フリークアウト(Freakout)へ転職!最新の事業戦略、平均年収、入社難易度、福利厚生まで解説
悩んでいる人
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筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験や、自身も新卒でメガベンチャー に就職した経験などを元に記事を製作しております。
CareerBiz編集長
CareerBiz編集長

今回は、転職市場で人気の高まっているデジタルマーケティングベンチャーのフリークアウト(Freakout)について知りたい、転職を考えているあなたに、

■本記事の内容

・デジタルマーケティングベンチャーのフリークアウト(Freakout)の概要

・フリークアウト(Freakout)の2022年度第1四半期の決算情報について(2022年2月)

・フリークアウト(Freakout)の2022年度第2四半期の決算情報について(2022年5月)

・最近の決算情報から読み取れるフリークアウト(Freakout)の戦略についての考察

・デジタルマーケティングベンチャーのフリークアウト(Freakout)の入社難易度

・フリークアウト(Freakout)の平均年収推移

・フリークアウト(Freakout)の福利厚生や働く環境

を、わかりやすく解説していきたいと思います。

転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。

①会社の現在の業績

②会社の今後の戦略・方針

③会社の事業のビジネスモデル

本記事は、フリークアウト(Freakout)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。

2020年の決算情報から時系列でフリークアウト(Freakout)の業績を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

目次

デジタルマーケティングベンチャー:フリークアウト(Freakout)の概要

フリークアウト(Freakout)概要

フリークアウト:ロゴ

フリークアウト(Freakout)は、2010年10月にIT エンジニアで、アドテクノロジー分野で起業・ M&Aの経験を持っていた本田 謙氏が、アメリカで起きた広告の新しいイノベーションの RTB(Real-Time Bidding)を日本でも立ち上げるため、フリークアウトを創業しています。

事業としては、創業者の本田氏が、RTBのバイサイド側のDSP開発を自宅オフィスで一人ひたすら続け、また同時にセルサイド側のSSP事業の立ち上げを呼びかけたところから、フリークアウトの事業はスタートしています。

フリークアウト(Freakout)を理解するためのデジタルマーケティング(広告)用語

フリークアウト:純広告とRTB取引の違い

フリークアウトのビジネスやビジネスモデルを理解するために、皆さんが恐らく聞き慣れない、RTBやDSPの用語について解説したいと思います。

まず、RTBReal Time Bidding)とは、インプレッション(広告の表示回数)ごとに入札形式で広告枠を自動的に売買する手法です。

RTBが流行る前は、TVCMのようにいわゆるメディアの会社などが表示回数(期間)や値段などをあらかじめ決めている純広告が主流でした。

しかし、RTBは純広告と違い、1インプレッション毎にアクセスしてきたユーザーの属性を分析し、そのユーザーに合わせて広告を配信し、1インプレッション毎に入札形式で広告枠を売買しています。

※皆さんが、Amazonで買おうと思っていた商品の広告が、全く関係ないwebページの広告などに出てきたことあったりしますよね?

これは広告を出稿する側からすと、ターゲットに設定しているユーザーに近しい効果的なリーチができるメリットはあるものの、入札形式のため入札単価が低すぎると、全然広告が配信されないデメリットなどはありますが、純広告と比べると遥かにコスパの良いシステムで、現在、デジタルマーケティングの世界ではRTBは当たり前の仕組みになっています。

フリークアウト:DSP仕組み

次に、DSPを解説したいと思います。

DSPとは、Demand-Side Platformの略で、広告主や広告代理店が、広告主の利益を最大化するために効率的にインターネットの広告の買付を行い、配信プラットフォームのことです。

具体的に、広告主や広告代理店からすと、DSPを利用するメリットは3つあります。

①興味関心の高いユーザーにターゲットを絞り、配信することができる

→ユーザーのCookie情報(「性別」「年代」「嗜好性」「行動履歴」など)をもとに、セグメントをかけることができ、自社の製品やサービスに興味関心の高いユーザーにターゲットを絞り、広告を配信することができます。

②類似ユーザーをターゲティングして、広告配信することが出来る

→過去に製品の購入や資料を請求したユーザーと類似した行動をとるユーザーをターゲティングして、広告配信することが出来る機能があります。

③広告運用者の工数削減

→今までは、手作業で入札単価の調整や広告配信の調整を行っていましたが、DSPならそれらの作業を半自動で最適化することができます。

フリークアウト(Freakout)の沿革

フリークアウト(Freakout)の主な会社の沿革は以下のようになっています。

・2010年10月:株式会社フリークアウトを創業

・2011年1月:国内初のDSP「FreakOut」をリリース

・2012年4月:米国法人を設立

・2013年6月:株式会社インティメート・マージャーを設立し、DMP 事業を開始。

・2013年10月:アジア拠点としてシンガポール法人を設立

・2013年12月:M.T.Burn 株式会社を設立し、スマートフォン向けネイティブアドネットワーク事業を開始。

・2014年6月:東京証券取引所マザーズ市場に上場

・2016年5月:モバイルマーケティングプラットフォーム「Red」をリリース

・2016年6月:株式会社 IRIS を設立し、IoT 型デジタルサイネージ事業を開始。

・2017年1月:持株会社制へ移行し「株式会社フリークアウト・ホールディングス」へ商号変更

・2017年8月:株式会社 adGeek を連結子会社化して、アジア全域で広告トレーディングデスク事業及びメディアマネタイズ支援へ。

・2019年1月:Playwire, LLC を連結子会社化し、米国をはじめとする英語圏へ事業拡大。

・2019年10月:株式会社インティメート・マージャーが東証マザーズに上場

フリークアウト(Freakout)の事業領域やビジネスモデル

フリークアウト:事業領域

フリークアウト(Freakout)では、「人に人らしい仕事を。」をミッションとして、以下の事業を中心に展開しています。

また、フリークアウト(Freakout)が展開する以下の事業は基本的に、広告枠の仕入れを行い、広告主や広告代理店、OEM提供先に対して、以下のサービスを提供して、利用料を支払ってもらうB2Bのビジネスモデルとなっています。

■株式会社フリークアウトで展開サービス

・Red:月間約4,500 億インプレッションに及ぶ業界最大級のモバイル広告枠在庫を保有し、最先端の独自機械学習エンジンを搭載したモバイル特化型のマーケティングプラットフォーム。

・FreakOut DSP:適正な価格で広告主様にとって必要な広告表示機会だけを買い付け、広告効果を最大化するデマンドサイドプラットフォーム

・MOTHER:様々なユーザーデータを資産化し、その情報をマーケティングデータとして分析・活用まで一気通貫することが出来るプラットフォーム

・ASE:流通・小売事業者の集客・顧客分析の効果及び利便性向上を実現するマーケティングプラットフォーム

・LayApp:アプリを保有するクライアント様の収益機会の最大化を支援するマーケティングプラットフォーム

・Poets:コンテンツ UI と親和性の高い広告フォーマットを活用した、ユーザー体験を損なわずに広告体験を提供することができるアドプラットフォーム

・Red for Publishers:デジタルメディア様のアドプラットフォームを構築し、CPM 単価の高いプレミアム広告枠の開発と広告事業に必要な販売・オペレーションまで全てを一気通貫で支援

■子会社展開事業

・IRIS:次世代デジタルサイネージの開発および広告枠の販売

・本田商事:アプリ特化型コンテンツビジネスのクロスボーダーPR支援事業、海外メディア事業

・インティメート・マージャー:データマネジメントプラットフォームの提供・構築支援、データ活用コンサルティング

・Playwire:メディア収益化プラットフォーム事業

・adGeek Marketing Consulting:マーケティングオートメーションプラットフォームを活用したトレーディングデスク事業、メディアマネタイズ支援事業

・Digitiv:デジタル専業のクリエイティブエージェンシー事業

・Dot gf:デジタル専業のパフォーマンスエージェンシー事業

・PT Gema Teknologi Cahaya Gemilang:データを活用したプログラマティック広告運用・データサイエンスを得意とするデジタル専業代理店

・Silverpush:映像・画像・ビーコン認識技術をコアとしたクロスデバイスターゲティング広告システム事業

・FreakOut Shinsei Fund:スタートアップ企業等への出資を行うコーポレートベンチャーファンドの運営、国内外の投資先スタートアップ企業の事業支援

フリークアウト(Freakout)の2022年度第1四半期の決算情報

それでは、フリークアウト(Freakout)の2022年度第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。

フリークアウト(Freakout)の2022年度第1四半期の全体業績

フリークアウト:連結売上高およびEBITDA推移

業績ですが、売上高は約82.9億円で、YoYで23%成長となっており、EBITDAは9.9億円となっており、YoYで175%で成長しています。

国内は、国内事業の売上は、①新収益認識基準適用 (売上減少要因) 、②デジタリフト社非連結化(売上・EBITDA減少要因) の影響で減少しており、一方、EBITDAは同影響を加味しても動画・Connected TV領域の成長を中心に過去最高水準の3.3億円となっています。

海外は、Playwireの順調な成長等で、売上・EBITDAともに過去最高を大幅更新しています。

フリークアウト(Freakout)の2022年第1四半期の広告事業業績

フリークアウト:国内事業 売上・EBITDA内訳

国内の広告事業の業績ですが、売上高は17.5億円となっています。

売上は、新収益認識基準/デジタリフトの非連結化の影響を除くと、YonYで14%程度成長しており、EBITDAはYonYで1.6億円→3.3億円と2倍強の成長を達成しています。

フリークアウト:動画・Connected TV広告の状況

国内広告事業のDSPと動画事業ですが、• Red・Scarlet合計の売上が、YonY+100%を超える成長となり、重要な成長ドライバーとして、第2四半期も成長を継続する見込みです。

フリークアウト:フリークアウト海外拠点実績

フリークアウト海外拠点ですが、全体での売上高は8.0億円となっており、EBITDAは0.6億円となっています。

新型コロナの影響を一部(ベトナム、フィリピン)受けつつも、過去最高益となっており、マレーシア法人が黒字化(インドネシア、台湾、中国に続き収益源へ)となっています。

フリークアウト(Freakout)の2022年第1四半期の海外事業業績

フリークアウト:海外グループ事業 売上・EBITDA 内訳

フリークアウトの海外グループ事業の売上高は、60.3億円となっており、EBITDAは8.1億円となっています。

米国のPlaywireは高粗利率のメディアの成長や一部メディアの売上目標達成による追加インセンティブによりEBITDAは計画を上回る成長を達成しています。

また、APACは、各社とも順調に進捗し、全体としてEBITDAに貢献しています。

フリークアウト(Freakout)の2022年度第2四半期の決算情報

それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、フリークアウト(Freakout)の2022年度第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。

フリークアウト(Freakout)の2022年度第2四半期の全体業績

フリークアウト:連結売上高およびEBITDA推移

業績ですが、売上高は約62.0億円で、EBITDAは5.2億円となっています。

国内事業は第1四半期比で売上微増(+0.2億円)も、粗利率の高い動画・Connected TV領域が順 調に成長し、増益となっています。

海外事業は閑散期であるものの、前年同四半期比で成長継続しています。

フリークアウト(Freakout)の2022年第2四半期の広告事業業績

フリークアウト:国内事業 売上・EBITDA内訳

国内の広告事業の業績ですが、売上高は17.7億円となっています。

売上:動画・Connected TV領域が成長も、Poets減により前年同四半期比、前四半期比いずれも横ばいとなっています。

営業利益は、4.6億円となっており、上記利益率の高い領域の売上成長が要因となっています。

フリークアウト:動画・Connected TV広告の状況

国内広告事業のDSPと動画事業ですが、 Red・Scarlet合計の売上が、YonY+100%を超える成長となり、第3四半期は広告需要期の反動で一時的に売上が落ち、第4四半期以降再び成長回帰を想定しています。

フリークアウト:フリークアウト海外拠点実績

フリークアウト海外拠点ですが、全体での売上高は9.2億円となっており、EBITDAは0.5億円となっています。

中国が非常に好調に成長し、その他の拠点も引続き堅調に推移しています。

フリークアウト(Freakout)の2022年第2四半期の海外事業業績

フリークアウト:海外グループ事業 売上・EBITDA 内訳

フリークアウトの海外グループ事業の売上高は、38.7億円となっており、EBITDAは2.5億円となっています。

米国のPlaywireは第2四半期も計画通り堅調な成長を継続し、利益面では計画比プラスとなっています。

また、APACは、ローシーズンに売上面で苦戦しつつも利益は確保し計画比プラスとなっています。

最近の決算情報から読み取れるフリークアウト(Freakout)の戦略についての考察

フリークアウト:中期経営戦略

直近の決算から、フリークアウト(Freakout)では上記のように今後の経営方針・戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。

■戦略考察

・全体戦略:データ解析の資産を最大限に活かし、広告やweb、モバイル以外の領域やデバイスでのサービスも展開して、収益を最大化させる。そして、新規の収益の確立。

現在、フリークアウト(Freakout)がメインで事業展開を行なっているwebやスマホでの事業領域はこれからも市場は伸びつつも、ある程度は型が決まってきているため、あとはひたすらシェアを獲得していくフェーズになっています。

その一方で、海外展開や、スマホ以外のデバイスでのデータを活用した広告配信や、流通・小売領域や金融領域など、データ解析・活用ができる分野に対して、フリークアウトはデータ解析や機械学習のノウハウを持って、参入できる余地があります。

国内でも機械学習の分野で膨大なデータ解析をしている会社はそこまでいないため、フリークアウトの広告のデータ解析のノウハウはかなりの強みがあると考えられるため、特に他分野でのデータ解析のツール提供やコンサルティングは伸びていく可能性があります。

デジタルマーケティングベンチャーのフリークアウト(Freakout)の入社難易度

フリークアウト(Freakout)の転職難易度は高いです。

フリークアウトが扱う領域は広告のデータを扱っているのと、変数が非常に多い複雑なプロダクトを展開しているため、エンジニアだけでなく、ビジネスサイドの人間も高い論理的思考や広告の知識が求められます。

そのため、フリークアウトでは採用においては、自ら業務を進めれる自律的な人や、知的体力のある人、仮説思考ができる人などが求められています。

フリークアウト(Freakout)の平均年収推移

転職を検討するにあたって、年収は非常に気になるポイントですよね?

フリークアウト平均給与推移

フリークアウト(Freakout)の最新版の平均年収は、808万円となっており、新規上場のITベンチャーとしては、平均給与はかなり高いですが、ホールディングスの社員分だけしか現在は反映されていないため、恐らく数年前の650万円前後が全社員の給与水準くらいかと推察されます。

フリークアウト(Freakout)の福利厚生や働く環境

フリークアウト(Freakout)では、以下のような福利厚生があります。

・フリーランチ:社員 2 名以上でランチミーティングを開催する場合は、ランチ代が会社負担

・フリースナック/フリードリンク:オフィスにあるお菓子、ジュースは無料で食べ放題/飲み放題

・リフレッシュ休暇:勤続 3 年目で 3 日間、勤続 5 年目で 5 日間の有給休暇を付与

・バースデー休暇:誕生月に使用できる有給休暇を 1 日付与

・勉強会開催:各チームが定期的に社内勉強会を開催

・Progate 無料受講:オンラインプログラミング学習サービス「Progate」の有料学習コースを全額会社負担で受講することが可能

・オンライン英会話サービス受講料負担:社員の自己成長を支援するため、提携のオンライン英会話サービスの一部受講料を会社が負担

・書籍購入費・セミナー参加費負担:業務に関わる技術書や雑誌の購入費・セミナー参加費などが会社負担となる制度

・OSS コミッター手当:いずれかのオープンソースにコミットをし、その内容が一定の基準を満たすと 3 万円/月の手当を支給

・Tech Day:2 週に 1 度、金曜日を 1 日 Tech day とし、業務延長で各自、自由に課題設定しチャレンジする機会を設けています

・通勤手当(上限3万円)

フリークアウト(Freakout)では、様々な福利厚生が整えられていますが、研修系の福利厚生が充実しているため、思いっきり成長したいと思う人には良い環境かもしれないです。

また、フリースナック/フリードリンク制度は地味に嬉しい制度ですよね。

まとめ

デジタルマーケティングベンチャー企業のフリークアウト(Freakout)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。

しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので

やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。

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