転職おすすめ!HRコンサルティングベンチャーの識学の決算や戦略を解説(2022年度版)
悩んでいる人
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HRコンサルティングベンチャーの識学への転職を考えていて、識学について色々知りたいです。

困っていること、知りたいこと

転職エージェントから、識学をおすすめされたけど、あまりよく知らない!

HRコンサルティングベンチャーの識学への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!

こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!

筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験や、自身も新卒でメガベンチャー に就職した経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
CareerBiz編集長

今回は、転職市場で人気の高まっているHRコンサルティングベンチャーの識学について知りたい、転職を考えているあなたに、

■本記事の内容

・HRコンサルティングベンチャーの識学の概要

・識学の2022年度第1四半期の決算情報について(2021年6月)

・識学の2022年度第2四半期の決算情報について(2021年9月)

・識学の2022年度第3四半期の決算情報について(2021年12月)

・識学の2022年度第4四半期の決算情報について(2021年4月)

・最近の決算情報から読み取れる識学の戦略についての考察

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。

①会社の現在の業績

②会社の今後の戦略・方針

③会社の事業のビジネスモデル

本記事は、識学の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。

目次

HRコンサルティングベンチャー:識学の概要

識学概要

識学:ロゴ

識学は、会社設立前は福冨氏(現 識学研究室室長)が20年以上前に「意識構造学」として提唱(生産性 向上を実現できる組織とそうでない組織、組織が生産性を向上するために必要なことを追究)していました。

2012年には、現代表の安藤氏が、知人を介して「識学」と出会い、福富氏から「識学」を受講し、識学を修得して、個人事業主と して、識学に基づく組織コンサルティングを実施したことが発端で、「意識構造に着目した独自の 理論である「識学」をより多くの人に知り、活用頂くこと」を目的に、2015年3月に、株式会社識学を設立しています。

識学とは、ヒトの意識構造を分析し、行動を阻害する誤解や錯覚の発生原因を研究した、識学が独自に開発した理論です。

識学とは

識学では、ヒトの思考の癖から生じる誤解や錯覚が個人の行動の質及び量を低下させ、さらに、個人の 集合である組織内で誤解や錯覚が複雑に絡まった結果、組織のパフォーマンスを阻害すると定義されており、この誤解や錯覚の発生要因と解決策を体系化しており、組織運営に活用することで組織の生産性を高める組織コンサルティングの手法となっています。

識学の沿革

識学の主な会社の沿革は以下のようになっています。

・2015年3月:に株式会社識学を設立。マスタートレーニング2nd、3rd、集合研修(マネジメントコンサルティングサービ ス)を企業向けに提供開始。

・2017年3月:評価制度構築(マネジメントコンサルティングサービス)を提供開始

・2017年5月:マネジメントコンサルティングサービスをプロスポーツチーム等のスポーツ分野向けに提供開始

・2017年7月:識学クラウド組織診断(プラットフォームサービス)を提供開始

・2018年2月:識学クラウド動画復習(プラットフォームサービス)を提供開始

・2018年3月:識学クラウド評価制度運用支援(プラットフォームサービス)を提供開始、識学クラウド(プラットフォームサービス)有料契約の開始

・2018年5月:識学クラウド日常業務支援(プラットフォームサービス)を提供開始

・2018年8月:識学クラウドの組織診断機能を活用した事業承継やM&A領域向けサービス、組織デューデ リジェンスサービス(プラットフォームサービス)を提供開始

・2019年2月:東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

・2019年6月:経営者がM&Aを正しく実行できる状態を作り出すことを目的とする「M&A顧問サービ ス(現:経営者のためのM&Aトレーニング)」を提供開始

・2019年7月:株式会社シキラボを設立(100%子会社)、識学導入済み企業を活用したM&Aと資本提携実現のプラットフォーム「識学マッチングプ ラットフォーム」を提供開始

・2019年10月:投資先企業に対する資金面でのサポートに加え、識学理論の実践による事業拡大の実現のサポートを目的としたファンド(識学1号投資事業有限責任組合)を設立、働き方改革推進型の有料職業紹介サービス「識学キャリア」を提供開始

・2020年4月:福島スポーツエンタテインメント株式会社を連結子会社化

・2020年8月:組織コンサルティング事業に関するサービスリニューアル、「識学 基本サービス」を提供開始

・2020年10月:株式会社Surpassを持分法適用関連会社化

識学の事業領域やビジネスモデル

識学:サービス概要

識学では、「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」を企業理念として、以下の8つの事業を中心に展開しています。

■マネジメントコンサルティング事業

・マスタートレーニング:識学のベース理論をM&A領域に応用した特別メニュー

・評価制度構築サービス:組織のベースとなる評価制度を、設計から運用までサポート

・識学浸透パック:経営幹部や管理職の方に対して、マネジメント研修とコンサルティングサービスの両方を実施。

■M&Aトレーニング事業:識学のベース理論をM&A領域に応用した特別メニュー

■識学キャリア事業:成長環境を「求める方」と「持つ企業」マッチングサービス

■識学ファンド事業:企業に出資し、「識学」を活用し成長を促すファンド

■マネジメントカレッジ事業:1日短期集中でマネジメント理論を学ぶ、中間管理職向けのコンテンツ

■講師養成プログラム事業:企業導入向けの社内講師育成プログラム

■新入社員研修事業:識学に基づいた新入社員の意識の向上に特化した研修

■識ゼミ事業:識学が運営する「マネジメントを学ぶ全ての人」の為のコミュニティ

識学:ビジネスモデル

識学のメイン事業である、マネジメントコンサルティング事業のビジネスモデルについてですが、いかの2つから収益を生み出しています。

・独自メソッドである「識学」に基づく組織コンサルティングであるマネジメントコンサルティング

→役務提供を行う講師数の増加に応じて収益が増加

・「識学」に基づく組織運営を継続的に運用するための支援を行う月額ストック型の「プラットフォームサービス」

→契約社数の増加に応じて収益が増加

識学:市場規模と成長ポテンシャル

識学が考えている市場規模と成長ポテンシャルですが、識学の現状の顧客単価に基づく国内市場における成長ポテンシャル1兆1,000億円と推定しています。

また、業種への偏りは少なく、どの業種でも実践可能であることの証明されています。

識学:競合優位性

識学の競争優位性ですが、①経営トップ層へのアプローチ、②論理性、③マンツーマントレーニングの3点が主な特徴としてあります。

また、他にも以下のような競争優位性があります。

■競合優位性

①論理的なメソッドでるため“組織”であればどんな事業においても適用可能で、業種業態に偏りがない顧客基盤を保有。

②マネジメントコンサルティングサービス契約企業様からの口コミでの紹介が中心となっており、識学受講済企業が増えれば、より安定的な顧客拡大が見込める状態。(既存顧客の紹介が7割のため、獲得効率が非常に高い)

③⚫ 論理的かつ汎用性が高い「識学メソッド」と講師育成体制により 講師個人の能力に依存せず、一定基準以上の品質を保有した講師育成が可能。

識学の2022年度第1四半期の決算情報

それでは、識学の2022年度第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。

識学の2022年度第1四半期の全体業績

識学:2022年2月期 第1四半期決算概況

業績ですが、売上高は約8.4億円で、YoYで98.1%の成長なっており、営業利益は-0.3億円となっています。

講師数の増加とプラットフォームサービスの契約社数の増加により、組織コンサルティング事業の売上高が拡大しています。

識学の2022年第1四半期の組織コンサルティング事業業績

識学:セグメント別決算概況-組織コンサルティング事業売上高の推移

組織コンサルティング事業ですが、売上高は各サービスセグメント毎に以下のようになっています。

・組織コンサルティング事業全体売上:7.9億円

・マネジメントコンサルティング売上:5.0億円

・プラットフォームサービス売上:2.2億円

月次プラットフォームサービス売上高は本資料開示時点で8,400万円/月を超える水準まで向上しており、プラットフォームサービス売上比率は30%を超え、収益の安定化に貢献しています。

識学:組織コンサルティング事業KPI

組織コンサルティング事業の識学キャリアの主要KPIですが、以下のようになっています。

・求人登録者数:4294人

・紹介数:303

・求人案件数:281件

マーケティング事業経験者の採用によりスカウティングによる求職者とのコンタクト数が増加し、求人企業へ紹介可能な人材が確保できたため、KPIである紹介数が増加しています。

識学:組織コンサルティング事業トピックス

組織コンサルティング事業の事業トピックですが、以下のトピックがあります。

①2021年4月より、識学キャリアの新サービス「識学式採用業務コンサルティングサービス」を提供開始(現時点で契約社数 8社)

②2020年11月発行の「リーダーの仮面」が出版部数17万部を突破し、中間管理職に特化した「リーダーの仮面塾」セミナーを開催予定

識学の2022年第1四半期のVC事業、ハンズオン事業業績

識学:識学ファンド-VC事業、ハンズオン事業業績

VC事業、ハンズオン事業の識学ファンドの業績ですが、2021年6月 識学1号ファンドの投資先である株式会社アイドマ・ホールディングスが東証マザーズ市場へ上場しています。

また、識学2号ファンド、新生識学成長支援1号ファンドの組成も行い、引き続き幅広いステージの企業へ投資検討を行う予定となっています。

識学の2021年第1四半期のスポーツエンタテインメント事業業績

識学:スポーツエンタテインメント事業 事業ハイライト

スポーツエンターテインメント事業ですが、売上高は0.5億円となっており、営業利益は-0.3億円の赤字となっています。

B2リーグの中で平均観客動員数は昨年度の第12位から第6位へと向上し、最多動員数では第4位を記録しております。

識学の2022年度第2四半期の決算情報

それでは、上記の決済情報を踏まえて、識学の2022年度第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。

識学の2022年度第2四半期の全体業績

識学:2022年2月期 第2四半期決算概況

業績ですが、売上高は約9.5億円で、YoYで77.1%成長なっており、営業利益は1.2億円となっています。

売上高の拡大は、組織コンサルティング事業の好調が主な要因となっています。

識学の2022年第2四半期の組織コンサルティング事業業績

識学:組織コンサルティング事業の売上高推移

 

組織コンサルティング事業ですが、売上高は各サービスセグメント毎に以下のようになっています。

・組織コンサルティング事業全体売上:8.2億円

・マネジメントコンサルティング売上:5.6億円

・プラットフォームサービス売上:2.6億円

月次プラットフォームサービス売上高は本資料開示時点で9,900万円/月を超える水準まで向上しており、プラットフォームサービス売上比率は32.3%まで向上し、収益の安定化に貢献しています。

識学:識学キャリア-人材紹介のKPI

組織コンサルティング事業の識学キャリアの主要KPIですが、以下のようになっています。

・求人登録者数:5325人

・紹介数:356

・求人案件数:316件

・内定数:28人

人材紹介を軸に置きながら、顧客の採用業務支援によって、マッチング精度の向上を狙うための追加サービスである「識学式採用コン サル」「識学式採用フロー構築サービス」を提供しています。

識学の2022年第2四半期のVC事業、ハンズオン事業業績

識学:VCファンド事業・ハンズオン支援ファンド事業-総括

VC事業、ハンズオン事業の識学ファンドの業績ですが、2021年8月 識学1号ファンド第6号案件として株式会社イタミアートへ投資実行しています。

また、株式会社アイドマ・ホールディングスの売却により累計リターンは104%となっています。

識学2号ファンドは、2021年6月に組成完了しファンドレイズ中で、出資総額は1号ファンドを超える金額になる見込みとなっています。

識学の2022年度第3四半期の決算情報

それでは、上記の決済情報を踏まえて、識学の2022年度第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。

識学の2022年度第3四半期の全体業績

識学:2022年2月期 第3四半期決算概況

業績ですが、売上高は約10.0億円で、YoYで38.0%成長なっており、営業利益は0.7億円となっています。

売上高の拡大は、組織コンサルティング事業の好調が主な要因となっています。

識学の2022年第3四半期の組織コンサルティング事業業績

識学:組織コンサルティング事業の売上高推移

組織コンサルティング事業ですが、売上高は各サービスセグメント毎に以下のようになっています。

・組織コンサルティング事業全体売上:8.9億円

・マネジメントコンサルティング売上:5.7億円

・プラットフォームサービス売上:3.1億円

月次プラットフォームサービス売上高は本資料開示時点で11,600万円/月を超える水準まで向上しており、プラットフォームサービス売上比率は35.4%まで向上し、収益の安定化に貢献しています。

識学:識学キャリア人材紹介のKPI

組織コンサルティング事業の識学キャリアの主要KPIですが、以下のようになっています。

・求人登録者数:6646人

・紹介数:375

・求人案件数:349件

・内定数:27人

人材紹介を軸に置きながら、顧客の採用業務支援によって、マッチング精度の向上を狙うための追加サービスである「識学式採用コン サル」「識学式採用フロー構築サービス」を提供しています。

識学の2022年第3四半期のVC事業、ハンズオン事業業績

識学:VCファンド事業・ハンズオン支援ファンド事業

VC事業、ハンズオン事業の識学ファンドの業績ですが、2021年12月新生識学1号ファンド第1号案件として投資実行しています。

また、株式会社アイドマ・ホールディングスの売却により累計リターンは114%となっています。

識学の2022年度第4四半期の決算情報

それでは、上記の決済情報を踏まえて、識学の2022年度第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。

識学の2022年度第4四半期の全体業績

識学:2022年2月期 通期決算概況

業績ですが、売上高は約10.1億円で、YoYで25.4%成長なっており、営業利益は0.8億円となっています。

中長期の継続的な成長のため人件費、採用教育費へ意図的に先行投資を継続しており、組織コンサルティング事業の売上総利益率は引き続き80%後半で推移しています。

来期以降の収益基盤の構築・強化にむけて、早期の講師数増加・新規顧客獲得のための先行投資を行い、利益幅は減少する予定です。

識学:主要な事業KPI

識学:主要な事業KPI

識学:主要な事業KPI

識学の通期での主要KPIですが、以下のようになっています。

・講師一人当たりの売上高:3500万円

・講師人数推移:73人

・求人応募数:4678件

・内定率:1.27率

・入社後から準講師になるまでの期間:69.6日

・一般講師へ昇格するまでの期間:97.8日

・累計契約社数(マネジメントコンサルティング):2,873社

・基本サービス契約社数:563社

識学の2022年第4四半期の組織コンサルティング事業業績

識学:組織コンサルティング事業の売上高推移

組織コンサルティング事業ですが、売上高は各サービスセグメント毎に以下のようになっています。

・組織コンサルティング事業全体売上:8.7億円

・マネジメントコンサルティング売上:5.1億円

・プラットフォームサービス売上:3.5億円

月次プラットフォームサービス売上高は本資料開示時点で13,000万円/月を超える水準まで向上しており、プラットフォームサービス売上比率は40.6%まで向上し、収益の安定化に貢献しています。

識学:識学キャリア人材紹介のKPI

組織コンサルティング事業の識学キャリアの主要KPIですが、以下のようになっています。

・求人登録者数:7931人

・紹介数:254

・求人案件数:357件

・内定数:9人

識学の2022年第4四半期のVC事業、ハンズオン事業業績

識学:VCファンド事業・ハンズオン支援ファンド事業

VC事業、ハンズオン事業の識学ファンドの業績ですが、2号ファンドの出資総額は6.6億円を突破し、1号ファンドを大幅に上回る金額となっています。

また、2022年3月 新生識学1号ファンドの投資先である富士油圧精機株式会社へ識学講師を取締役として派遣しています。

最近の決算情報から読み取れる識学の戦略についての考察

識学:今後の成長戦略

直近の決算から、識学では上記のように今後の経営方針・戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。

■戦略考察

・全体戦略:識学の導入クライアント数を最大化することで、周辺事業で顧客単価を上げていくことで、売上・収益を最大化させる。

識学:組織コンサルティング事業-事業戦略

識学では、主力の組織コンサルティング事業の戦略としては、講師一人あたりの売上と講師数が大きなKPIとして位置づけられています。

もちろん、事業を行う上で講師一人あたりの売上と講師数は非常に重要ですが、中長期的に考えたときには、高い継続率(=顧客満足度)が非常に重要になります。

理由としては、高い継続率や顧客満足度が高くなれば、組織コンサルティング以外の周辺事業での顧客単価の向上や、他社の紹介等に繋がるからです。

まとめ

HRコンサルティングベンチャー企業の識学の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

もし、少しでも迷っているようなら、この記事を参考に、キャリアコーチングのサービスを使ってみることも良いかもしれません。

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