ビジネス書は世の中にたくさんありますが、どれを読んだら役に立つの?と思っている方もいるのではないでしょうか。
私も電車の移動時間や朝起きた時、寝る前などに1時間程度、ビジネス書を読むようにしています。
今回は今までに300冊以上のビジネス書を読んできた私が、20代、30代のビジネスパーソンが読むべき自分の人生やキャリア、仕事へのマインドに対して本当に参考になったオススメのビジネス書を10冊厳選しました。
成人発達理論による能力の成長
最初の書籍は、『なぜ人と組織は変われないのか』、『行動探求』、『なぜ部下とうまくいかないのか』などの書籍でも有名なロバート・キーガン教授の書籍です。
20代だと現在の自分のスキルと絡めて今後のキャリアについて考える人も多いですよね?
そして、どうやったら自分自身を成長させることができるのか気になったり、悩む人も多いのではないでしょうか?
この「能力の成長」という本は、能力開発の領域で欧米同様に日本でも近年注目されている成人対象の「発達心理学」を用いて、人の器としての成長(マインド的成長)と、スキル・能力の発達という2つの観点から、成人の成長とは何かを体系的に解説した良著です。
ビジネスではマインドとスキルの両方が大事だと言われたりしますが、具体的にどのように成長させていけばわからない人も多いと思います。
この書籍は、その2つの変数についての関係性やそれぞれを成長させるための要素などが網羅的に書かれていて、自分自身や自分の環境などを客観的に整理し、普段どのように思考し、行動を行えば良いのか考えるフレームワークができる感覚があります。
また、自分自身の成長だけではなく、部下を持っているマネジメント層のビジネスパーソンにも部下の育成や部下のモチベーション管理の参考にもなる書籍です。
20代、30代のビジネスパーソンにとって、これからどうやって自分自身や部下を成長させていけばいいのかの指針となる書籍です。
マスタリー:仕事と人生を成功に導く不思議な力
この書籍は人類の歴史上の古今東西の偉業を成し遂げた人たちの生い立ちを分析しながら、マスタリーという究極の境地に達した偉人たちの共通項について考察したものです。
偉人たちがどのような過程を経てマスタリーに至ったのか、ということが物語のように語られるため、自分の現状と当てはめながら、読み進めることができます。
ちなみに、元日本マイクロソフト社長を務めた、成毛 眞氏も推している書籍です。
『マスタリー 仕事と人生を成功に導く不思議な力』凡百の自己啓発を超えた、「未来を変えたい人」の必読書>
自分にとっての天職の発見の可能性を示し、また興味の対象に対する能力の伸ばし方を、アインシュタインやゲーテ、ダーウィンなど先人の実例を挙げながら語っています。
さらに、能力の開発は本人の努力だけでは効率的ではなく、取り巻く環境やメンターの係わり方とかも説明してくれており、会社などの組織は本当に自分にとって最高の環境なのか、メンターと呼べる人は自分の身近でいるのかなど考えさせられることが多いです。
20代、30代のビジネスパーソンでこれからの人生をより成功させていきたい、大きなことを成し遂げたいと考える人の指針となる書籍です。
金持ち父さん、貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
この書籍はお金持ちになるためにはどうしたら良いのかを、主人公のロバートキヨサキさんの2人の異なる「父親」のお金に対する考え方を通じてお金について学ぶことができます。
金持ち父さんは、主人公に「中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる」と教えています。
決してサラリーマンで働くことも悪いことではないと思いますが、サラリーマン的に「生きていくお金のために働く」は悪で、「お金を働かせる」という考え方に衝撃を受ける人もいるでしょう。
そして、金持ち父さんは、お金持ちになりたいなら長い目で見て、本当にわたしたちが将来に得たいだけの資産をきずくために、必要な知恵を学べる仕事を選びましょうといっています。
単純にお金への考え方だけではなく、人生をより良く学んでいくためのアドバイスもふんだん書いています。
20代、30代のビジネスパーソンで、一定の給料で働くサラリーマン生活に疑問を持っている人や資産家や起業家として働き、資産を築きたいと考えている人の指針になる本にです。
プロフェッショナル原論
この書籍はマッキンゼーアンドカンパニーで経営コンサルタントとして、ご活躍した波頭亮氏の書籍です。
プロフェッショナルとはかくあるべきというポイントを綺麗に纏めてある名著で、まさにマッキンゼーイズムが節々に感じられる内容です。
現在、コンサルティングファームで働いている方はもちろんのこと、これからキャリアを本格的に築いていく20代、30代のビジネスパーソンにとって、仕事の流儀や仕事に対するマインドセットを形成する意味では必読の一冊と言っても良いでしょう。
これからのエリートだけが知っている仕事の強みの磨き方
この書籍は以下の錚々たる企業で働いていた方々がそれぞれのキャリアでどのような強みを発揮し、どのようにその強みを磨き上げてきたかについて、詳細に実例を挙げながら紹介しています。
Yahoo!ジャパン出身(堀江泰夫氏)、
A.T. カーニー出身(辻靖氏)
スターバックスジャパン出身(中田華寿子氏)
モルガン・スタンレー出身(堅田航平氏)
マッキンゼー・アンド・カンパニー出身(枡野恵也氏
ボストン コンサルティング グループ出身(岩瀬大輔氏)
後半部分では、6人の実例を踏まえながら、彼ら・彼女らに共通する「仕事の強みの磨き方」について分析を行ない、個人として/組織運営者として、それぞれ参考になる点をまとめています。
そして、最後にイフネット生命の事例を使いながら、個人としてどうやってこれらの行動特性を身につけることができるか?、組織として、どうやってこういう人材を集め、そして力を発揮させることができるか?の2点について、紹介しています。
20代、30代のビジネスパーソンでこれらの会社に転職を考えている人や、いわゆるエリート層の仕事に対するマインドや考え方を具体的に知りたい人、仕事の流儀や仕事に対するマインドセットを形成する意味でもオススメの書籍です。
目標達成の神業 No.1プロコーチのセッションブック
こちらの書籍は、ひとりの青年と女性が世界一のコーチに出会い、プロコーチを目指す物語で物語を通じて、「コーチ」とは、「コーチングとは何か」を書いている本です。
コーチングの手法ではなく、「コーチのあり方、姿勢」について書かれている本です。
一見、コーチングとキャリアは関係なさそうに見えますが、この本ではコーチングを行う上での大事な概念として、「コアドライブ」という概念が紹介されています。
「コアドライブ」とはクライアントが目標に向かうエネルギーの源やクライアントを最も強く突き動かす信念と定義されている。
皆さんにとってのコアドライブは何ですか?人生で最もエネルギーが最大化された瞬間は何をしていた時ですか?
そういった自分にとってのコアドライブを知っておけば、より人生をエネルギッシュなものにできるような気がしませんか?
20代、30代のビジネスパーソンでまだ自分のコアドライブが見つかってないと思った人、コアドライブを見つけてより仕事をエネルギッシュにしたいと思っている人は読んでみることをオススメします。
7つの習慣
こちらの書籍は読んだことない人もタイトルだけ知っている人も多いのではないでしょうか?
「7つの習慣」は成功哲学に関する世界的に有名な古典名著の1冊です。
本書籍では、社交的なイメージの作り方など、表面的なテクニックによって成功しようとする「個性主義」の方法ではなく、誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐など人間の内面にある人格的な部分を磨く「人格主義」でしか真の成功は得られないと著者は説明しています。
20代、30代のビジネスパーソンで人生やビジネス生活をより豊かに成功させたいと思う人にはオススメです。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
この書籍はストレングスファインダーと呼ばれる180あるテストを受けることで、34個のうち5つの自分の才能(強み)についてを把握することができます。
そして、書籍ではそれぞれの才能(強み)がどういったものなのか丁寧に解説されています。
これは自分自身の才能(強み)を理解して仕事選択やキャリアの参考にしたり、才能(強み)をより磨いて、自分の天職と呼べるものが見つかる可能性も高くなります。
さらに、この本の価値は自己理解だけではなく、他者理解にも繋がる一冊だと思います。
人は無意識に自分と同じ尺度や考えで人を評価したり、判断することも多いと思います。
しかし、人はそれぞれ違っているという前提を頭で理解することができれば、不必要に人と比べて凹んだりするようなことも無くなると思います。
また、他者理解ができるようになれば、例えば仕事のチームメンバーや部下などへのコミュニケーションやマネジメント方法も最適することができると思います。
20代、30代のビジネスパーソンにとって、自分自身の強みの発見だけではなく、部下を持っているマネジメント層のビジネスパーソンにも部下の育成や部下のモチベーション管理の参考にもなる書籍です。
心を知る技術
この書籍は、人間行動学のスペシャリスト、教育者、作家人間行動学と自己啓発の分野で世界的な権威として知られ、全世界2000万部のベストセラー『ザ・シークレット』でも、
人生の達人(マスター)の一人として登場し、〝現代の哲人〟として紹介されているドクター・ジョン・F・ディマティーニの書籍です。
彼が創設したDemartini Instituteは人間教育のための複数の分野を抱える72のカリキュラムを提供する調査教育機関で39年間にも及ぶ調査研究の結果完成したメソッド「ディマティーニ・メソッド」と「ディマティーニ・バリュー・ディターミネーション」は、これまで世界各国の人間プログラムに採用されています。
本書では、人生において誰もが悩みを抱える重要なテーマ「人間関係」について、「価値観」と「バランス」という切り口から、様々な人間関係の問題の解決案を提示しています。
そして、人の価値観は「お金」、「身体と健康」、「知的好奇心」、「仕事」、「スピリチュアル」、「家族」 、「交友関係」という7つの領域に大別でき、人によって優先順位が異なると説明されています。
自分自身の人生の価値観を知ることもですが、他人の価値観を知ることで他人との人間関係の問題に悩むこともなくなります。
また、他人の価値観と結びつけたコミュニケーションを知ることで、仕事では採用から組織化、部下の育成など多岐に渡って応用することも可能です。
20代、30代のビジネスパーソンの方で、改めて自分の人生の大事な価値観に気づきたい人、仕事の人間関係の問題に悩んでいる人や、部下のマネジメントや育成などに悩んでいる人に解決策を提示してくれる書籍です。
バフェットとソロス 勝利の投資学
この書籍はオマハの賢人ウォーレンバフェットと、イングランド銀行を潰した男ジョージソロスの投資哲学が学べる一冊となっています。
一見、キャリアとは無縁のように思えますが、この本は投資のテクニックが書いてあるのではなく、投資の哲学が書いています。
人生もある種、自分の時間をどのように投資、運用していくかのゲームだと思います。
投資で圧倒的に成功している偉大な投資家がどのような哲学で投資をしているのか、その成功には共通項が23個も筆者の分析で見つかったと書いており、それはまさしく人生を生き抜いていく考え方にも通じると思います。
20代、30代のビジネスパーソンの方で、人生に勝ち続けるための指針や哲学を形成したい、参考にしたい人にはオススメの書籍です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
是非、今回ご紹介した中からあなたの目的にあった本を1冊からまずは読んでみてください。
余裕があれば、紹介した10冊だけでなく、同じ筆者の本も読んでみると良いと思います。
そして読んだ内容をぜひ実行してください。