困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、Makuake(マクアケ)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
クラウドファンディングベンチャーのMakuake(マクアケ)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は、転職市場で人気の高まっているクラウドファンディングベンチャーのMakuake(マクアケ)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・クラウドファンディングベンチャーのMakuake(マクアケ)の概要
・Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の決算情報について(2021年1月)
・Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の決算情報について(2021年4月)
・Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の決算情報について(2021年7月)
・Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の決算情報について(2021年10月)
・最近の決算情報から読み取れるMakuake(マクアケ)の戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、Makuake(マクアケ)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
- 1. クラウドファンディングベンチャー:Makuake(マクアケ)の概要
- 2. Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の決算情報
- 3. Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の決算情報
- 4. Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の決算情報
- 5. Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の決算情報
- 6. 最近の決算情報から読み取れるMakuake(マクアケ)の戦略についての考察
- 7. まとめ
クラウドファンディングベンチャー:Makuake(マクアケ)の概要
Makuake(マクアケ)概要
Makuake(マクアケ)は、2013年5月にサイバーエージェントの100%子会社として、クラウドファンディング事業を行うことを目的として設立されました。
CEOの中山氏は、新卒でサイバーエージェントに入社後に大企業とのメディア立ち上げ事業や、ベンチャーキャピタルなどを歴任後に、Makuake(マクアケ)の設立時から代表取締役を務めています。
Makuake(マクアケ)の沿革
Makuake(マクアケ)の主な会社の沿革は以下のようになっています。
・2013年5月:株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(現・株式会社マクアケ)を設立
・2013年8月:「Makuake(マクアケ)」提供開始
・2015年6月:プロジェクト実行者向けの分析ツール「Makuakeアナリティクス」機能を提供開始
・2016年1月:企業向け新製品開発サポートプログラム「Makuake Enterprise(現 ・Makuake Incubation Studio)」提供開始
・2016年3月:Makuake実施後の製品が購入できるEC「Makuakeストア」を開始
・2017年10月:株式会社マクアケに社名変更
・2018年7月:韓国Wadizと業務提携、実行者を相互紹介し海外進出をサポート
・2018年8月:PRTIMESと業務提携、実行者のPR支援を強化
・2019年2月:プロジェクトページの制作サポートプログラム「Makuake Creators Network」を提供開始
・2019年7月:海外企業の日本進出をサポートする「Makuake Global Plan」を正式提供開始
・2019年12月:東京証券取引所マザーズへ上場
・2020年2月:noteと連携しサービスの相互利用をサポート
Makuake(マクアケ)の事業領域やビジネスモデル
Makuake(マクアケ)では、「世界をつなぎ、アタラシイを創る」をミッションとして、以下の事業を展開しています。
・Makuake:未来を感じるガジェット、自慢したくなるファッションアイテム、実現を願っていたアニメ作品、連れて行きたくなるお店などのアイデアのクラウドファンディングサービス
・Makuakeガバメント:自治体向けふるさと納税型クラウドファンディング
・Makuake Incubation Studio:Makuakeを出口に、企業の中にある研究開発技術や企画を製品やサービスに仕立て、新規事業開発と実践による人材育成を同時にサポートする取り組み
・Makuake SHOP:多岐に渡る流通パートナー企業と連携を結び、「Makuake」発の製品の展示・販売を実施
また、Makuake(マクアケ)のビジネスモデルは、基本的には手数料ビジネスとなっており、事業者は、企画中の新商品や新サービスをMakuake上で先行販売ができ、消費者は気に入った商品を応援の気持ちを込めて、先行購入できる仕組みとなっており、その購入額に20%のテイクレートがMakuake(マクアケ)の収益となっています。
Makuake(マクアケ)は、流通前の新商品や新サービスに特化した先行販売モデルを確立したことで、従来のECマーケットプレイスやクラウドファンディングサイトとは異なる独自のポジションとなっています。
特にクラウドファンディングという領域では、以下のサービスが主にありますが、直接的に競合しているのは、CAMPFIREになるでしょう。
・READYFOR株式会社(代表サービス:Ready For):日本初・日本最大級のクラウドファンディングサービスで、全国の非営利活動を支えるサービスとなっている。
・株式会社CAMPFIRE(代表サービス:CAMPFIRE):個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方自治体など、様々な挑戦を後押ししてきた国内最大のクラウドファンディング
マクアケの競合優位性ですが、以下の4つのポイントがあります。
①日本全国の企業へのリーチ力
全国の100社を超える金融機関との連携や、Makuake incubation Studioにより良質なプロジェクト獲得が可能になります。
②キュレーターのコンサルティング
全てのプロジェクトにおいて、担当キュレーターが商品のプロジェクトページの魅力最大化や応援購入金額の最大化をサポートしています。
③全プロジェクトにおけるカテゴリー審査別およびモニタリング体制
全プロジェクトをカテゴリー別の審査項目に基づき、3段階で審査しており、プロジェクト掲載から納品までモニタリングするとともに、継続的にオペレーションの効率化を進めています。
④集客力
ニュースメディアのMakuakeプロジェクト関連掲載記事数が月間平均1万件以上となる仕組みに加えて、各種集客の仕掛けにより、プロジェクト数の増加が集客力の増加につながるネットワーク効果が出ています。
今後、Makuake(マクアケ)が注力していく新商品EC市場は、市場規模としては2025年には、1兆円規模と推定されています。
Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の決算情報
それでは、Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の全体業績
業績ですが、応援購入総額(GMV)は約45億円で、YoYで106%成長、売上高は、9.9億円でYoYで91%成長となっています。
営業利益は約1.5億円でYoYで47%成長となっています。
品質保証体制に注力し、プロモーションを縮小した結果、応援購入総額(GMV)は前Q比で減少した一方で、営業利益は伸びています。
重要KPIですが、以下のようになっています。
特に、掲載開始数が2倍以上増加しており、全ての指標が大きく成長しています。
・掲載開始数:1826件(YoY:105%成長、QoQ:17%成長)
・実行社リピート率:43.6%(YoY:81%成長)
・リピート応援購入率:74.1%(YoY:86%成長)
・アクセスUU:約902万人(YoY:81%成長、QoQ:-14%成長)
・会員数:約139万人(YoY:86%成長、QoQ:10%成長)
・決済件数:約41万件(YoY:111%成長、QoQ:-17%成長)
Makuake(マクアケ)の2021年第1四半期の事業トピック
Makuake(マクアケ)の事業トピックとしては、以下のトピックが発表されています
・アメリカで事業を展開している、Indiegogoとの連携
・JAL会員組織会員へ応援購入におけるマイル付与を開始
・ビームスと業務提携を行い、ビームス専用のパートナーページを開設
・カンブリア宮殿で放送予定
・オンライン催事、大丸東京店セレクトスイーツ特集を開始
・飲食店特別サポートプランの展開
・オンライン日本酒市、第二弾の開催
Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の決算情報を見てみたいと思います。
Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の全体業績
業績ですが、応援購入総額(GMV)は約52億円で、YoYで104%成長、売上高は、11億円でYoYで83%成長となっています。
営業利益は約-0.8億円でYoYで-164%とマイナス成長となっています。
マーケットプレイスの成長を目的とした先行投資として、積極な採用強化による人件費や、サービスの認知度向上のためのTVCMコストおよびWEB/アプリ広告等の広告宣伝費が増加したことが要因です。
重要KPIですが、以下のようになっています。
季節性により、前四半期よりも掲載開始数が減少したものの、応援購入金額及びリピート応援購入率は増加しています。
また、TVCMの影響により、アクセスUU数がピーク時と同水準まで伸長していると同時に、会員数の増加も順調に推移しています。
・掲載開始数:1660件(YoY:92%成長、QoQ:-9%成長)
・実行社リピート率:43.6%
・リピート応援購入率:75.9%
・アクセスUU:約1125万人(YoY:95%成長、QoQ:24%成長)
・会員数:約157万人(YoY:86%成長、QoQ:13%成長)
・決済件数:約50万件(YoY:113%成長、QoQ:22%成長)
Makuake(マクアケ)の2021年第2四半期の事業トピック
Makuake(マクアケ)の事業トピックとしては、以下のトピックが発表されています
■サービス改善
・アプリの「おすすめタブ」、「特集タブ」をリリース
・Myタグ新着プロジェクトのプッシュ通知オンオフ機能リリース
・現金決済のお支払いリマインドのプッシュ通知開始
・与信審査の反社チェックの検索機能改善で生産性アップ
■PRリリース
・オンライン催事、ジャパンプロジェクト特集を開始
・リクナビNEXT主催、第7回 GOOD ACTION アワード受賞
・徳島市と連携協定を締結し、徳島市企業や女性・若者の活躍をサポート
Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の決算情報を見てみたいと思います。
Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の全体業績
業績ですが、応援購入総額(GMV)は約59億円で、YoYで27.8%成長、売上高は、12.3億円でYoYで27%成長となっています。
営業利益は約1.3億円でYoYで-52%とマイナス成長となっています。
認知強化を狙う大型のテレビCMは実施せず、GMV最大化に向けたWEB及びアプリへの広告宣伝費の投下や増員強化を進めたことで、GMVが増加し、営業利益も黒字となっています。
重要KPIですが、以下のようになっています。
プロジェクト掲載に対する引き合いが想定以上に強く、四半期における掲載開始数が2000件を超え、既存のサポーターにリピート応援購入率が73%を超える高水準を維持しています。
過去2回のテレビCM実施による認知度向上で以前にまして、メディア露出が増加したことや、WEB及びアプリ広告の強化により、アクセスユーザーがYoYで20%増加。
・掲載開始数:2213件(YoY:67.8%成長、QoQ:33.3%成長)
・実行者リピート率:45.2%
・リピート応援購入率:73.2%
・アクセスUU:約1365万人(YoY:19.7%成長、QoQ:21.3%成長)
・会員数:約173万人(YoY:60%成長、QoQ:21%成長)
・応援購入件数:約55万件(YoY:-8.2%成長、QoQ:1.6%成長)
Makuake(マクアケ)の2021年第3四半期の事業トピック
Makuake(マクアケ)の事業トピックとしては、以下のトピックが発表されています
■サービス改善
・アプリ内「ランキング」タブ表示範囲拡大
・離脱低減ポップアップ
・メルマガのセグメント別配信
■PRリリース
・TMI総合法律事務所×マクアケ共催(知的財産権オンラインセミナー開催)
・マクアケ韓国拠点設立
・グローバル展開機能「Makuake Global」を2021年夏~秋に開始予定
・「応援仕入れサービス」展開向け、招待制バイヤー会員の登録内容を開始
Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の決算情報を見てみたいと思います。
Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の全体業績
業績ですが、応援購入総額(GMV)は約58億円で、YoYで10.6%成長、売上高は、12.8億円でYoYで13%成長となっています。
営業利益は約1.2億円となっています。
重要KPIですが、以下のようになっています。
掲載開始数は、TVCM等の影響により一気に伸びた前四半期から微増しており、リピート応援購入率は会員向けにメルマガによるCRM品質の向上及びWEB広告の効果等で高い水準と維持しています。
3Qで急増したアクセスUUは、4Qの地方限定のTVCM放映や都内のタクシー広告、WEB/アプリ広告、メルマガ及びアプリによるCRMの実施により、増加しています。
・掲載開始数:2215件(YoY:42.1%成長、QoQ:0.1%成長)
・実行者リピート率:42.8%
・リピート応援購入率:76.0%
・アクセスUU:約1442万人(YoY:36.4%成長、QoQ:5.8%成長)
・会員数:約187万人(YoY:48.4%成長、QoQ:8%成長)
・応援購入件数:約55万件(YoY:5.1%成長、QoQ:1.7%成長)
Makuake(マクアケ)の2021年第4四半期の事業トピック
Makuake(マクアケ)の事業トピックとしては、以下のトピックが発表されています
■PRリリース
・応援購入サービス「makuake」がCM第三弾を放映開始
・海外から応援購入を受け付ける「Makuake Global」の提供を開始
・マクアケが神戸市と事業連携協定を締結
・「Makuake」の表彰イベント「Makuake Award 2021」をオンラインで実施
最近の決算情報から読み取れるMakuake(マクアケ)の戦略についての考察
直近の決算から、Makuake(マクアケ)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:認知を最大化することで、GMVを最大化し、Makuakeプラットフォームを拡大させる。
現在、Makuake(マクアケ)が主戦場とするクラウドファンディング市場は、まだまだ成長真っ只中の市場であるため、市場の形成と同時にシェアを最大化することが大事になってきます。
キングコングの西野氏やホリエモンこと、堀江氏などをはじめとする有名人の活用もあり、クラウドファンディングの認知度や利用度は上がってきて入るものの、まだまだ拡大する余地はあります。
また、同時にCAMPFIREなども競合サービスも、近年、TVCMなどを行ったりもしてきているため、Makuakeがクラウドファンディング市場における想起の第1位を取れるかどうかは非常に重要になってきます。
そういった認知が高まれば、重要KPIの掲載開始数や、アクセスユニークユーザー数なども拡大が可能となるでしょう。
まとめ
クラウドファンディングベンチャーのMakuake(マクアケ)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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