内容の経験を聞かれたタイミング

・逆質問のタイミング

人事に評価されるコミュニケーションで大事なタイミング①:過去の具体的な職務内容の経験を聞かれたタイミング

具体的には、過去の具体的な職務内容の経験を聞かれたタイミングで以下のことを伝えると、評価される場合が多いです。

・自分が携わってきた事業のビジネスモデルでのポイント

・その中で自分が成果を残せた理由や要因

まず、自分が携わってきた事業のビジネスモデルでのポイントが何なのかを伝えることが大事です。

そもそも、自分が携わってきた事業のビジネスモデルでのポイントが何なのかを人に説明できるレベルまできちんと理解してますでしょうか?

基本的にここがきちんと説明できるということは、ビジネス自体への理解や自分の職務への理解度が高いという意味でもあると思います。

面接を行なっていて、「前職のビジネスのポイントは何ですか?」と質問したりすると、意外にここをきちんと説明できる人は多くはないです。

その意味でも、きちんと自分が携わっているビジネスを構造的かつ論理的に整理して、何が大事なポイントなのか説明できるようになることは大事です。

さらに、人事へより自己PRするためには、その事業の中で自分が組織に対して行なった貢献なども具体的な事例も踏まえて織り交ぜてみると、「この人は組織視点で考えて、行動できる人だと」というような評価になり、より評価されやすくなると思います。

具体的にはこのようなエピソードを入れると効果的だと思います。

・組織で課題となっていたことを分析して、仕組み化をして課題解決を行なった。

・部下の育成をした。

・新入社員を教育して、立ち上がりのスピードと精度を高めた。

事業のビジネスモデルや自分の行なってきたことを理路整然と説明できるか、しどろもどろで何を言ってるのかわからない感じだと、大きな印象の差が生まれると思います。

ちなみに、世の中のビジネスモデルってどんなものがあるのか知りたい方、理解を深めたい方は、以下の3つの本がオススメです。

人事に評価されるコミュニケーションで大事なタイミング②:逆質問のときのタイミング

次に、オススメの伝えるタイミングは、逆質問のときのタイミングです。

まず、面接での逆質問が大事な理由は、追加で自己PRを行うチャンスにできるからです。

単純に自分の聞きたいことを聞く場ではなく、自分がいかに優秀そうなのか、成果を残しそうなのかと採用してみたいと印象付けることがとても重要です。

具体的には、事業の構造や大事そうなポイントを理解していることを前提として逆質問ができると効果的な場合が多いです。

先ほども説明しましたが、人事は組織をある意味自分の「子ども」のような感覚を持っている場合が多いため、それに興味や理解があると嬉しいと思ってくれる場合が多いです

そのため、逆に相手のことを批判するような、相手の痛いところを突くような質問の仕方はしない方が良いです。

具体的には以下のポイントを意識しながら質問すると良いでしょう。

・その会社のビジネスモデルをおおよそ理解をしていることを伝える。

・自分なりの仮説を伝える。

・仮説が外れている可能性も考えて、他の選択肢について質問して、ビジネス自体に興味があるように伝える。

解答の良い例としては、このような形です。

■良い解答例

御社の人材紹介のビジネスモデルを考えると、クライアントのビジネス構造をしっかり理解することがとても重要だと思うのですが、それを実現するために、御社では新入社員のオンボーディングはどれくらいの期間でどのような施策を行なっていますか?

門外漢なので、もし仮説が外れていたら恐縮なのですが、それよりも重要視している施策やお考えなどありますでしょうか?

逆に以下のように課題と解決策をセットで求めて、相手を詰めるような形で質問をしてしますと、相手からの印象が悪くなってしまうと思うので、気をつけてください。

■悪い解答例

御社の新入社員の現在の施策はどのようにやられており、その中で大きな課題は何でしょうか?さらに、その課題を解決するための有効な施策はどのようにお考えでしょうか?

このように面接を進めていく中で、人事の方が以下のような状態になったら、あなたの話に共感している、評価されている傾向だと思って頂いて良いでしょう。

・会社の現在の課題などを自ら、赤裸々に語ってくれている。

・過去の会社の組織の失敗など赤裸々に語ってくれている。

・今後の会社の展望や戦略を嬉しそうに語っている。

・あなたに期待することを語ってくれている。

1次面接(人事面接)で人事によく質問される質問リスト

1次面接(人事面接)で人事によく質問される質問リスト

人事との一次面接でよく質問されることは以下のことが多いと思いますので、是非全ての答えられるように準備して臨んでください。

・将来、自分がしたいこと

・今後、どのようなキャリアを築いていきたいか、どのようなスキルを身に付けたいか

・転職の目的は何か?

・なぜ転職しようと考えたのですか?

・何がその会社で実現したら、転職が成功と言えるのか?

・その会社で何を成し遂げたいのか?

・人生の失敗経験、挫折経験、そこから学んだことは何か?

・弊社を志望した理由は何ですか?

最後に大事なこと:会社を逆に選考するつもりで面接を受ける

最後に人事との一次面接でもう一つ大事なことは、会社を逆に選考するつもりで面接を受けるということです。

これは、偉そうとかそういうものではありません。

素直に自分が会社のミッションやビジョン共感できないとか、会社のバリューや行動規範に合わなそうと思えば、お互いに入社しない方が幸せなケースが多いと思います。

なので、変に恐縮せずに、きちんとこちら側も企業を見極める意識は持ちましょう。

まとめ

転職の一次面接(人事面接)で失敗しないための人事面接の特徴と対策についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

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挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」

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「キャリトレ」は、1日5分、レコメンドされる求人に対して「興味がある」を選択することで、自分の本当の価値や新しい可能性を発見できる転職サイトです。

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リクナビNEXT は、20代の約200件の口コミ調査の結果、どの指標においてもNo.1で、全ての人におすすめできる転職サイトです。

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