困っていること、知りたいこと
転職エージェントから、Chatwork(チャットワーク)をおすすめされたけど、あまりよく知らない!
SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)への転職を考えている、興味があるけど、もっと詳しいことを知りたい!
こんな疑問を持っている人のお悩みにお答えします!
今回は、転職市場で人気の高まっているSaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)について知りたい、転職を考えているあなたに、
■本記事の内容
・SaaSベンチャーのChatwork(チャットワーク)の概要
・Chatwork(チャットワーク)の2020年第1四半期の決算情報について(2020年5月)
・Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の決算情報について(2020年8月)
・Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の決算情報について(2020年11月)
・Chatwork(チャットワーク)の2020年第4四半期の決算情報について(2021年2月)
・最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
を、わかりやすく解説していきたいと思います。
転職活動において、以下のことを把握・理解することは、入社後の活躍だけではなく、面接での印象などを左右する要素でもあるため、非常に重要な要素です。
①会社の現在の業績
②会社の今後の戦略・方針
③会社の事業のビジネスモデル
本記事は、Chatwork(チャットワーク)の業績の要点を抜粋して、時系列で決算情報を簡単に確認することができ、今後の戦略も解説しています。
- 1. SaaSベンチャー:Chatwork(チャットワーク)の概要
- 2. Chatwork(チャットワーク)の2020年第1四半期の決算情報
- 3. Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の決算情報
- 4. Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の決算情報
- 5. Chatwork(チャットワーク)の2020年第4四半期の決算情報
- 6. 最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
- 7. まとめ
SaaSベンチャー:Chatwork(チャットワーク)の概要
Chatwork(チャットワーク)は、2000年7月に、山本 敏行氏に当初は、有限会社EC studioとして設立されました。
そして、2011年3月には、クラウド型ビジネスチャットツール「チャットワーク」をリリースしており、2019年8月に東証マザーズへと上場しています。
Chatwork(チャットワーク)は、「働くを もっと楽しく、 創造的に」ということをコーポレートミッションとして、以下の2つの事業を展開しています。
・Chatwork事業:ビジネスコミュニケーション用 チャットツール「Chatwork」及び 付随サービスの提供(導入社数は28.5万社を突破)
・セキュリティー事業:ESET社提供のセキュリティ対策ソフトウェア 「ESET」の代理店販売
Chatwork(チャットワーク)が展開するビジネスチャットツールの市場環境としては、市場規模としては6,455億円があり、国内普及率は12.5%となっており、まだまだポテンシャルの大きいマーケットとなっています。
さらに、新型コロナウイルスの影響もあり、テレワーク需要が大きく拡大したことで、ビジネスチャットの普及は急速に進んでいる状態になっています。
また、2020年12月には、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収を締結して、大きく話題になりました。
Saleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああります。
Chatwork(チャットワーク)の業界におけるポジショニングですが、中小企業を中心に、ユーザーとしてはITスキルが低めの人たちがターゲットとなっています。
実際に、有料ユーザーのうち、ユーザー数ベースで 300人以下の契約が86.8%を占めています。
Chatwork(チャットワーク)では、「Product-Led Growth」 によるサービス成長を実践しています。
Product-Led Growth (以降PLG) とは、米国で注目されているSaaSの成長戦略で、プロダクトを通して顧客獲得を行う戦略のことを指しています。
SaaSでは、主にセールスが牽引する成長戦略である「Sales-Led Growth」が特徴的なものが多く、代表的な会社にSalesforceなどがあります。
Product-Led Growthは、C向けのプロダクトのような側面のあるプロダクトの戦略として有効で、例えば海外ですと以下のようなプロダクトが該当します。
・ZOOM:Web会議サービス
・Slack:チャットサービス
・Dropbox:オンラインストレージサービス
・Wix:ドラッグ&ドロップでホームページが作成できるツール
・shopify:eコマース用のプラットフォーム。
Chatwork(チャットワーク)のビジネスモデルは、無料で使えるプランを広く利用してもらい、活用が進むと機能制限があり有料化する フリーミアムモデルを採用しています。
そして、売上のアップサイドは、初期利用のサポート(オンボーディング)や、活用促進(カスタマーサクセス)を実施することで実現させています。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第1四半期の決算情報
それでは、Chatwork(チャットワーク)の2020年第1四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第1四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約5.4億円で、YoYで31.3%、QoQで7.8%の成長となっております。
また、営業利益は約0.8億円となっており、YoYで288%の大幅な成長となっており、システム原価(開発人件費とサーバー費の一部)を資産計上したことにより、売上総利益 以下の各段階利益は大幅増加しています。
Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。
・登録ID数:327万
・DAU数:74万
・課金ID数:41万
・ARPU:351円
どのKPIも堅調に推移していますが、DAU数は74.6万と、新型コロナウイルス感染症の影響を受け当四半期において大きく増加しています。
また、ARPUも、安定的な上昇を継続しており、新価格や旧プラン廃止により、今後も向上が続く見込みとなっています。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約6.1億円で、YoYで39.1%、QoQで13.1%の成長となっております。
テレワーク需要増加の影響を受け、Chatwork事業(前年同期比+35.1%)、セキュリティ事業(同+67.4%)共に大きく伸長しています。
また、営業利益は約1.3億円となっており、YoYで314%の大幅な成長となっており、システム原価(開発人件費とサーバー費の一部)を資産計上したことにより、売上総利益 以下の各段階利益は大幅増加しています。
Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。
・登録ID数:356万
・DAU数:81万
・課金ID数:43万
・ARPU:384円
どのKPIも堅調に推移していますが、登録ID数は356.1万IDと新型コロナウイルスの影響で前年同四半期比+29.6%と大幅に増加しています。
また、ARPUも、安定的な上昇を継続しており、価格改定や旧プラン廃止によりARPUが前年同四半期比+14.7%と大きく伸長しています。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第2四半期の事業トピック
Chatworkの事業トピックの1つ目は、Zoomとの連携です。
こちらの連携は2020年7月より開始されており、この提携により、Chatwork上から簡単に、Zoomによるビデオ会議を開始することが可能になっています。
Chatworkの事業トピックの1つ目は、三井住友銀行の「テレワーク導入支援プログラム」に選定されたことです。
選定されたことで、三井住友銀行が保有する法人顧客基盤と営業網を通じて、Chatworkの導入を促進が期待されます。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約6.2億円で、YoYで35.1%、QoQで1.2%の成長となっております。
また、営業利益は約0.6億円となっており、YoYで935%の大幅な成長となっており、人件費・広告宣伝費の増加により前四半期比で減少したものの、黒字を継続しています。
Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。
・登録ID数:376万
・DAU数:82万
・課金ID数:44万
・ARPU:397円
どのKPIも堅調に推移していますが、ARPUは前年同期比+16.9%と、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第3四半期の事業トピック
Chatworkの事業トピックの1つ目は、Zoomの代理店として、10月から販売を開始したことです。
7月に、Chatwork上から簡単に Zoomによるビデオ会議を開始するサービス連携機能を提供済みでしたが、サービス連携機能の利用者数が多くChatworkとの親和性が高いため、10月より代理店として販売を開始し、 Zoomの利用をきっかけとしたChatwork利用の促進をはかっています。
Chatworkの事業トピックの2つ目は、スーパーアプリ構想です。
具体的なトピックとしては、マネーフォワードベンチャーパートナーズ社が新たに立ち上げたスタートアップ向け投資ファンド「HIRAC FUND」にLP(リミテッドパートナー)として参画と、将来のM&A機会創出を目的にM&Aクラウドへの情報掲載を開始しており、M&A機会を積極的に模索する予定となっています。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第4四半期の決算情報
それでは、上記の前回の決算情報を踏まえて、Chatwork(チャットワーク)の2020年第4四半期の決算情報から見てみたいと思います。
Chatwork(チャットワーク)の2020年第4四半期の全体業績
業績ですが、売上高は約6.4億円で、YoYで29.3%、QoQで4.8%の成長となっております。
また、営業利益は約0.3億円となっており、 営業利益・経常利益は人件費・広告宣伝費の増加により前四半期比で減少したものの、黒字を継続しています。
Chatworkの事業KPIは以下のようになっています。
・登録ID数:395万
・DAU数:85万
・課金ID数:45万
・ARPU:4-9円
どのKPIも堅調に推移していますが、ARPUは前年同期比+18.1%と、価格改定や旧プラン廃止により大幅に伸長しています。
最近の決算情報から読み取れるChatwork(チャットワーク)の戦略についての考察
直近の決算から、Chatwork(チャットワーク)では上記のように今後の戦略が発表されていますが、さらに深読みをして以下のことが戦略のポイントになると考えられます。
■戦略考察
・全体戦略:ビジネスチャット市場のシェア拡大をしつつ、ビジネ版のスーパーアプリとして、プラットフォームを構築する。
Chatwork(チャットワーク)を始め、日本のSaaSサービスを展開する企業は今後、自社のメインの領域を軸に近しい事業領域に展開して、1社あたり契約サービス数を拡大させることで、解約されない状態を作ることを目指していく流れになります。
これはかつて大手企業向けERPパッケージソフトでシェアを拡大していったワークスアプリケーションの戦略に近しいものがあります。
その大きな流れの中で、受注率を高め、シェアを拡大するためにはプロダクトの品質を高める方向性として、1つのプロダクトだけで様々な会社の課題を解決できるサービスを展開する方法があります。
さらに、自社のメインの事業領域と近しい領域に進出していくことで、新規の顧客を契約できたり、既存のお客さんに対して、オプション機能として、ひたすらクロスセル提案をして、1社あたりの単価(ARPU)を高めることで、売上を拡大することができるという流れになります。
Chatwork(チャットワーク)の場合は、ビジネスチャットを切り口に、HR系のサービスやバックオフィス系のサービスに展開することを検討しているようです。
しかし、SFAの世界最大手のSaleceforceが、約2.8兆円で「Slack」の買収があり、今後はSaleceforceの営業力を活かして、競合サービスの「Slack」が今後、グローバルレベルで大きく成長していく可能性ああり、日本での競争も激化していくことが予想されるため、Chatwork(チャットワーク)としては、直近はシェアの拡大・維持が大事になってくるでしょう。
まとめ
SaaSベンチャー企業のChatwork(チャットワーク)の業績・決算についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
転職など自分から環境を変えることは、「面倒臭い」、「気が乗らない」という気持ちはあると思います。
しかし、悶々とした気持ちで働き続けることは、圧倒的に人生の時間を無駄にしているのと、人生のリスクを増やしている行為になるので
やらない後悔よりは、まず行動してみて、行動しながら考える方が生産的になると思います。
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ビジネス職と、エンジニア職にそれぞれにオススメな3社を紹介します
ビジネス職向けエージェントまとめ【とりあえず登録→面談だけでも有益】
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