困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、サイバーエージェントをおすすめされたけど、あまりよく知らない!
サイバーエージェントへの転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回はメガベンチャーの1社であるサイバーエージェント(Cyberagent)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・サイバーエージェント(Cyberagent)の概要
・サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第1四半期の決算情報について(2020年1月)
・サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第2四半期決算情報について(2020年4月)
・サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第3四半期の決算情報について(2020年7月)
・サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第4四半期の決算情報について(2020年10月)
・サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年通期の決算情報について(2020年10月)
・最近の決算情報から読み取れるサイバーエージェント(Cyberagent)の戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
- 1. メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の概要
- 2. メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第1四半期の決算情報
- 3. ITメガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第2四半期の決算情報
- 4. メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第3四半期の決算情報
- 5. メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第4四半期の決算情報
- 6. メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年通期の決算情報
- 7. 最近の決算情報から読み取れるサイバーエージェント(Cyberagent)の戦略についての考察
- 8. まとめ
メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の概要
サイバーエージェント(cyberagent)は1998年に創業者の藤田晋氏が名著ビジョナリーカンパニーを読んだことをきっかけに「ソニーやホンダのような社会に大きな影響を与える偉大な会社を作りたい」という思いを持って、設立された会社です。
創業では、クリック保証型の広告事業を行い、そこから約2年で当時の史上最年少上場として、東京証券取引所マザーズに上場を果たします。
創業から約20年を経過し、サイバーエージェントは現在、Abema TVを中心としたメディア事業、ゲーム事業、広告代理店事業を中心に複数の事業を展開しており、特に近年はAbema TVへの投資を強めています。
詳しい歴史は、サイバーエージェント社のHPにある、こちらの 3分でわかるサイバーエージェント ~創業ストーリー編~ をご覧になってみてください。
メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第1四半期の決算情報
それでは、2020年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約1156億円でトレンドとしては上昇傾向です。営業損益は約77億円でYoYで見ると、44.6%と高い成長率を誇っています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第1四半期のインターネット広告事業業績
主力コア事業のインターネット広告(広告代理店)事業はずっと右肩上がりで成長しております。
さらに、先日にはついにインターネット広告がテレビ広告の予算を超えたことや、サイバーエージェントがオフラインマーケティングが得意な総合広告代理店の電通や博報堂の時価総額を抜いたことで話題にもなりました。この傾向は引き続き、さらなる成長が期待できるでしょう。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第1四半期のゲーム事業業績
2つ目の主力コア事業のゲーム事業はここ近年、他のゲーム企業と同様に、2016年頃から横ばい傾向が続いている状態です。
ただし、他のゲーム企業と比べるとしっかりと新規のゲームタイトルがある程度成果を出していることが上記のグラフから読み取れることができます。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第1四半期のメディア事業業績
最も注力をしているAbema TVを中心としたメディア事業ですが、増収傾向が続いていますが、営業損益は年間ベースでずっと約200億円くらいの損失が出ています。
Abema TVは現在、収益はユーザーからの有料課金と番組内の広告料金から成り立っており、その内訳は有料課金と番組内の広告料金は半々くらいになっており、有料会員は59.3万人で月額料金が960円のため、月次で約5.7億円の売上があります。
ITメガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第2四半期の決算情報
それでは、上記の前々回の決算情報を踏まえて、サイバーエージェントの第2四半期決算の情報を見てみたいと思います。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第2四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約1291億円(前々四半期は約1156億円)で前回に引き続きトレンドとしては上昇傾向です。さらに、前々四半期比較においても、約10%の成長をしています。
営業利益は124億円(前々四半期は約77億円)で前々四半期比較で約63%成長で、YoY比較で見ても、45.3%と非常に高い成長率を誇っています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第2四半期のインターネット広告事業業績
主力コア事業のインターネット広告(広告代理店)事業はずっと右肩上がりのトレンドで成長しており、前々四半期比較で約8%、YoY比較で約9.2%の成長です。
先日、ついにインターネット広告がテレビ広告の予算を超えたことや、サイバーエージェントがオフラインマーケティングが得意な総合広告代理店の電通や博報堂の時価総額を抜いたことで話題にもなりました。
この傾向は長期的には引き続き続く可能性もありますが、今回のコロナの影響によって、次回の四半期の決算に大きな影響が出てくる可能性が高く、それがどれくらいの影響になるのかは予測することができません。
サイバーエージェントはインターネット広告企業の最大手であると同時に、大手企業のクライアントの保有率も非常に高いため、サイバーエージェントのインターネット広告事業の影響度が業界の1つの指針と考えても良いかもしれませんので、次回の3Q決算の情報は要チェックになるでしょう。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第2四半期のゲーム事業業績
2つ目の主力コア事業のゲーム事業はここ近年、他のゲーム企業と同様に、2016年頃から横ばい傾向が続いていましたが、今回の2Qでは大きく成長をしました。
新規でリリースされた、「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」が大きく成長したことと、既存ゲームタイトルの「プリンセスコネクト Re:Dive」の成長も大きく寄与しています。
2020年はあと3つの新規ゲームタイトルのリリースが予定されており、今後の成長にも期待がかかります。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第3四半期のメディア事業業績
現在、最も注力をしているAbema TV(新名称:ABEMA)を中心としたメディア事業ですが、長期的には増収傾向が続いていますが、直近では少し横ばい傾向になっていたものの、今回の2Qではコロナの在宅時間が増えた影響などもあり、全四半期比較で13%の成長をして、売上も138億円となっており、営業損益は特に傾向が変わっていないため、利益率は多少改善されている形となっています。
ABEMAは現在、収益はユーザーからの有料課金と番組内の広告料金から成り立っており、その内訳は有料課金と番組内の広告料金は半々くらいになっています。
有料会員は67.6万人(前々四半期:59.3万人)で前々四半期比較で約13%も成長しており、月額料金が960円のため、月次で約6.4億円(前々四半期:5.7億円)の売上があります。
ABEMAではオリジナル番組も注力しており、直近では、浜崎あゆみさんとAvex社長の松浦氏のサクセスストーリーを描いた話題作の「M 愛すべき人がいて」などが放映されており、こういったオリジナル番組がどれくらい成長に寄与しているのかが注目です。
メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第3四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、サイバーエージェントの第3四半期の決算を見てみたいと思います。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第3四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約1128億円(前四半期は約1291億円)で、新型コロナウイルスの影響はあったものの、YoYで0.7%減程度に止まっています。
営業利益は88億円(全四半期は約124億円)でYoY比較で -12.3%となっています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第3四半期のインターネット広告事業業績
主力コア事業のインターネット広告(広告代理店)事業は、新型コロナの影響を受けるも、他のインターネット広告関連企業の業績と比較すると、影響は軽微な印象があります。
インターネット広告事業では、強化分野として、AIを活用した広告効果の最大化を狙った、サービスを展開しています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第3四半期のゲーム事業業績
2つ目の主力コア事業のゲーム事業はここ近年、他のゲーム企業と同様に、2016年頃から横ばい傾向が続いており、売上は約367億円、営業利益は約75.8億円となっています。
QoQでは周年記念の反動はあるものの、新規リリースされた「プリンセスコネクト」の中国版の売上貢献もあり、堅調に推移しています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第3四半期のメディア事業業績
現在、最も注力をしているABEMAを中心としたメディア事業ですが、長期的には増収傾向が続いています。
ABEMAの広告収入に新型コロナウイルスの影響があったものの、売上は133億円で、YoYで19.2%の成長となっています。
営業利益は、-40億円となっており、これまでの傾向と大きくは変化していません。
ABEMAは現在、収益はユーザーからの有料課金と番組内の広告料金から成り立っており、その内訳は有料課金と番組内の広告料金は半々くらいになっています。
有料会員は72.9万人(前四半期:67.6万人)で前四半期比較で約7%成長しており、月額料金が960円のため、月次で約6.9億円(前四半期:6.4億円)の売上があります。
ABEMAではオリジナル番組も注力している一方で、公営ギャンブルの放送なども行なっています。
特に「競輪チャンネル」の取扱高が、72億円となっており、paypayでのチャージも可能になったことから、QoQで倍増の成長をしています。
メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年第4四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、サイバーエージェントの第4四半期の決算を見てみたいと思います。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第4四半期の全体業績
業績ですが、売上高は四半期で約1208億円(前四半期は約1128億円)で、YoYで8.1%の成長になっています。
営業利益は53億円(前四半期は約88億円)でYoY比較で -27.8%となっています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第4四半期のインターネット広告事業業績
主力コア事業のインターネット広告(広告代理店)事業は、新型コロナの影響を受けるも、売上高は649億円となっており、YoYで2.5%の成長となっており、回復傾向となっています。
営業利益は、45億円となっており、YoYで7.0%の成長となっています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第4四半期のゲーム事業業績
2つ目の主力コア事業のゲーム事業はここ近年、他のゲーム企業と同様に、2016年頃から横ばい傾向が続いており、売上は約390億円、営業利益は約74億円となっています。
リズム&アドベンチャー「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」が 9月30日にリリースされ、初速は好調となっています。
また、CygamesのオリジナルIPのアニメ化等を強化しています。
サイバーエージェント(cyberagent)の2020年度第4四半期のメディア事業業績
現在、最も注力をしているABEMAを中心としたメディア事業ですが、長期的には増収傾向が続いています。
売上は176億円で、YoYは1.4倍の大幅成長となっています。
要因としては、PayPerViewの売上高が急成長したことと、「WINTICKET」の取扱高がYonYで17倍と急拡大したことがあります。
営業利益は、-46億円となっており、これまでの傾向と大きくは変化していません。
ABEMAは現在、収益はユーザーからの有料課金と番組内の広告料金から成り立っており、その内訳は有料課金と番組内の広告料金は半々くらいになっています。
有料会員は84.4万人(前四半期:72.9万人)で前四半期比較で約15%成長しており、月額料金が960円のため、月次で約8.1億円(前四半期:6.9億円)の売上があります。
ABEMAでは「ABEMA PPV ONLINE LIVE」や、PayPerView、公益ギャンプルのネット投票サービスの「WINTICKET」などの周辺事業が売上の全体の1/3に成長しています。
メガベンチャー:サイバーエージェント(Cyberagent)の2020年通期の決算情報
それでは、最後に2020年の通期の決算を見てみたいと思います。
2020年度通期の全体の売上高は、新型コロナウイルスの影響があったものの、4785億円となっており、YoYで5.5%の成長となっております。(過去最高を更新)
また、営業利益は338億円で、YoYでは9.9%の成長となっています。
売上では、メディア事業がYoYで22.6%と最も成長しており、570億円となっていますが、営業損益はABEMAへの投資により-182億円の赤字となっています。
最近の決算情報から読み取れるサイバーエージェント(Cyberagent)の戦略についての考察
直近の決算からサイバーエージェントでは以下のような戦略が考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:インターネット広告事業と、ゲーム事業で稼いだ利益分を、「ABEMA」へ戦略投資
・インターネット広告事業:コロナの影響を鑑みながら、引き続きシェアを拡大。
・ゲーム事業:既存のタイトルの安定稼働と、新規のヒットタイトルの創出。(他スマホゲーム会社とおおよそ同じ)
・メディア事業:有料課金ユーザーの増加に向けて、オリジナルコンテンツの拡充。
特に一番注力している、「ABEMA」がどうなっていくのか、いつから利益貢献をしていくのかが気になるところだと思います。
あくまで概算ですが、一旦広告の売上を無視した場合、有料課金のみの収益かつ単価が変わらない前提で現在年間で200億円の投資を黒字化するためには、以下のような計算パターンで考えることができます。
・有料会員を100万人で、有料会員の平均継続月数を21ヶ月で達成する。(解約率を約5%以下にする)
・有料会員を150万人で、有料会員の平均継続月数を13ヶ月で達成する。(解約率を約7.5%以下にする)
・有料会員を200万人で、有料会員の平均継続月数を10ヶ月で達成する。(解約率を約10%以下にする)
・有料会員を250万人で、有料会員の平均継続月数を8ヶ月で達成する。(解約率を約12.5%以下にする)
このような形で考えてみると、現在の有料課金ユーザは67.6万人のため、広告での売上を勘定しても黒字化まではもう数年くらいはかかるかもしれません。
しかし、Netflixなどの海外のインターネットコンテンツ企業の戦略と比較してみると、今後はコンテンツの拡充によって、20~30代のユーザー獲得とともに、月額の利用料金の値上げや広告価値の向上なども考えられるため、もっと早期での黒字化も見込めるかもしれません。
まとめ
中途でも第二新卒でも転職に人気のメガベンチャー企業のサイバーエージェントの業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
メガベンチャーへの転職の採用基準は高いため、質の高いエージェントが多くいる転職エージェントサービスを利用して、転職の支援実績が豊富なエージェントに支援をしてもらうのが転職成功の何よりのポイントとなります。
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
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