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今回は、転職市場で人気の高まっているECベンチャーのオークファン(aucfan)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・ECベンチャーのオークファン(aucfan)の概要
・オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の決算情報について(2021年2月)
・オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の決算情報について(2021年5月)
・オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の決算情報について(2021年8月)
・オークファン(aucfan)の2021年第4四半期の決算情報について(2021年11月)
・最近の決算情報から読み取れるオークファン(aucfan)の戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、オークファン(aucfan)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
- 1. ECベンチャー:オークファン(aucfan)の概要
- 2. オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の決算情報
- 3. オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の決算情報
- 4. オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の決算情報
- 5. オークファン(aucfan)の2021年第4四半期の決算情報
- 6. 最近の決算情報から読み取れるオークファン(aucfan)の戦略についての考察
- 7. まとめ
ECベンチャー:オークファン(aucfan)の概要
オークファン(aucfan)概要
オークファン(aucfan)は、創業者の武永 修一氏が、大学時代から個人事業主としてインターネットオークション(以下、「オーク ション」といいます。)による商品の出品販売を行っている中で、売上高の拡大を機に、2004年4月、当社の前身となる株式会社デファクトスタンダード(以下、「同社」といいます。)を設立したことでスタートします。
そして、2006年1月に、元DeNAのCTOでMobageを作った、川崎氏からオークション統計サイト (現「aucf an. com(オークファンドットコム)」)を譲り受け、メディア事業としてオークションの価格比較・相 場検索サイトの運営を開始しています。
オークファン(aucfan)の沿革
オークファン(aucfan)の主な会社の沿革は以下のようになっています。
・2007年6月:インターネットメディア「オークファン」の運営を事業目的として、株式会社デファクトスタンダー ドよりメディア事業を新設分割し、株式会社オークファンを設立
・2008年5月:有料会員サービス「オークファンプレミアム」を開始
・2010年8月:スマートフォン向けサイト「aucf an Touch(オークファンタッチ)」の提供を開始
・2012年12月:世界のECサイトの一括検索サービス「グローバルオークファン」を開始
・2013年4月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
・2013年10月:国内最大級のフリーマーケット事業「楽市楽座」を株式会社マーケットエンタープライズより取得
・2014年10月:グランドデザイン&カンパニー株式会社の株式を100%取得
・2015年1月:株式会社マイニングブラウニーの株式を100%取得
・2015年7月:株式会社ディー・エヌ・エーが運営するBt oBマーケットプレイス「DeNA Bt oB market 」を承継した 新設会社である株式会社NETSEAの株式を100%取得
・2017年11月:「お買い得品 EC」の株式会社ネットプライス株式を100%取得
・2020年4月:「在庫管理AI zai coban」リリース
・2020年10月:国内最大級の卸プラットフォーム「NETSEA」が海外バイヤー向け販売サイト「NETSEA Cross- border whol esal e」をオープン
オークファン(aucfan)の事業領域やビジネスモデル
オークファン(aucfan)では、700億件を超える商品売買データと、139万アカウントを超えるSMBの力を結集・統合し、独自の再流通インフラを保有していることを強みとして、中小企業、SMBを中心にトータルEC支援ソリューションを提供することで、小売・流通業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する役割も担いながら、以下の事業を中心に展開しています。
■在庫価値ソリューション事業の展開サービス
・aucfan.com:ネットショッピング・オークション の相場、統計価格比較サービス
・zaicoban(ざいこばん):AIによる時価を可視化し、企業が持つ在庫に関する課題 を特定し、販売価格・品揃えを最適化するサービス。
・タテンポガイド:複雑なネットショップ業務フローを シンプルにするクラウドサービス
・aucfan connect:Amazon特化の出品ツールで、出品作業を簡易化し、出品時間を大幅に短縮
・オークファンプロ Plus:プロが使う相場検索、データ分析 ツール
■商品流通プラットフォーム事業の展開サービス
・Otameshi(オタメシ):「食品ロス」、「衣服の廃棄」などの 問題を削減するため、メーカーから買い取り、お手頃価格で 消費者に提供し、売上の一部支援先団体に寄付するショッピングサイト
・Goodsellers(グッドセラーズ):アキナイの本質的な楽しさを体験し 続ける場を作る、副業支援サービス
・NETSEA (ネッシー):国内最大級 BtoB卸売仕入れプラットフォーム
・NETSEA Cross-border wholesale:ネッシーの海外バイヤー向け販売サイト
オークファン(aucfan)が展開するEC市場の商品在庫の廃棄ロスは、日本国内でも年間22兆円、世界では100兆円を超える規模と言われています。
その中で、社会情勢の変化に伴い、EC市場の活性化、副業ニーズの高まり、企業の滞留在 庫増加など、サービスの潜在マーケットは以下のように拡大しています。
■在庫価値ソリューション事業の展開サービス
・aucfan.com、aucfan connect、オークファンプロ Plus:月額908円×約百万人
・zaicoban(ざいこばん):月額500000万×数万社
・タテンポガイド:月間24000万×数十万社
■商品流通プラットフォーム事業の展開サービス
・Otameshi(オタメシ):年間1.1兆円×目標シェア20%
・NETSEA (ネッシー):国内BtoB EC市場規模年間131.2兆円×シェア獲得目標数%×手数料率8~10%
・NETSEA Cross-border wholesale:越境EC市場規模年間2兆5592億円×シェア獲得目標10%
オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の決算情報
それでは、オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約29.5億円で、YoYで88.4%、成長となっており、インキュベーション事業で、YoY4894.6%の成長となっています。
また、営業利益は約12.2億円となっています。
オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の在庫価値ソリューション事業業績
在庫価値ソリューション事業の業績ですが、以下のような事業進捗となっています。
■Q1
・コロナ禍における大手顧客のマーケティング費用の抑制により新規受注に遅れが発生しています。
・在庫管理AI「zaicoban」の大手向け導入は受注にリー ドタイムを要し売上見込が遅延しています。
■Q2
・在庫管理AI「zaicoban」とネットショップ運営一元管 理ツール「タテンポガイド」を統合し、当社グルー プの強みである中小・SMBをターゲットとする低単価プランの拡販に注力する予定です。
在庫価値ソリューション事業の事業トッピクスとしては、以下の3つのトピックがあります。
■オークファン
・価格改定後に減少傾向が続いていた オークファンの課金会員数は、新型コロナウイルスによる副業ニーズ拡大も影響し、復調傾向となっています。
■新規サービス
・ヤフオク!ストア向けの支援サービス 「ストアセントラル」をリリース。
■タテンポガイド
・大手企業向け在庫管理AIの提供に出遅れもあり、オークファンmの強みである中小企業・SMB向けへ の提供に戦略の見直しを進める。
・タテンポガイド×zaicobanで プロモーション面での連携を開始 SMB向け在庫管理AIの提供に着手。
・自動販売ワンストップソリューションは 中小企業・SMB向けパッケージの開発に着手しています。
オークファン(aucfan)の2021年第1四半期の商品流通プラットフォーム事業業績
商品流通プラットフォーム事業の業績ですが、以下のような事業進捗となっています。
■Q1
・コロナ禍における巣ごもり消費により、商品流通プ ラットフォームの流通量は増加。
・企業の在庫増加により、販売機会が増加。
・Otameshiでは複数商品のセット販売が好調。
■Q2
・NETSEAでの愛媛県との協業を1月よりスタートしています。
・Otameshiでの農林中央金庫との協業を2月よりスタートしており、今後も地方自治体や大手企業との取り組みを強化する予定です。
商品流通プラットフォーム事業の事業トッピクスとしては、以下の2つのトピックがあります。
■NETSEA
・愛媛県との協業を開始しています。
・大手製造・小売企業のサプライヤーが増加しています。(缶詰、フリーズドライの大手メーカー 株式会社宝幸、 流通業界大手のドウシシャなどが新規出展)
・BtoB越境卸売サイト 「NETSEA Cross-border wholesale」をオープン(自治体との取り組みよる日本ならではの商品の拡販を強みに、今 後は東南アジア、北米を中心をターゲットとし、利用拡大に向け たプロモーションを展開。)
■Otameshi
・農林中央金庫となぎさ信用漁業協同組 合連合会と協業しています。
オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約16.8億円で、YoYで119.3%成長となっており、インキュベーション事業で、YoY2396.2%の成長となっています。
また、営業利益は約-43.3億円となっており、インキュベーション事業では、不透明な経済情勢を踏まえ営業投資有価証券の評価替えを積極的に実施し、減損を計上しています。
オークファン(aucfan)の2021年第2四半期の在庫価値ソリューション事業業績
在庫価値ソリューション事業ですが、ビジネス利用アカウント数は、毎月順調にアカウント数が増加しています。
オークファン(aucfan)の2020年第2四半期の商品流通プラットフォーム事業業績
商品流通プラットフォーム事業のNETSEAですが、コロナ特需である感染症対策グッズを除く流通額が前期比140%超の成長となっており、過去最高流通額を更新しています。
営業、開発、プロモーションなど先行投資を強化しています。
商品流通プラットフォーム事業のReValueですが、流通額が前期比で230%超の成長をしており、過去最高流通額を更新しています。
返品窓口、検品体制、物流など先行投資を強化しています。
オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。
オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約17.6億円で、YoYで-16.0%のマイナス成長となっています。
また、営業利益は約-1.0億円となっており、主力事業の売上は成長する一方で撤退事業等の影響により営業利益は減少しています。
オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の在庫価値ソリューションと商品流通プラットフォーム事業業績
注力分野のNETSEA・ReValueBtoBモールの流通額ですが、過去最高を更新しており、以下のような数字となっています。
・NETSEA流通額:約20.3億円(YoY:166%成長)
・ReValueBtoBモール流通額:約1.4億円(YoY:148%成長)
オークファン(aucfan)の2021年第3四半期の在庫価値ソリューションと商品流通プラットフォーム事業トピック
NETSEAの事業トピックの1つ目は、アライアンスによる、 地方・海外の新たな取引先の開拓です。
地方・海外で以下のような取り組みを行っています。
■伊予銀行との取り組み
・ビジネスマッチング契約の締結
・伊予銀行のお取引先企業向けに国内最大級BtoB卸モール「NETSEA」を提供
■Lazadaとの取り組み
※Lazada:インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国で 越境ECを展開する、東南アジア最大級のECプラットフォーム
・NETSEAバイヤーがLazadaへ販路拡大するための特典提供
・NETSEAより 東南アジアで売れる商材をレコメンド
・NETSEAより Lazadaアカウント開設バイヤー特典の提供
・LazadaよりNETSEAバイヤーに向けた特別プランの提供
・1対1でのフォローや現地情報の共有などNETSEAバイヤーへの出店サポート
NETSEAの事業トピックの2つ目は、TVCM配信の開始予定です。
NETSEAの流通額の先行指標であるサプライヤー数は増加しており、更なるサプライヤー獲得を狙いTVCM配信を開始予定となっています。
地方配信からスタートし、順次配信エリアを拡大していく予定です。
NETSEAの事業トピックの3つ目は、多様な決済手段の提供です。
決済最大手GMOグループとの取り組みにより 多様な決済手段の提供が可能になっており、2021年7月から掛け払いに対応しています。
NETSEAの事業トピックの4つ目は、バルク在庫の共同仕入れプラットフォームのリリースです。
取り扱いロットの大きい滞留在庫、余剰在庫などを各バイヤーは共同で仕入れることができます。
オークファン(aucfan)の2021年第4四半期の決算情報
それでは、上記の決算情報を踏まえて、オークファン(aucfan)の2021年第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。
オークファン(aucfan)の2021年第4四半期の全体業績
業績ですが、売上高は通期で約83.4億円で、YoYで6.%の成長となっています。
また、営業利益は約5.8億円となっており、注力事業は売上総利益が122%に成長するも、 GMV拡大のため先行投資を開始し、営業利益は減少しています。
注力分野のNETSEAの流通額ですが、コロナ特需後も高成長を継続しており、以下のような数字となっています。
・NETSEA流通額:約89.0億円(YoY:14%成長)
・NETSEAオークション流通額:約5.2億円(YoY:85%成長)
NETSEAの事業トピックですが、来期は以下の施策が発表されています。
・海外を中心とした新規バイヤー獲得
・オフライン流通を取り込む新規サービス
・取り扱い商材・出展対象サプライヤー拡大
・自治体・大手企業向け運営代行サービス
最近の決算情報から読み取れるオークファン(aucfan)の戦略についての考察
直近の決算から、オークファン(aucfan)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:SMBから大企業までの全ての顧客に対して、商品在庫の最適化サービスを提供しつつ、同様に仕入れのマーケットも拡大することで、流通高の最大化をする。
現在、オークファン(aucfan)では、新型コロナウイルスの影響により、ネット販売に対する需要が喚起されたことにより、市場の拡大が起こっている状態です。
そのため、現在積極的に伸びているEC市場に対して、オークファン(aucfan)は商品価格や在庫状況のデータという独自のマーケットポジションを確立しており、各顧客セグメントに対して、サブスクリプション型でサービスを提供しているため、売上規模の拡大においては、導入社(者)数と単価を上げていくようになるでしょう。
また、同時にそういったツールを提供しつつ、商品流通プラットフォームを拡大できると、流通総額がより伸長して、手数料での収益も拡大していく流れとなります。
まとめ
ECベンチャー企業のオークファン(aucfan)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
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