【例文付き】第二新卒の失敗しない職務経歴書での自己PR書き方・面接での伝え方

困っていること、知りたいこと

第二新卒として、転職活動を考えているけど、どのように転職活動で自己PRしたら良いのかわからない。

履歴書や職務経歴書で自己PRはどのように書いたら良いのかわからない。

面接で自己PRを求められた時にどのように答えたら良いのかわからない。

こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!

筆者の私は、転職3回、計50社ほどの大手企業からベンチャー企業までの選考の受けた経験やHRの業務経験などを元に記事を製作しております。

そこで、今回は第二新卒として転職を考えて、自己PRについて悩んでいるあなたに、

・採用マーケットにおける第二新卒の需要について

・第二新卒での転職活動を成功に導くポイント

・失敗しない履歴書・職務経歴書の自己PRのポイント

・面接で失敗しない自己PRを伝えるポイント

第二新卒の企業側の需要とは?中途採用と第二新卒の違いとは?

まずは第二新卒とは何なのか、解説したいと思います。

第二新卒の定義は、新卒のように明確な基準はなく、おおよそ新卒で入社した会社で入社3年以内に転職活動をする人が該当します。

年齢で考えると、4年制大学もしく大学院から卒業から考えると25~27歳前後の人が当てはまります。

入社4年目以降の人の転職は、一般中途採用(キャリア採用)などと呼ばれることが多いです。

中には、第二新卒ということで「我慢が足りない」、「スキルが乏しい」などと企業に思われて、第二新卒は転職に不利になるのではないかと心配する方もいるのではないでしょうか?

しかし昨今、「新卒の3割が3年以内に辞めてしまう」とも言われており、第二新卒にあたる層は企業にとって常に人材不足だったりします。

むしろ、図の方に企業の約65%は積極的と回答しており、第二新卒の需要は高いと言えます。

人不足ということもありますが、なぜ第二新卒の需要が高いのか、気になる人も多いと思います。

実は世の中の経営者や人事など採用に関わっている人は第二新卒に対して、以下のような思い込みを持っている場合が多いです。

また、私自身も多くの中途採用(キャリア採用)での面接で、第二新卒の方と関わる中で以下のような感想は実体験と持っていました。

①第二新卒は年齢も若いため、前のめりにやる気を持って仕事に取り組んでくれるかもしれないという思い込み

②第二新卒は仕事のやり方やマインドセットなどもそこまでガッチリと定まってなく、素直さや柔軟性があり、新しい仕事も任せやすいという思い込み

第二新卒は仕事のやり方やマインドセットなどもそこまでガッチリと定まってなく、会社の社風などに染めやすいという思い込み

④第二新卒はそこまでスキルも高くない場合があり、現場の社員が心理的に新卒のようにマネジメントしやすいという思い込み

⑤第二新卒は新卒と比べてビジネスマナーや仕事の進め方といった、いわゆるビジネスマンの基本となる教育をおこなわなくていいので教育上のコストが抑えらるという思い込み

このように第二新卒の人気は高く、さらに第二新卒を新卒と同じように将来の幹部候補生として考える企業も少なくはありません。

第二新卒での転職活動を成功に導くポイント

第二新卒の場合は、即戦力としてスキルはあまり重要視はされません。

むしろ、以下のようなことが第二新卒は書類選考や面接で評価されます。

・ビジネスマンとしての基礎能力の高さ(論理的思考能力、コミュニケーション能力、実行力)

・社風とのマッチ度の高さ(マインド、カルチャーへのフィット)

・キャリアプランと会社とのマッチ度

第二新卒の場合、やはり早く会社を辞めてしまった人という先入観は多少は残っているため、特に3番目のキャリアプランとのマッチ度がズレている、もしくは本人の思考がきちんと整理されていないと判断されるとマイナス評価をされる可能性は高くなります。

そのため、自分のキャリアプランに関しては徹底的に言語化しておくことをオススメします。

具体的には以下の記事に転職の軸の作り方について書いているため、この記事を参考にしてみてください。

戦略的キャリアアップを行うための転職の軸の作り方・軸のずらし方

 

失敗しない履歴書・職務経歴書の自己PRのポイント

次に履歴書や職務経歴書を書く上で、大事なポイントを紹介したいと思います。

文章が論理的かつ構造的になっていること

当たり前の話ですが、よく文章を書くときは読み手のことを意識しましょうということは聞いたことある人も多いと思います。

ビジネスにおいて、読み手のことを意識した文章とは文章が論理的かつ構造的になっていることです

書類選考は、ほとんど場合が何十分もじっくり文章を見て判断するような場合は少なく、ほとんどが3~5分程度でさっと判断する場合が多いです。

そのため、文章が論理的かつ構造的になっていないと、頭に自然にスッと内容が入ってこないのと、論理的思考能力が判断される場合も考えられ、書類選考で落とされる可能性が高いです。

ちなみに、私が書類選考を何百人とした時に、職務経歴書の文章が論理的かつ構造的になっている人は私の観測範囲ですが、5割くらいしかいませんでした。

さらに、実験的に文章が論理的になっていない人を他のポイントで評価して、何人か面接してみたこともありますが、やはり面接のコミュニケーションとしても、話がまとまっていなかったり、論理的ではないと感じる人は100%くらいの印象でした。

職務経歴書の自己PRではマインド面ではなく、スキル面の強みを書く

基本的には先ほど挙げた文章を論理的かつ構造的に書くことは当たり前として、、さらに大事なポイントはマインド面ではなく、スキル面を書くことです。

理由は自己PRの欄に自分のマインド面を書かれても評価しずらいのと、具体的にこの人はどんな人なのかがわかりにくいということがあります。

逆にスキル面が書かれていると、より具体的にその人のことがイメージしやすくなります。

具体的には以下のような形がオススメです。わかりやすいように悪い例も記載しておきます。

・悪い例の書き方(営業の人を想定してます)

私の強みは、何事にも諦めず挑戦し続けることです。例えば・・・。

・オススメの書き方(営業の人を想定してます)

私の強みは、営業での案件の商談化(アポイントの設定)を高い確率で成功させることです。

商談化の成功率が高い要因は主に3つあると考えております。

1つは、リストに記載のある案件は必ず期限内に実行します。

2つ目は・・・。

いかがでしょうか?悪い例の人よりも、オススメの例の人の方が仕事を任せたら、どんなことができるのかイメージできますよね?

なので、自己PRでは抽象的なマインド面ではなく、実績や数字なども入れながら、具体的なスキルを書いた方が面接官に伝わると思います。

その他の、職務経歴書を書くポイントはこちらの記事に書いてますので、参考にしてみてください。

面接で会ってみたいと思わせる職務経歴書の書き方ノウハウまとめ

面接で失敗しない自己PRを伝えるポイント

まず、先ほどの履歴書や職務経歴書を書く上で大事なポイントと同様に意外と多くの人ができていないポイントを紹介します。

中途採用の面接で評価される論理的思考能力やビジネスコミュニケーション能力

この論理的思考能力やビジネスコミュニケーションも意外とあまりできていない人も多かったりします。

そのため、以下のことに気をつけて面接でのコミュニケーションを行うことをオススメします。

①まず結論から述べて、構造的かつ簡潔に説明する。

②質問されたことに、素直に聞かれたことだけを答える。質問されていないことをダラダラと喋らない。

③質問の意図や内容などを正しく汲み取ってから、回答する。少しでも疑問や認識の齟齬がありそうなら、その場できちんと質問する。

何度も申し上げますが、上記の3つですが、第二新卒の方でなくともできていない社会人が多かったりします。

しかし、この3つはビジネスコミュニケーションとして、普段の業務でも使う必要最低限のできて当たり前のことだと考えてください。

そのため、もし今の時点で自分はできていないと思う第二新卒の方がいましたら、普段から意識して癖を付ければ改善できることなので、普段の仕事からかなり意識して改善を試みてください。

②に関しては、聞いてもいないことをダラダラと話し続けられると、面接官としてはかなり印象が悪くなってしまいます。

さらに、③に関しても、できないと「この人は話を聞かない人」、「仕事で指示しても、理解していないのに勝手に進めて後で手戻りが発生しそうな人」など、印象が悪くなってしまうので、もし、面接官の質問の内容が意図がわからない場合は、素直にもう一度聞き直して、意図を確認しながら回答することが良いです。

面接の自己PRはマインド面ではなく、スキル面を伝える

これも何度も申し上げますが、履歴書と職務経歴書と同じです。

面接官としては候補者から面接でマインド面を伝えられても、評価しずらいというのが本音です。

しかし、第二新卒での面接の場合に限っては、マインド面も重視されます。

そのため、オススメなのはスキル面を中心に自己PRを伝えつつ、具体的なエピソードの中でご自身のマインドの一端がわかるように説明することです。

さらに、そのマインドはその会社の行動規範などに書かれている項目に該当するようなエピソードだとなお良いと思います。

・オススメの書き方(※営業職の人を想定)

私の強みは、営業での案件の商談化(アポイントの設定)を高い確率で成功させることです。

商談化の成功率が高くできている要因は主に3つあると考えております。

1つ目は、リストに記載の案件は必ず期限内に実行します。期限内に実行するために、事前に1週間分の行動計画をバッファ込みで見積ってから実行に移します。

2つ目は事前にお客様の情報を徹底的にリサーチを行い、商材へのニーズの確度について仮説を立てながら、コミュニケーションを取るようにします。

そして、仮説が間違っていた場合はお客様へのヒアリングを行い、無理に押し売りなどをせず、お客様のメリットを考えて、次の行動をどうすべきか考えておりました。

3つ目は….。

いかがでしょうか?上記の人から営業力というスキル以外に、以下のようなビジネスマンとしての基礎能力やマインド面のアピール要素を読み取ることはできると思います。

・仕事の実行力、やりきり力がある。(仕事に対してのやる気やプロ意識が高そう)

・仕事の段取り力や計画力がある。

・仕事の仮説検証力、思考力、プランニング能力がある。

・お客様(クライアント)を大事にしてコミュニケーションを取ることができる。

このような形で面接では自己PRができるとグッと選考突破への可能性は高くなると思います。

第二新卒で未経験職種や異業種への転職のポイント

第二新卒の方だと、未経験職種や異業種への転職を考える人も多いと思います。

また、未経験職種への転職に関しては第二新卒の人の方がかなり有利な側面もあったりします。

マイナビが2017年5月に、学校を卒業してから3年ほどの人が多い、全国20~27歳の直近1年以内に転職をした人100人に行ったアンケート調査では、「職種・業界ともに違う企業に転職した人」は61%、「職種が違う企業に転職した人」は10%、「業界が違う企業に転職した人」は10%という結果が出ました。実に81%の人が未経験の職種・業界にチャレンジし、転職に成功しています。

未経験職種や異業種への転職を考えている方も、こちらの記事に具体的なノウハウのポイントを紹介しておりますので、参考にしてみてください。

未経験職種や異業種への転職でも転職活動を成功に導くポイント

まとめ

ここまでご紹介してきたことから、決して第二新卒の転職も難しくないことがご理解いただけたのではないでしょうか。

第二新卒の転職は単なる中途採用とは異なり、新卒と同じくらい幅広い業界、職種の選択肢が広がっています。

是非、この記事を参考に第二新卒としての転職活動を成功させてみてください。

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